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『akibaらーめん豊穣記』食事レポート


LHTRPG/CR1ソロジャーナルシナリオ
『akibaらーめん豊穣記』
食事レポート





◆今回予告◆


ラーメンとは人類の口の永遠の友。
これは異世界で麺とスープと具材を探求する熱き日誌である。

ログ・ホライズンTRPGソロジャーナル『akibaらーめん豊穣記』

魂の翼持つ〈探求部〉たちよ、
明日の星に輝けと、
虹色にルネッサンスな情熱の彼方にラーメンの記録を刻め!




◆使用シナリオ情報◆

使用シナリオ  : Hasturさん作『akibaらーめん豊穣記』
シナリオ配布場所: akibaらーめん豊穣記 (talto.cc)

[CR1][PC1人・GMレス][ミッション1・戦闘なし][ソロジャーナル?] [食レポを書こう][描写力ブートキャンプ][メシテロ注意!][ラーメン探求部]
 ※このレポートは、TALTOで配布されているこのシナリオにて作成するものです。なお、書いたレポートのSNS等への公開もシナリオにて許可されています
#LHTRPG #ラーメン探求部




◆使用弊PC紹介◆

吟作(暗殺者/法儀族/杜氏)
Lv:56 [法儀族] [暗殺者] [男] [杜氏] [職人] [変人窟] [虚弱体質]
吟作:ログ・ホライズンTRPG 冒険窓口 キャラクターシート (lhrpg.com)

 吟作=ぎんさく。
 自らを“杜氏”と名乗る暗殺者。アキバ・変人窟の隅の隅にて小さな酒造 兼 酒場である<八咫烏(やたがらす)>を経営している。
 無口で無表情、一見とっつきにくいが、根は熱く情に厚い。一度自分が関わったことは最後までやりきる、付き合いと人の良さを持つ。 疲れやすい性質から、酒造関連の為に体力を基本温存するため、あまり外や冒険に出ない。冒険に出る時は彼の店に入り浸る常連客などに引きずられるか、お金が足りなくなった時くらい。 今回の食レポ参加は、どうやら金欠が決め手だった模様。

※サブ職「杜氏」
 酒(特に日本酒)を作成可能となるヤマト限定サブ職。
 醸造職人(=LHTRPGで言うと料理人)の類似サブ職扱いとして扱っている。



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◆食レポ本文◆


アキバクロニクル 第※号 ラーメン食レポ   (担当:Gin)


〇序文

妙な縁が重なり食レポを書くことになった筆者だが、素人なりの視線はきっと誰かの興味につながるだろう、という希望的観測をもって筆を執ることにする。この文章が、ラーメンが好きだという読者の方がアキバで新しいものを探す時に、少しでも参考になれば幸いである。


○1:【とんこつラーメン】『紅楽園』

A:麺の方向性 3:中細のちぢれ麺
B:スープの味 4:旨いとんこつ
C:特徴の具材 5:調味料香辛料
D:店舗の構え 5:小綺麗なセレブ店
E:店員の対応 6:不愛想で頑固そうな職人じーさん

 アキバの中にひっそりたたずむラーメン店。
 中細ちぢれ面によく絡む、こってりした旨いとんこつが口の中で踊る中、香辛料がアクセントのようにピリリと効く……飽きがこない一杯。
 こぎれいなセレブ店のように丁寧なつくりをしている店に、不愛想な職人じーさんが忍者姿でじっとこちらを見ているのはなかなかシュールな絵ではある。しかし、この「アンバランス」すらも、この店をこの店らしくしているように筆者には思えた。
 個人的に、友人を誘って行きたい店。




○2:『隠れ里』の【究極のしおらーめん】

A:麺の方向性 7:細麺ストレート
B:スープの味 2:シンプルな塩
C:特徴の具材 7:スープ
D:店舗の構え 3:住宅街の地元民家
E:店員の対応 4:連携プレイの元気一家

 路地をすこしだけ中に入ったラーメン屋が目に付いたので中へ入る。人のよさそうな大地人が夫婦で温かく出迎えてくれた。何でも、ここの料理人のつくるラーメンの味に魅了され、店を手伝う代わりに居てもらっているとのこと。
 ふくよかな大地人が優しい声でオススメと言われた塩ラーメンを注文し、しばし待つ。ほどなくして出たそのラーメンは、一風変わったものだった。
 黄金色のスープに浮かぶ、黄金色の麺。
 器の中にあるのはただそれだけ、具が、無い。
 代わりに強い磯の香りがする。一瞬近くに海があるのかといぶかしむが、違う。まぎれもなく、ラーメンからただよう香りだ。
 そう。スープに、魚が、昆布が、鰹節が、すべてが詰まっている!
 見えなくても、嗅覚だけで、ここまで生き生きと食材が感じられるもんか…と感心した。
 さらに驚くべきことに、このスープは毎日味が変わるという。まるで海のような一杯だ。……寄せては返す波は、同じ形を残さない。
 究極を名乗るだけある、美味いラーメン。一度食べてみてはいかがだろうか。




○3:「ラーメン盛蔵」の【ドカ盛り味噌チャーシュー】

A:麺の方向性 2:細麺ストレート
B:スープの味 3:濃厚コク味噌
C:特徴の具材 1:チャーシュー
D:店舗の構え 2:特徴のない一店舗
E:店員の対応 4:連携プレイの元気一家

 人気店のようで大方の席が埋まっていたものの、カウンターに座った筆者の目の前で、小気味よく網が降られ、流れるように一杯が作られてゆく。
 お勧めだと聞き頼んだ筆者の【ドカ盛り味噌チャーシュー】もまた、そう。ほどなくして。 流れるような動きで軽やかに運ばれてきた。
 目を引くのは、器の高さよりもはるかに高く乗せられた、ワイルドボア肉のチャーシューの山!
 ただ乗っかっているだけじゃない。しっかり味が染みきっている。筋肉質だがほろりとほぐれる肉質はチャーシューにもよく合う。中々どうして止まらなくなる味だ。決して多いとは思わない。
 麺は細麺ストレート。しっかりこいめに味付けされた味噌味は、決してチャーシューに負けていない。麺がストレートなのも、濃い目のスープを絡ませ過ぎないという研究のあとが見て取れる。
 肉が多いが、決してそれが邪魔にならない。それはラーメンの器の中で、調和がとられているからだろう。この店の手際の良さといい、きっと店主は豪快なようでいて繊細な人なのかもしれない。




○4:「割烹・猫鍋」の【ふぐ出汁鍋ラーメン】

A:麺の方向性 6:コシがある全粒粉もちもち極太麺
B:スープの味 6:既存に捕らわれない創作ラーメン
C:特徴の具材 4:マシマシ野菜
D:店舗の構え 2:特徴のない一店舗
E:店員の対応 6:不愛想で頑固そうな職人じーさん

 ラーメンは不思議だ。鍋に入っていても、ラーメンを名乗れる。
 割烹屋さんで鍋ラーメンを頼むのは初めてだったが、布巾を使って蓋を取り、ふんわりとやさしい香りがする蒸気に包まれたとき、プロの仕事というものを強く感じた。蒸気はもちろん熱かったが、それよりも丁寧に取られたのであろう繊細な香りに忘れてしまうほどだ。
 てんこ盛りだった野菜がくつくつと形を崩して煮られる中、極太の麺が沈んでいる。もちもちの麺はふかふかのベッドのようにふぐ出汁を包み込んでいる。
 一口食べると、野菜と魚介でじっくり煮たスープが複雑で繊細な甘さを生み出している。味を探ればいくらでも構成要素が見つけられそうだ。
 野菜も魚介も美味いが、麺がいい。極太麺が繊細な野菜と魚介の邪魔をするんじゃないかと思っていたが、この太さだからこそしっかりとスープを抱え込めるんだと改めて自覚する。
 鍋としても、ラーメンとしても美味しい一杯だ。
 店主は少しとっつきにくいかも知れないが、取って食ったりはしないだろう。まだ冬の気配残る寒い時期、鍋ラーメンだけでなく、割烹料理もぜひ味わってみてほしい。




○5:「ソイソー」の【大豆と卵の甘い出会い~黄金色の調べをのせて~】

A:麺の方向性 1:バリカタ極細麺
B:スープの味 1:香り高い醤油 
C:特徴の具材 3:新鮮な調理卵
D:店舗の構え 6:どう見ても店に見えない隠れ家系
E:店員の対応 2:さわやかな快活アニキ

 変人窟の周辺は、知っている人しか入らないであろう入り口が山のようにある。ふと見つけたその店「ソイソー」も、例にもれずそういう場所だ。
 看板もない地下を降りていくと急に現れる金属のドア、その奥に今にも壊れそうな調理場。ここで、ひとりのさわやかな青年がラーメン屋を営んでいる。
 一見、普通の醤油ラーメンのようですが──麺がバリカタ、しかしそれがどうしてなかなかよい。
 何よりも特筆すべきはこの煮卵。ブラックラーメンと呼ばれてもおかしくないくらいの黒さをしているのに、食べてみれば丁度いいしっかりとした味付け。ラーメンとはちがう煮卵の醬油味が、ラーメンスープに触れるとまた違う味を生み出す。「卵と大豆の出会い」というのはそういうことだ。
 場所といい名前といい、人を選ぶかもしれんが……味は上等。変人窟を散歩する際には、探してみるのもいいかもしれない。



○総括:

どれも明確な事前情報が無く、いわば雰囲気で立ち寄った5件だったが、どの店もそれぞれの個性が光っていて、とてもいい店ばかりだった。
『アキバクロニクル』の読者である皆さんが、これらの店に立ち寄り、日々試行錯誤し高みを目指す美味いラーメンたちに舌鼓を打つ日が来る事を願って、筆を置く。(Gin)



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★ Special Thanks ★

シナリオディベロッパー Hasturさん
SNSでの宣伝に乗っかる形でやらせて頂きました。ついついログ中ではめちゃんこ書き散らしてしまいましたが、結果こんな感じでまとめてみました。これはちゃんと形になっているのでしょうか…?形になっていることを願ってます。
食レポも弊PCのロールプレイも、どちらもたいへんたのしかったです。たのしい機会を頂き、ありがとうございました!

弊PC 吟作くん & 進行役 天の声
毎度毎度たのしい想い出をありがとう。これも「旅」のひとつのかたちで違いないサネ、と、弊狐森呪は笑ってくれるとおもうよ。シナリオが進めば進むほど、NPCに謎設定が着いたりメインプロセスが長くなるのもいい想い出。…それにしても、5b6の出目……めちゃくちゃ偏ってたね……なんでだろね()



(初稿:20231030)



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