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リターンの向上を目指す 〜儲けるために〜

[プラス1%を求めて]
長期の資産の価値を見てみよう。

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株式は長期的に右肩上がりで価値は上昇している。
今後も価値は右肩上がりな可能性は高い。
右肩下がりな現金を長期で保有するより、右肩上がりな株式を保有した方が、期待値高いよねというのが今までの主旨である。

今後の株式のリターンを、仮に6%と設定して、今までみてきた。
このリターンの予測はとても難しい。というか未来の予測は難しい。
専門家でも難しく、完璧な予測は不可能だ。

長期的に6%のリターンが得られるのであれば、30年後には資産は約5.7倍になる。
それではもし長期に7%のリターンが得られると30年で何倍になるだろうか?
7.6倍だ。
50年で計算してみよう。
6%で約18.5倍、7%だとなんと約30倍だ。
1%のリターンの差でも、長期でこんなに大きな差になるのだ。


株式全体の市場平均のリターンを6%と予測して設定しているが、あくまで株式の平均の値だ。
長期的にプラス1%を望むことは可能だろうか?
「7%のリターン キテクレ〜タノム〜」と神頼みすればいいのか。
もしかしたら、あなたが神頼みをしたら、7%のリターンがこれから来るかもしれない。
しかし残念ながら神頼みしたことと、7%のリターンが得られたことには、因果関係はなく、そういう意味ではない。
ここでいう“プラス1%”というのは“株式のリターンの予測プラス1%”ではなく、“得られた市場平均プラス1%”という意味だ。

市場平均プラス1%ということは、“市場に勝つ”ということとも捉えられる。
市場に勝つにはどうしたらいいだろうか?
市場に勝つために、チャートを見てタイミングを計って売買するのは、ダメだ。これははっきり言うと、やってはいけないことだ。
それでは財務諸表を勉強し、ファンダメンタル分析をしてみるのはどうだろうか。
明らかに現在の株価が割安な株式があったとして、それを買うとかなりの確率で大儲けができるとするならば、あなたが見つける前に、プロが見つけて買うはずである。そして、結果的に適正な株価に落ち着くのである。
その辺にお金は落ちてはいないのだ。「ノーフリーランチ」

これはpart2で述べたことだが、市場効率仮説を覚えているだろうか。http://ritsumi.blog.jp/archives/3723135.html
“市場は予測不可能である”
この前提に立つのは投資の出発点といえる。
長期的に市場に勝つことは、実際に不可能かどうかは誰にもわからないが、無理ゲーだと思った方が賢明だ。

それではどのようにプラス1%を目指せばいいのか?
プラス1%を目指すのも、何も市場に勝つことを目指さなくていいのだ。
これからの説明をじっくりと読めば、市場に勝つことを目指さずに、リターンの向上を目指すことができることがわかる。

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