作曲を始めるために必要なものは?
こんにちは!
作詞作曲をするごさいようじょこと「りと456」です。
作曲やってみたいけど、まずは何をすれば…?
というところからまずは話していきたいと思います。
用意するものは「その気持ちだけ」です!
…とか言えればいいんですが、ぶっちゃけそんなわけありません。
当然それなりの準備をした方が続きますので、読んで、ご用意いただけると嬉しいです。
もちろん、まずは無料でそろえていきます。
作曲のために準備するもの
とりあえずまずは以下を揃えればいいと思います。
DAW
以上です。
「…は?」ですね。わかります。
詳しく説明しましょう。
DAWとは「Digital Audio Workstation」の略です。
DTMとごっちゃになると思いますので、以下の引用を参考にしてください。
ぼくはDAWのことを「ダウ」と発音しています。「ディーエーダブリュー」でもいいみたいです。
これがあればとりあえず曲が書けるってことです。
ただ、種類は多いし、ちゃんとしたやつは高いし、いったい何を選べば…となって、そのままメンドクセッで辞めちゃうことになる可能性がある(ぼくがそういうタイプです)ので、何を選べばいいか、ぼくの意見を述べていきたいと思います。
DAWでの「音」の表現方法
「何を選ぶか」の前にまずは知っておきたいことについてお話しします。
DAWでは基本的に「音」の表現方法として以下の2種類があります。
ピアノロール
スコア
それぞれ良し悪しがあるので、順に解説します。
ピアノロール
図1がピアノロールになります。ピアノロールについての解説は以下にわかりやすく書いてありました。
要は、縦軸が音程で、ピアノ(左側)と対応。横軸が時間に対応しているような表現方法です。
ピアノロールには以下のような特徴があると個人的には思います。
表現方法がシンプルなので理論(楽典)を知らなくてもとっつきやすい
視覚的に音の「密度」がわかるので、厚みが足りない音域が良くわかる
上記に反してキーやコードが視覚的にわかりにくい
リズムが記号として見えないので、繰り返しなどが少し見つけづらい
スコアでは表現できない「リズムの揺らぎ」を表現できる(「演奏」を表現できる)
別の楽器の音を同時に表示すると重なって表示される(場合によって見やすかったり見にくかったり)
これらを総合すると「音作りに向いているが、曲の構造把握には向いていない」のがピアノロールだと思います。
つまり、まさにDTMで「曲を作る」ことに特化した表現方法なんですね。
「とっつきやすい」とは書いたものの、「音楽を理解する」ために使うのは苦手ではないかと思います。
ピアノロールでは、構造がわかりにくい状態で曲を書くことになるので、設計図なしで日曜大工をするような感じになるわけです。
出来なくはないけど、初めてやるなら設計図が欲しいですよね。
0から作るにしても、まずは設計図を書いてからその通りに作った方が、間違いも少なく、きれいにできるはずです。
そこで紹介するのが次の表現方法です。
スコア
「スコア」ですが、実はDTM用語というわけではなく、クラシックなどでも普通に使われる言葉で、「すべての楽器の楽譜を一度に見るもの」のことを指します。指揮者が見ているやつですね。
スコアには以下のような特徴があると個人的には思います。(ピアノロールの特徴とある程度対応させてあります。)
理論(楽典)を知らなくいと読めないのでとっつきにくい
視覚的に音の「構造」がわかるので、曲を理解しやすい
キーやコードが視覚的に分かりやすい
同様に、リズムが記号として見えるので、繰り返しなどがわかりやすい
演奏時の「リズムの揺らぎ」が表現できない
別の楽器を同時に見ることができる(同時に見てもそれぞれが分かりやすい)
これらを総合すると「曲の構造把握には向いているが、音作りには向いていない」のがスコアだと思います。
曲がどうやって出来ているかをひと目で把握できるからこそ、指揮者はスコアを使うわけですね。
DTMerにとっても、始めはこの「構造把握」が大事だと個人的には思っています。「設計図を知る」と言い換えてもいいでしょう。
さっきの日曜大工の例でも分かると思うのですが、今度は音楽のシーンで、この「構造把握」を行っていないとどうなるかを説明しましょう。
みなさんは「いい曲を書くんだけど、この人、どの曲も同じように聞こえてしまうんだよなー」みたいな経験をしたことないですか?
個人的な想像ですが、多分こういう人たちは音楽理論をやってない…つまり、曲の構造の把握とその分析を行っていないんじゃないかと思います。すると不思議と似た曲になってしまうわけです。
なぜか?
曲の構造把握は「音楽のルールが曲にどのように適用されているか」を把握することです。この「ルール」を知らないと、自然に任せて作曲をするしかありません。自然に任せて「耳馴染みのいい曲」を作ろうとすると、不思議と「ルールの基本のみを使う」ような曲が出来てしまうわけです。
ルールがあるから、音楽は自由になります。「この時はこうしてもいいよ」というルールの例外を使うことで、ルールの基本から抜け出すのです。そうして音楽の「個性」や「味」を作られるんですね。でも、ルールを知らないとこのルールから抜け出せなくなってしまうんですよ。不思議と。枠を知らないと、自分が枠のどこにいるのか分からないから、枠から抜け出せないんですね。そうして「なんか似た曲」ばかりが出来ってしまうわけです。
ただ、このような音楽のルール…理論にとらわれすぎるのもよくありません。
理論ばかりやっていると、難しいし、面倒臭いし、曲書けなくてもいいやーってなっちゃうんですね…悲しい。
大事なのはバランスです。なので、りと式作曲講座では、曲を書きながら理論の説明をします。イメージ的にはパズルの問題を解いていってレベルアップするような感じです。
まず書く!理論は後から!が大事です。
ということで、この理論の理解がスムーズに出来るように、まずは音楽の構造把握がしやすいスコアを使いながら作曲していきましょう!
初めての作曲におすすめのDAW
では、前置きも終わったので本題に入りましょう。
初めての作曲にはスコアを使ってほしい…というところまで述べたのですが、具体的にどんなソフトを使えばいいか…ぼくはfinaleという「楽譜制作ソフト」をオススメします。
finaleは「曲」ではなく「楽譜」を作るためのソフトなので、スコア作りに特化したソフトなんです!しかも、演奏のニュアンスを自動で作ってくれる機能がついてるので、なんかいい感じに音が鳴ります!
…しかし、ピアノロール表示の機能はないので、本格的に曲を作るようになったら、ほかのソフトを併用したり、乗り換えたりするのがいいと思います。
finaleのサイトはこちら↓
…と、ここまで話しておいて、サイトを見てみると「なんだよ!有料じゃねぇか!」ってなりますよね。
すみません。
実は、このfinaleの無料版にあたる「finale NotePad」というソフトがあります。
機能は限定されますが、はじめての作曲にはじゅうぶんです。これを使いましょう!
インストールの方法は以下を参考にしてください。
さあ!これで準備は完了です!
次回からは実際にNotePadで打ち込みをしていきますよ!
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