見出し画像

【更新】池袋で「第三者介入」を行いました

先にご報告です。

6月29日の『第13回日本「性とこころ」関連問題学会』にて、僕は第三者介入を行いました。

午前中の最後、片岡笑美子さんの教育公演『病院拠点型ワンストップ支援センターの役割 - 急性期介入の重要性』の時でした。

内容自体はSANE-J(日本版性暴力対応看護師)がどういう資格なのか、何が求められるのか、なぜ認定者が少なくてハードルが高いのか、なども話されました。

演題の終わりに、男性が一人、かなりの早口でまくしたてるように質問し、片岡さんが対応に困った言動をされ、僕の隣に座っていた方からも「話が良く聞き取れない」と耳打ちしてきて、「手短にお願いします」というアナウンスがあっても止まらなかったことから、考えるよりも前に、体が動いてしまいました。

質問男性に触れないように、かつ刺激しないように、後ろから両手を回して軽く手首を振り、注目をそらして「なんだお前は?」と聞かれたので、僕が「落ち着け。先生が対応に困っている」と言って、一旦下がってしゃがんで様子を見たのですが、男性の口調が変わらなかったため、今度は身体接触覚悟の再介入を行い、その直後に、別室から主催者の斉藤章佳先生が来たので、僕は席に戻りました。

そのあと、斉藤先生が質問男性と一緒に会場を出た後、昼食休会になった次第です。
僕が様子を見に行ったら、その男性も性暴力サバイバーだった模様です。
斉藤先生の「本職の対応」は凄いと思いました。

フラワーデモなどで突っかかってくる男性相手に、僕が第三者介入することがたまにあるので、危機察知が身に付いてしまったのもありますが、まさかあの場で「第三者介入」をやるとは思いませんでした💦
質門マイクの近くに座っていた櫻井裕子先生をはじめ、多くの方から感謝を頂きました。
大事にならなくて良かったです。

その場にいた皆さんは、大男がズカズカと歩いて止めに入ったことに驚かれたと思いますが、制圧行動にかからなくてよかったと思います。

その場にいた色々な方から、お礼を言われました。
ありがとうございます。m(_ _)m

【追記】

僕が「第三者介入」を実行したのには、いろいろと背景がありました。
僕も発達障害持ちで、かつ、この質問男性も「性暴力サバイバー」だったとのことで、僕はこの男性の辛さ、伝えたい気持ちが分かってしまったのでした。
とはいえ、もっと適切な方法があったのではないか?と思いました。
斉藤先生と男性とのトリートメントは直接見ていないのですが、男性は落ち着いていたようで、斉藤先生はやはりすごい方だと思いました。

また、2021年に性教育YouTuberのシオリーヌさんのチャンネルから配信された、「Active Bystander」という動画も参考にしました。
アルテイシアさんが発案し、シオリーヌさん、つくしさん、石川優実さんなどが、良く練られたシチュエーションで実例と介入法を紹介しています。

僕が「見て見ぬ振りができない」特性があったこと。
最後に、会場内という「管理された場所」内でのことなので、大会の管理者やスタッフが動いてくれるだろうという「傍観者の心理」も作用していたと思いました。

なので、今振り返れば、僕が席を立って男性の場所に行く途中に、運営スタッフに声をかけるなり、「救援用ハンドサイン」を掲げるなどして、「介入行動」をアピールすれば、なお良かったのでは?と思いました。

今回、僕はシチュエーション上、「気をそらす」と「直接介入」しかできなかったので、これを機に「第三者介入」をもう一度勉強したいです。

https://www.wings-kyoto.jp/publish/.assets/vol56.pdf

その後、大会はトラブルなく終わりました。
懇親会でも、いろいろな方と出会うことができました。
皆様、本当にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?