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理学療法士×社会人野球選手のオススメトレーニンググッズ10選

今回は,理学療法士であり社会人野球をしている私が,普段使用しているオススメトレーニンググッズをいくつかご紹介させていただきます!

具体的な方法やバリエーション,狙っている筋,回数,使用するタイミングについてはまた今後投稿予定です!

■トレーニンググッズ

私の在籍している社会人野球チームでは、元プロ野球選手も多数在籍しており,対戦相手に元プロや独立リーグ,企業出身の選手と対戦しています.社会人野球をする中で,自身の体をトレーニングしていくために使用している本当にオススメできるものを紹介していきます!

1.J-Band

肩甲骨の可動性,胸郭との連動を意識して利用しています.特に意識しているのは僧帽筋中部/下部のトレーニングです.セラバンドのチューブでも代用可能と思います.

方法は「Y・I・T」といわれる種目.

投球時のZEROposition(ゼロポジション)やスキャプラプレーンといわれる肩甲骨と上腕骨が最も安定していて実際の投球時に通過すべき角度でのトレーニング.僧帽筋中/下部を狙えるよう,主に肩甲骨の内転/後傾動作を行なっています..

元々は大阪ガスの現役投手である猿渡眞之投手のインスタグラムで利用されていることをきっかけに始めました.

いわゆる肩甲上腕関節(以下,GH)で投げるより肩甲胸郭関節(以下,ST)で,投げたいという思いから購入.肩甲骨自体の可動性が低い(肩甲骨後傾可動域が少ない)と感じてはいたが,固定性も顕著に低いのではないかと感じていました.私が取り組んだ結果,投げ終わった後のGHへの疲労度,負担が減っていることを感じ,肩の違和感も格段に改善しました.

本当にオススメです!

2.サンドボール

これは実際の硬式球より重みのあるボールです.

筋力をつけるというより,この重い球を肩肘への負担なく投げるための体の使い方が身についたと感じています.

動作が良くなったのか,重さになれたのか,何が影響したかはわかりませんが,明らかに投球時のボールに軽さを感じるようになりました.正しく言うと,軽い力で投げれるようになりました.

このトレーニングのおかげで肩肘への負担のかからない投げ方を,感覚的に掴めたと感じています.指先のトレーニングにもなるので方法次第では多種多様で,上肢のトレーニングとしてオススメです!

3.巻き付き棒 

ゴムチューブでできた巻き付き棒で,シャドウピッチングや素振りの際に利用しています.

いわゆる「しなり」しなりを掴むのに最適です.穴からシュッという音が鳴るので一回一回の動きの質が自分で確認することが出来ます.

手先で投げたり振ったりすると,良い音が鳴らず,上手く振れませんが胸郭-肩甲骨-肘-手までの連動と身体操作を意識することで「しなり」の感覚を掴むことができ,実際の投球時,打撃時に体感できます.

高校野球や軟式野球でも同様ですが,特に木製バットを利用する社会人野球では「ガツっ」と打つよりもしならせて乗せる感覚も必要になってくるので,感覚を覚えるために使用しています.しなりを使った柔らかい動きをしたい方にオススメ!

4.バランスディスク

軸足側,ステップ側の下肢の安定性(バランス強化)を目的に利用しています.投球でいうワインドアップ相でステップ側下肢を上げた際の軸足の安定性に関与している実感があります.

ここのフェイズで軸足がぶれると,その後のステップでインステップやオープンになり腰部への負担に影響してきます.実際の投球時をイメージして乗ることがコツと感じます.

ステップ側下肢を乗せる場合は,ランジ(スプリット)→シングルレッグバランス→エアプレーン→片脚スクワットの順でレベルアップしていきます.

数回の使用では効果は実感しませんが,地道に取り組むことでキャッチボールや実際の投球時,打撃時の安定感,地面を掴んでいる感覚が付きました.

股関節周りのトレーニングを行う中で,ブレない体を身につけるには本当にオススメです!

5.バランスボール

こちらもヨガやリハビリ現場でも利用されている優れもの.体幹トレーニングという認識で利用しています.

直接的に野球のどの動作に繋がっているかは実感はしていませんが,自分の部屋に一つ置き,暇な時は座っているスタイルです.

なかなか普段の座位姿勢では動かない骨盤や股関節の動き方や止まり方をするので,そういった意味では硬い地面に座るよりも何かに効果的かなと感じています.

6.セラバンドチューブ

これは私の中学時代に当時の監督から「インナーマッスルを鍛えると肩関節が安定し怪我、故障の防止になる。今から少しずつ鍛えておくと,今後の野球に役立つ」ということで数パターン教えてもらい,格段に肩が良くなった(強さ,距離,安定感,スピード,スピン等)経験をもとに,地道に鍛えていました.


筋肉を鍛えるとなるとバーベルなどを使用したアウターマッスルのイメージが強いですが,インナーマッスルとアウターマッスルをバランスよく鍛えないとパフォーマンスが低下してしまいます.

インナーマッスルは体が小さいうちに行っても問題ないトレーニングと感じます.むしろ,特に投手であれば野球を始めると同時ぐらいに始めた方が良いトレーニングかも知れません.

実際にトレーニングするのは「ローテーターカフ」といわれる棘上筋,棘下筋,小円筋,肩甲下筋を中心に,個別で筋機能が発揮できるようトレーニングしていきます.(中学時代は何も考えずに取り組んでいた笑)

体幹や肩周りの筋力はあるのに,肩の痛みを感じる方にオススメ!痛みの原因と改善策についてはまた別で投稿予定です!

7.トレーニングバンド

サッカー選手の長友佑都選手や体幹トレーニングで有名な木場克己トレーナーが使用しているトレーニングバンド.

使い方は長友選手の書籍「長友佑都の体幹トレーニング20」,木場克己トレーナーの書籍「体幹力チューブトレーニング」を参考にトレーニングメニューを行いました.

体幹というワードが出てきますが,主に殿筋を含めた股関節周囲のトレーニングとして利用.左右への動き,安定感に繋がってきたと感じます.使用している本も載せておきます.場所をとらず殿筋のトレーニングをしたい方にオススメです!

8.メディシンボール

これは主に高校時代に取り組んでいましたが,効果は抜群に感じます.

主にトレーニングやリハビリ現場で利用されることが多いです.自宅に1㎏,高校に5㎏があったので,それを利用していました.動きの中で使用するので,個別にどこの筋というイメージより全身の出力を上げるイメージです.プランクなどの固定するトレーニングより,野球に繋がったのはこれだと実感しているので体のバネをつけたい人にオススメです!

9.ストレッチポール

御存知,ストレッチポール.本当にオススメです.一家に一つはあるとかなり身体は変わります.

方法はかなり多くありますが,純粋に転がすだけでなく,胸椎を中心に一つずつ関節の棘突起に置くことで,胸椎のメカノレセプターに刺激を与えていくイメージです.

実施後の,胸椎回旋/伸展可動域の拡大は著明に実感できます.またその日その日の胸椎を含めた脊柱の状態(硬さ,痛さ,ホグレ具合等)を感じることができ,トレーニング時の肩甲骨可動性や筋出力が変わります.私自身は上位胸椎を中心に実施しています.姿勢も変わるので本当にオススメ!

10.筋膜リリースフォームローラー

これも本当にオススメ.朝これを使ってから出勤するのとしないのとでは,体の調子が全然違います.背中のトレーニングも使用後は効き方が違います.

主に僧帽筋や菱形筋,広背筋,多裂筋を含めた脊柱起立筋への刺激をイメージ.体の状態がいい日は痛くなくスムーズに滑走.調子が悪い日はゴリゴリに痛い(前日の食事内容が悪かったり,睡眠の質が悪い次の朝)

これも胸椎,胸郭,肩甲骨の可動性や柔軟性を改善することを目的にしていますが,自律神経的な観点からも一つ持っておくとかなり身体に良い影響を与えると感じます.

個人的にはストレッチポールよりもフォームローラーが硬さの改善には最適.どちらもあるとなお良いという印象です.使う際はどちらも併用して使用します.毎日の必須アイテムと感じています.

脊柱の回旋が出にくい,慢性腰痛持ちの方にもオススメです!



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