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【数値化】番外編:「見える化」で夏休みの宿題がスイスイ終わる!③ 〜子どもがやらないときのNG行動とは?〜

※本投稿は「【数値化】番外編:「見える化」で夏休みの宿題がスイスイ終わる!②〜子どものモチベーション管理編〜」の続きです

◆子どもがやらないときのNG行動

最後に、おまけです。私はコミュニケーションの専門家ではないですが、親として、20年以上経験のある塾講師として、経験値から個人的な見解を述べます。

せっかく計画を作ったのに、子どもは全く動かない…。親としてはどんな気持ちになりますか。

イライラすると思います。私もそうです。

すると声が荒っぽくなり、子どもを叱ったり責めたりしたくなります。

叱ったり責めたりしたら、子どもは動くでしょうか。

たぶん動きません。小学校低学年くらいまでなら、動く子もいますが、学年が上がるにつれて圧力の効果は薄れていきます。

むしろ「反発」が起こるのです。「うるさいなぁ!」「余計にやる気なくなるんだけど。」などなど。この態度に親はますますイライラ…。

本末転倒どころか、もはや地獄ですね。

夏休みの宿題において、責める、叱るは、個人的にはやらない方がよいと思っています。メリットがないどころか、みんなが嫌な気分になるからです。

◆子どもがやらないときのオススメ行動

では、私は親として、塾講師として、どう対応しているかご紹介します。沢山の失敗を経てたどり着いた、現在の最適解です。

①理由と気持ちを聞いて受け入れる
②質問で未来を見せる
③次の行動を自分で決めさせる



①理由と気持ちを聞いて受け入れる
「なんでやらなかったの?」と聞くと、その気はなくても責められている感じがします。「今日は他にやりたいことがあった?」「今日は忙しかったの?」など、障壁になっているものを具体的に聞くと相手も答えやすいです。

そのうえで、その判断を受け入れます。「楽しかったんだね。」「疲れちゃったんだね。」など。

話を聞いてくれない人に、心は開いてくれないので、まずはそのまま聞きます。

②質問で未来を見せる
人から命令や指摘をされるより、自ら考え、発言した方が受け入れやすいし、行動にも移しやすいものです。

宿題を溜めない方が良いことくらい、子どもだって分かります。親が先回りして指摘したい未来は、質問を通して本人の口から言わせるようにしています。

「今日できなかった宿題は何時間?」「明日まとめてやるとしたら、全部で何時間?」のように現実を言わせた上で、「それを言って、今どんな気分?」と感情も味わってもらう。

「今日やらなかった分を、いつかはやらないといけない」という見たくない現実を、間接的に味わってもらうわけです。


③次の行動を自分で決めさせる
「で、どうする?明日まとめてやる?それとも分割する?」のように、選択肢くらいは示したうえで、本人に決めさせると、反発を生むことなく建設的な結論までたどり着けます。

◆それでも動かなかったら…

上記のコミュニケーションの取り方は、継続してできているととてもスムーズです。

それでももし子どもが後回しにして宿題をやらなかったら、どうしましょう。

私は「馬を川までは連れて行けるが、水を飲ませることはできない」の言葉を思い出します。

そう、そのままにしておきます。子どもは別人格ですから、コントロールはできません。子どもの気持ちを聞き、受け入れ、環境を整えて、ヒントを出し、後はタイミングを待つ。

待つって辛いですよね。でも、それが一番近道だった気がします。

◆最後に

番外編と言いながら、三部作となる長編となってしまいました(笑)。ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

親として関わる「夏休みの宿題」は、数値化だけでは解決できません。そこで、親として、塾講師としての経験値をプラスして発信できたことは、良かったと感じています。

これでお子様の宿題が無事終わり、
達成感、自信、計画の力を学び、
親子の関係もより良くなり、
家庭により穏やかな笑顔が増えたら、
最高だなと思います。

ありがとうございます!

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