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【HOU】Lance McCullers Jr.と契約延長

皆様お疲れ様です。
開幕直前の本日、McCullers Jr.と契約延長に合意のニュースが飛び込んできました。今回はこの延長の内容と背景について見ていきましょう。

・契約内容

内容はこちらになっており、5年総額85MMの大型契約です。
これはチームの近年の投手との契約と比較しても一番の規模であり、リスクも感じます。
Jeff Luhnow前GMの期間は投手への大型契約を避けており、最長の契約が再建期にScott Feldmanと結んだ3年30MM、最大の契約でJustin Verlanderの現在の契約である2年66MMでした。
これまでとは異なるアプローチの契約で、GMが変わったことを感じさせる内容となりました。

・McCullers Jr.のキャリアについて

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McCullers Jr.は投球内容は素晴らしい一方で、頑丈さに難がある選手です。
毎年離脱が多く、キャリアでの最多投球回はルーキーイヤーの164回(マイナー・PS含む)です。
18年オフにトミージョン手術を受け19年を全休しています。今年は復帰2年目で好成績を残すことが期待されます。
21歳でMLBデビューを果たしている為、現在も27歳と若い点は魅力でしょう。契約最終年でも32歳なので、彼の全盛期をロック出来たのではないでしょうか。

・チーム状況

チームは現在Carlos Correaにも延長のオファーを出していると報じられています。

内容がリークされたことを見ても、合意に至るにはチーム側の譲歩が必要そうで、期限が迫っていることもあり難しいでしょう。

二人にオファーを出しているように、チームの契約状況は今期終了後にかなりクリアになる予定です。今回の契約を除くと大型の契約はJose AltuveAlex Bregmanが24年までとなっており、それ以外の契約は今期もしくは来期の終了後に切れる内容になっています。
大型契約を提示する金銭的余裕はあるので、McCullers Jr.に白羽の矢が立ったのでしょう。

サイン盗みの件でFA市場でのリクルート能力にも不安があることも延長に踏み切った一つの理由でしょう。今オフもドジャースからPedro Báezこそ獲得しましたが、それ以外の選手はチームかGMとコネクションが既にあった契約が目立ちます。
問題なく今後契約していける可能性もありますが、残せる選手には契約を出していくのがリスクの低い動きと言えそうです。

・総括

離脱期間が全てを左右する契約になると考えて間違いないです。
少ない離脱で回りきることが出来れば大きくチームに貢献してくれるでしょう。
しかしこれまでのキャリアから言えばそれは希望的観測であり、リスクの方が上回る契約と現時点では分類されるのではないでしょうか。
チーム状況からも既存の選手に厚く対応していくことは理解できるので、期待通りの活躍をしてくれるのを願っています。

Photo By
Houston Astros

https://twitter.com/astros/status/1365710838577860608?s=20

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