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映画コラム「ハロー・ドーリー!」

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1969年アメリカ・20世紀FOX
原題「HELLO,DOLLY!」
邦題「ハロー・ドーリー!」
監督:ジーン・ケリー
主演:バーブラ・ストライサンド
ウォルター・マッソー他
★特別出演:ルイ・アームストロング

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ブロードウェイ・ミュージカルの傑作をジーン・ケリーが映画化し、自分自身が監督をしています。 

まず、ジーン・ケリーと言えば、「雨に唄えば」の映画のシーンで余りにも有名なドシャ降りの中、傘を持ち歌い踊る俳優。と言えば判る方が多いと思います。(また、「雨に唄えば」で紹介します。)

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ジーン·ケリー監督とバーブラ·ストライサンド


この映画は、幼い頃からテレビで何度も観ました。同じように一緒に観ていた 真ん中の姉を思い出す。

姉も好きな映画で、私は随分と姉のM子ちゃんに影響を受けていて、何かと召し使いのごとく、姉に引っ付いて居ました。(笑)
映画には 面白い事に、観ていた頃の思い出も
フラッシュするのです。


本題に戻りますね。
「ハロー・ドーリー」は今、改めて観ると その豪華絢爛に驚く程に豊かな映画でも有り、これを監督したジーン・ケリーのミュージカル映画で培って来たキャリアがあってこそ、画面に表現出来た映画だと思った。
同時に古きよき時代のミュージカル映画の最期を飾る作品とも思う。

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主人公 ドーリー(バーブラ・ストライサンド)は、裕福な世話好きの未亡人。彼女は とにかく他人の結婚相談が好き。

誰からも好かれ、お節介でもある。この役の女優 バーブラ・ストライサンドの名前は、映画好きなら誰でもご存知でしょう。


とにかく、幼い頃は気にしなかったのですが、バーブラ・ストライサンドと言う女優の豊かな演技と歌唱力は 観ていて驚きました。


この役にあった上品でユニークな魅力。
だって、この方 指の仕草、腕の仕草一つで 演技しているんですよ!! 優雅な振る舞い等 とにかく魅き付ける。もし、他の人がこの役をしても、同じ様な優雅な仕草が出来たのだろうか?と感じる程、徹底した他人とは違うコケティッシュな貴婦人を演じています。

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テレビで観た物は カットだらけも気がついた(T∇T)
誰からも好かれ、明るいドーリーは 本当は独りで居る時に見せる淋しさ等、なんてこったい!私はカットだらけの「ハロー・ドーリー」を観ていたんだ!(T∇T)


ゲストには ルイ・アームストロングが特別出演しています。「この素晴らしき世界」の黒人歌手で判りますか?

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見所は高級レストランでドーリーが現れるシーン。ミュージカルの見せ場です。私は このシーンの為に DVDも購入しました。
何度観ても 色褪せる事のない映画です。


私は映画のストーリーは最低限しか触れない様に書いています。映画は自分で観て 好きかどうか決める物です。
それが例えB級映画であろうとも、感性の問題ですから。

この映画はアカデミー賞を受賞しています。
1969年度アカデミー賞
美術監督・装置賞
音響賞
ミュージカル映画音楽賞受賞

ミュージカル映画が好きな方に是非オススメです♪

ちなみに、ドーリーのレストランで座る椅子は男の膝なんですよ~♪(笑)
もちろん、歌ですが、そのユーモアとセンスの良さや粋さは やはりミュージカル映画ならではの見所だと思います♪


椎名 りつ子
写真資料:20世紀FOXエンターテイメント


2010 .11 .6
2019.10.23にnote移行





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