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スペインに行ってコロナに罹らなかった話

現在(3/26)の新型コロナの感染状況

日本国内の新型コロナ感染状況

3月25日公表分のデータでは、日本国内感染者は1,291名
この内、患者(陽性かつ症状がある人)が1,139名。
無症状病原体保有者(陽性やけど症状出とらん人)が144名。
陽性確定例(症状有無確認中)が8名になっとる。

国内死亡者は45名でさ。

典拠) 新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(3月25日公表分)

今のところ日本では、新型コロナ感染者の内、だいたい10分の1くらいの人が無症状病原体保有者で、
全体の致死率は3.49%になってますねえ。

これは2月24日時点の中国での致死率のデータ。

まあ、日本とは状況違うし、時期も1ヶ月ほど違うので、データとしては参考になるかは分からんけど、
高齢者になるほど致死率が高くなるのは、自明やね。
逆に言うと、自分みたいな若造が重症化するリスクは低くて、むしろ無症状病原体保有者になっている可能性の方が高い。
後でまた書く予定やけど、怖いのは自分が新型コロナに罹っているか分からないて言う事やね。

全世界での新型コロナの感染状況

新型コロナの感染者について、
世界的に見ると、3/26の午前4時時点で、
感染者数は45万4398人
感染による死者数は2万550人
感染は172の国・地域に広がっている。

感染者が多い国としては
中国…3287人/81285人(死者数/感染者数)

イタリア…7503人/74386人(死者数/感染者数)

アメリカ…913人/64844人(死者数/感染者数)

そして、私が今月行ったスペインが新型コロナ感染者数が多い国の4番目である。
スペイン…3647人/49515人(死者数/感染者数)

各データの時間が少々ズレが生じてるけど、ご勘弁。

上記の表は3/26 午後12時50分の感染者データ

感染爆発が起こっているスペインやイタリアでの新型コロナの致死率は10%近くになっており、
日本や韓国のような約3%の致死率とは乖離している1つの理由として医療崩壊を起こしているためであると考えられるよね。

後、信憑性のない情報ではあるけど、
欧州のコロナウイルスとアジアのコロナウイルスの性質が若干違うとも言われてるね。知らんけど。

3月26日時点では新型コロナに関する感染状況っていうのはこんな感じやね。
ちな、3月26日はお父さんの誕生日。


前置きはなんかめちゃめちゃ長かったけど、このように一刻一刻と感染者が爆発的に増えているこの時期に何故私がスペインへと向かってしまったのか。について書いていくことにする。 

現在懸念されている新型コロナに罹った海外帰国者。
このご時世に海外行ってんじゃねーよ。ボケカス。と思われている方がたくさんいると思います。

・そんなボケカスはどのような心境で海外に渡航したのか。

・このボケカス含め周りの人間はこの1ヶ月内の感染爆発は予想できていたのか。

・ボケカス海外帰国者が渡航した経緯と
その後の動きはどうであったのか。

の3点を説明します。

あ、後。海外帰国者の中にはもちろん留学や仕事でのやむを得ない渡航・帰国というのは含まれているので、一概に海外帰国者を叩くべきではありません。まじで。
ボケカス海外帰国者は叩いていいです。


あ、反省してます。
じゃ、書いていきます。

ぁあ

スペインへの渡航から帰国までの経緯と当時の新型コロナ感染状況

私は課題研究っていう卒論の一個前の研究で、『中世カスティーリャ王国における反ユダヤ主義の醸成』みたいなタイトルで一応1年間やりました。
で、このカスティーリャ王国ていうのが、今のスペイン王国の基になっている国の一つで、
これはスペインに行くしかねえということで2019年の10月後半に2020/03/06~03/19で
スペインに渡航することを決めました。

カスティーリャ王国
レコンキスタの主となった国やね。みんな覚えとる?


それで、この際にスペインへの渡航は課題研究の研究調査ということで、大学の国際奨学事業に採用して頂き、いくらかお金が下りることになっていました。

なので、今回のスペイン渡航は学部への海外渡航届を提出し、教務の方と話し合って(半ば強引に押し切ったけど。本当に申し訳ありません)、きちんと許可を得ての渡航となりました。

ちなみに、最初日程として03/06~03/19としていましたが、新型コロナがやばくなり始めた上海経由だったので、仁川(ソウル)経由に変更し、03/04~03/17の日程に変更になりました。
この時の航空券キャンセル料は2000円。よかった。 

ただ、出国する日には韓国の大邱らへんに不要不急を控えるレベル2、ソウルにレベル1だったので、帰国後の14日間自宅待機は決まっていました。

後、ここで考慮すべきだった点は
仁川経由の航空券を予約した時(2020/02/14)は韓国はまだ全然大丈夫であったのに、03/04の時点で韓国全地域にレベル1、大邱にレベル2が出るほど
新型コロナの感染のスピードが早かったこと。

この時、学部の教務の方も韓国経由であることを問題視しており、
渡航先がスペインであったことは問題視しておられませんでした。

ちなみに2020/03/04時点では
日本の感染者数は269人
スペインの感染者数は198人であり、

日本にいるより、スペインにいる方が安全だ。
とまで私は思っていました。

従って、私が出国時点で危惧していた事は
自分が渡航先でコロナに罹り帰国してしまう事

ではなく

03/4時点で私が住んでいる熊本にも感染者が出ていたので、
いつの間にか私がコロナに罹っており、渡航先の人たちにコロナを移してしまう。
ということを危惧していました。まあ、どっちにしろ行くなって感じなんやけどね。

教務の方や教授から色々お話を聞き、スペイン渡航はキャンセルした方がいいとは思った事は確かですが、
日本にいるよりスペインにいた方が安全だという未来が全く見えていない楽観視と
キャンセル料が15万ほど出てしまう
という考えからスペイン渡航を決めました。

ちなみにスペイン渡航中は教授と連絡を密にとり、スペインの感染者次第では帰国する必要があるという条件付きやったけど。

そして、出国。マドリード、セビリア、コルドバ、グラナダとスペイン各地を順調に回っているつもりでした。

セビリアのアルカサル


スペイン内でのコロナに対する考えはどうだったのか。
しっかり話を聞けたわけではないので、スペインの雰囲気から感じたことと憶測に過ぎないけど、

まず、日本人への偏見・差別というのは自分は感じなかった。スペインやイタリアでも徐々に広がり始めていたからだろうね。多分。

そして、新型コロナへの危機感は全く感じられなかった。
マスク着用なんて絶対してないし(ヨーロッパでは元々着ける習慣がない)、
バルもレストランも博物館も歩いている人々も全ていつも通りでした。

セビリアのサンタクルス地区


これが感染爆発に繋がった一因ではあると思う。

そして、出国してから6日。グラナダからマドリードに帰る日の朝。ついにスペインで感染症警戒レベル1が発表されました。(2020/03/09)

2020/03/10時点では
日本の感染者数は498人
スペインの感染者数は1622人であり、

6日間で、日本は229人増
スペインは1424人増という著しいスピードで増加していました。

発表されてすぐ教授と親から連絡が来て、即時帰国せよとのことでした。

11日の朝の便を取り、12日の朝福岡に到着。
福岡空港に親が迎えに来て、そのまま14日間の自宅待機になりました。

めちゃ余談やけど、
結局乗らんかった飛行機、泊まらんかったホテル代のキャンセル料は12万円。

私はアホです。まあ、そこまでスペイン内における感染爆発というのは当時の私には予測できませんでした。


14日間の自宅待機

帰国してやるべき事は自宅から出ない事。そして、体温を朝晩測る事。
両親とも自分が帰ってきたため、仕事を休むことになりました。2週間の両親とワイのニート生活が始まりました。

さすがに親は買い物などをしなければいけない為、外出はしたけど、ワイはずっと自宅待機。
リトルとの幸せな時間を過ごしました。

3/12…体温計測を失念。体調良好。若干鼻水
3/13…朝36.3度 晩36.2度。体調良好。
3/14…朝36.2度 晩36.4度。体調良好。夜飯は焼肉おいちい 
3/15…朝36.3度 晩36.6度。体調良好。
    夜飯は7500円くらいの弁当おいちい
3/16…朝36.3度 晩36.4度。体調良好。カレー食べたおいちい
3/17…朝36.4度 晩36.6度。体調良好。2日目のカレーもおいちい。
3/18…朝36.7度 晩36.5度。体調良好。晩ご飯忘れた。
3/19…朝36.7度 晩36.6度。体調良好。晩ご飯は佐賀のB級グルメ、シシリアンライスおいちい
3/20…朝36.2度 晩36.4度。体調良好。なんやった?ご飯。
3/21…朝36.4度 晩36.4度。体調良好。晩ご飯はもつ鍋!!ぐへへへおいちい
3/22…朝36.0度 晩36.2度。体調良好。晩ご飯はお寿司!なんという贅沢でしぐへへおいちい
3/23…朝36.2度 晩36.4度。体調良好。晩ご飯はうどんです。胃もたれがすごいんじゃ。、
3/24…朝36.2度 晩36.7度。体調良好。晩ご飯は金目鯛の煮付けと刺身。おいちい。胃もたれ
3/25…朝36.3度 晩36.8度。体調良好。晩ご飯はハンバーグ。おいちい。胃もたれ胃もたれ胃もたれ胃もたれ胃もたれ。

以上、14日間の自宅待機と健康観察です。
体温は36度台で安定しており、頭痛・咳等の症状は見られず、体調は変わらず良好。
両親とも、体調は良好であった。

この2週間の間、急速に海外帰国者の新型コロナ罹患が目立ち、
私の実家がある佐賀県でもフランス帰りの20代が発症し、県内一例目となりました
また、沖縄県岡山県青森県の一例目の新型コロナ罹患者はスペイン旅行帰りでした。

新型コロナウイルスの潜伏期間の多くは5~6日と言われており
スペインから帰国したコロナ罹患者の日程は
沖縄県の発症者…03/13~03/20
岡山県の発症者…03/09~03/15
青森県の発症者…03/09~03/15

スペイン帰国者でコロナ罹患している方の多くは、感染症危険情報のレベル1が発表された日以降に渡航し、14日にスペインで発表された国家非常事態宣言の後に帰国していることが分かる。

自分も当初の予定通り帰国していると、17日の帰国となっていたため、感染のリスクは格段に上がっていたのだろう。


後、これは余談やけど

Twitterで検索すると、『特定』というワードが浮かぶが、いくら不用意な行動が感染のリスクを招いてしまったとしても、悪いのはウイルスであって、感染者ではないやろ。
犯罪者やあるまいし、海外帰国のコロナ罹患者は特定していいみたいな流れは本当に良くないと思う。叩くべき対象を見誤ってる。
不自由で先も見通せない不安な状況下で海外帰国者をスケープゴートとしているのではないだろうかとも感じる。

ここまで、現在の感染状況や自分のスペイン渡航の経験と反省を述べてきて、
じゃあ、こんな状況で感染を抑えるにはどうしたら良いか。
自分たちにできる事は何か。
についてちょっと考えてく。


新型コロナウイルスに対して私たちが知っておくべき事

新型コロナに関して、いろんな情報が出回っていて、正しい情報もあると思うけど、それ以上に誤った情報がある。
そのため、今回はあくまで厚生労働省が発表しているデータや文言に則って、書いていくことにする。

書く内容としては 

①どのように感染するのか
②潜伏期間はどのくらいか
③感染を予防するためには
④発症が疑われた際、どのように動くべきか

の4点である。

①どのように感染するのか

現時点では、飛沫感染と接触感染の2つが考えられる。
(1)飛沫感染…感染者のくしゃみ、咳、つば などを他者が口や鼻から吸い込んで感染することである。ちな、空気感染も疑われているけど、今のところ日本で市中感染がそこまで起こってないところを見ると、まだ確信を持てる情報ではなさそうである。
換気ができない閉鎖空間が危ないと言われているのはこれが原因。
映画館やカラオケ、満員電車、バスなどは要注意だと思います。
感染予防に関しては後で書きます

(2)接触感染…感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付く。
未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染することになる。

感染場所の例としては、電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなど
公共の場にあり、不特定多数の人が頻繁に触りそうなものには要注意ってこと。

まとめると、
公共の場の閉鎖空間は出来るだけ行かないように気をつけ、
不特定多数の方が触るものにはトランプっちのように手では触らないことが大事

②潜伏期間はどのくらいか

WHOの知見によれば、現時点で潜伏期間は1-14日(多くは5-6日)とされている。

一応、14日間の自宅待機などがあるように2週間を潜伏期間の目処とされているが、大体の感染者が5~6日以内に発症している。
ちな、佐賀県の発症者は27日~4日のフランス渡航で、9日に発熱。
岡山県の発症者は9日~15日のスペイン渡航で、17日に発熱。
沖縄県の発症者は13日~20日のスペイン渡航で、20日に陽性反応。
青森県の発症者は9日~15日のスペイン渡航で、18日に発熱。

上記の通り、ていうか、4例しか出してないけん、情報操作で言われても仕方ないのかもしれんけど、感染から発熱まで10日いってないことが分かる。

でも、感染から発症までが短そうだからって待機命令出てるくせに外でちゃダメよ。
あくまで目安やからね。

③感染を予防するためには

①で述べたように感染の方法は分かったと思う。

よって、前述したように

公共の場の閉鎖空間は出来るだけ行かないように気をつけ、
不特定多数の方が触るものにはトランプっちのように手では触らないことが大事

ということで、
①頻繁に換気を行うこと
②公共の場に行った際、手で自分の顔を触らないこと。
触りたい時は手を洗う又はアルコール消毒をすること。

コロナウイルスはアルコール消毒によって感染力を失うらしいです。
③家に帰ったら手洗いうがい!当たり前!
 ちょっと情報源は忘れたけど、石鹸で30秒以上洗うことでウイルスや菌は流れ落ちるらしいです
④濃厚接触ってなんかエロいよね
⑤外出の際はマスクを着用する
マスクは効果がないとたまに言われますが、感染の方法の一つである飛沫感染を抑えるのには有効であるそうです。
そのため、換気ができない場所(屋内や電車、バス)では極力つけるようにしよう。
逆に言えば、換気ができてる場所(外や人が混み合ってない場所)では効果はほとんどないそうです。
マスクが売っちゃらんもん!と言う人もいらっしゃるでしょう。そういう人は換気ができなそうな場所にはなるべく行かないようにしましょう。

なんやかんや言ってきたけど、俺が一番言いたかったこと

今書いてるのが3/28なので、また新しい情報がたくさん入ってきてると思うけど、アメリカ感染者10万人突破とか。

東京で日に日に感染者増えてるとか。

飽きた!!!
飽きました。さようなら。
ぐっばいきーみーのうんめいのーひとーはぼーくじゃないーのさぁ!



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