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「RAWPIG」PIGGS

前作「JUICCY」から1年と10ヶ月。
遂に「RAWPIG」がリリースされました。

この間PIGGSには色々あり過ぎるくらい色々ありました。何と言ってもCHIYO-Pの脱退とBIBI、SU-RINGの加入が1番大きな出来事でしょう。

まあとにかく色々あっただけに「PIGGSは一体どう出てくるのか⁉︎」と期待も高まりまくっていたのですが、その過激な期待を軽く凌駕する渾身の一撃をPIGGSとチームPIGGSは放ってくれました。

“音楽の四次元空中殺法”とも言えるこの大傑作を聴いて大感激してしまったので、独断と偏見に満ちた感想を徒然なるままに書き連ねてみました。
1人でも多くの人が「RAWPIG」に興味を持って聴いてくれる事を願っています。

聴けば分かるさ、迷わず聴けよ。

それでは感動の大海原へ。

「ピラニア型人造人間」
よくぞこんなヘンテコな曲(褒め言葉)をど頭に持って来たな…!と、いきなりの変則戦法にめまいがしそうです。そしてクラクラしている所に斬り込んでくるプー・ルイさんの歌に「これはPIGGSの曲なんだ!」とハッとさせられます。
尖っているのにユーモラスでキャッチー、そしてとにかくカッコイイ!これは令和のコンピューターおばあちゃんであり、令和のホネホネロックです。ポンキッキがまだ放送されていたら、この曲が採用されてお茶の間の度肝を抜き、良い子のみんなの心を鷲掴みにしたに違いありません。大人になった良い子のみんなも、心を鷲掴みにされました。

「Fleeting」
来ました!新たなるキラーチューン!
「サムライ」「スシ」「ジンジャ」「ビューティフォーフジヤマ」に続き、「フリチン」が世界共通語になる日も近い!
そしてとことんロックな方向に振り切ったメンバー達の歌に、早くも心のメーターがレッドゾーンへ突入してしまいます。
BIBIちゃん、SU-RING、めちゃくちゃカッコイイぞ!

「IMSOMNIA」
不眠症に悩まされ、うなされながら見た幻覚は70年代ディスコか、はたまたシルクロードの果てなのか。
眠れないのにこんなにキャッチーな曲を聴かされたら、余計眠れなくなるよ!バカヤローッ!とか言っている内に疲れて眠ってしまい「ありがとーっ!」となりそうです。
そしてブリッジ部の変拍子のアレンジは、Ryan.Bさんの才能が大炸裂!です。
KINCHANの可愛いラップも聴きどころ!

「YOU KNOW ME」
4人バージョンも良かったですが、CHIYO-Pさん脱退による一抹の寂しさがどうしてもありました。しかしBIBIちゃん、SU-RINGの加入で、遂に欠けていたピースが埋まったのです。
そしてRyan.Bさんが紡いだ歌詞は、人間の業というものを肯定してくれています。それはまるで湯呑みに入ったお茶のように、冷えた心も温めてくれます。日々色々と思い悩む事もありますが、PIGGSの温かさに包まれれば、また前に進む勇気と力も出てくるというものです。
また洋楽ファンはJourneyへのオマージュが散りばめられている事に、思わず熱くなってしまうでしょう。

「豚 HAVE THE POWER」
これもまた新たなるキラーチューン!
意外性があるイントロがカッコイイ!
PIGGSは人智を超越したPOWERを手に入れた!まさに音楽の元気玉!
老若男女問わず、「豚 HAVE THE POWER!」と盛り上がる光景が目に浮かびます。

「ファイティングブレイン」
PIGGSならではの骨太ロック!
グラムロックの先人達も、これを聴いてきっとニヤリとしているはずです。こういうギターリフを軸とした曲でもキャッチーさがあり、一緒に歌いたくなってしまうのはRyan.Bさんの才能の成せるワザです。
1番のサビが終わった後、誰か(Ryan.Bさん⁉︎)の咳払いが小さく聞こえます。「T.A.K.O」にも咳払いが入っていましたが、PIGGSの楽曲にはこういう遊び心が随所に散りばめられています。だから聴くたびに新たな発見があり、何度聴いても飽きないのです。
BIBIちゃんのがなり立てるような、パワフルな歌も聴きどころ!

「リバーサイドモーテル」
PIGGSのロカビリー剣法!
そういえばこの曲みたいな掛け声が入る曲が、美空ひばりさんにもあったような気がします。そして、多分それを大滝詠一さんが「1969年のドラッグレース」でオマージュしているんだよな…なんて事を思いました。こういう事を思わせてくれるのも、PIGGSの曲を聴く楽しみの一つです。
そしてこの手のリズムの曲を躍動感たっぷりに聴かせるのは中々難しいと思いますが、しっかりとグルーヴ感を出しているメンバー達の歌が素晴らしいです。勢いだけで歌わずに、歌詞の発音や声の強弱にしっかりと神経を注いでいるからだと思います。

「BOO!SHUT」
SHELLMEさんのラップに痺れまくりの曲です。ダンスもラップもキレッキレのパリピ!
そして突然現れる、和のテイストたっぷりのパートに意表を突かれます。こういう攻撃一辺倒になりがちな曲調でも、変幻自在に聴き手の予想を良い意味で裏切るからこそ、PIGGSの曲は何度聴いても飽きないのです。

「スプートニク1号」
歌い出しは一瞬BAN-BANさんかと思いました。そしたらBIBIちゃんでした!この2人は声も見た目の雰囲気も、何だか姉妹みたいで微笑ましいです。
そしてBAN-BANさんの歌の表現力の素晴らしさよ…。力強さと優しさのコントラストに胸を打たれました。
出だしの歌詞は、文学少女のBIBIちゃんが歌うのがピッタリの美しさです。タイトルといい歌詞といい、Ryan.Bワールドの奥深さに痺れてしまいます。
間奏は「Telstar」風味でしょうか︎⁉︎「Telstar」はジョー・ミークがプロデュースしたThe Tornadosの曲。1962年発表。宇宙時代の幕開けを感じさせるサウンドです。
この「スプートニク1号」の“宇宙時代の幕開けの終焉”を思わせる歌詞を考えると、中々面白いです。

「Route 91665」
右から聴こえる、狂気すら感じさせるピアノが美しいです。
そしてPIGGSのメンバーそれぞれの歌の良さが、これ以上ないくらい引き出されています。
今も透明なままのプーさん、感情ダダ漏れのシェルさん、力強く真っ直ぐなBAN-BANさん、しなやかなKINCHAN、優しくてロックなBIBIちゃん、儚さと前向きな力を内包したSU-RING。
SU-RINGが歌う“一周回ってゼロ地点でDANCE”の儚さには、胸が締め付けられます。
松隈ケンタさんとRyan.Bさんの夢のダッグ。2人の世界感が融合して生まれた、魔法のような曲です。

「負けんなBABY」
どストレートな歌詞は、ともすればワザとらしくなってしまいがちです。だけど常に全身全霊で幾多の困難に立ち向かい乗り越えて来たPIGGSが歌うからこそ、聴き手の胸にリアルに響きます。ドームやスタジアム、アリーナで聴きたい壮大な曲です。
Bメロのカウンターパートのカッコ良さには、聴くたびに痺れてしまいます。
そしてこの壮大な曲の最後を飾るKINCHANのセリフ。これはPIGGS初の“新メンバー”として健気に一所懸命に頑張ってきたKINCHANが言うからこそ心に響きます。猪木の「道」と同じく、これを心に刻んで生きて行こうと思います。

「ワイルドサイドを歩け」
PIGGS流LIKE A ROLLING STONE!
アイドル界のROLLING STONEである、プー・ルイさんの半生を歌ったかのような歌詞です。
しかし人生につまづいた事のある者なら、誰にでも当てはまる事のある歌詞でもあり、聴き手は思わず胸を打たれてしまいます。
そしてこの曲もまた、パズルの最後のピースが見つかり完成した感があります。
プー・ルイの物語、PIGGSの物語、そして曲が連動して図らずも大きな感動を生む。
PIGGSは、まるで一編の壮大な映画を見せてくれているかのようです。

「人間すぎる」
人生という名のリングでは、絶望感に苛まれる事もあります。だけども必ず一筋の光が差し込む時がくる。そんな風に戦う人間の背中を優しく押し、鼓舞してくれる曲です。
ブレイクを多用したバッキングの緊張感が、前へ進む力強い意志を感じさせてくれてます。
歌の表現力が飛躍的に上がったプー・ルイ、SHELLME、BAN-BAN、KINCHAN。
そしてその4人と肩を並べても、全く遜色のないBIBI、SU-RINGの溢れ出る個性。
どんなにAIが発達しても、PIGGSの人間すぎるカッコ良さには敵わない!


ご精読誠にありがとうございました。
ここまで書き連ねて来ましたが、どんなに言葉を紡ごうとも、PIGGSの音楽そのものの前では無力なものです。とても言葉では表しきれない程の魅力が詰まったアルバム、それが「RAWPIG」です。
百聞は一聴にしかず。
未聴の方は是非聴いてみてください。

PIGGSって本当にいいもんですね。
ありがとーっ!