久しぶりなんだ

そうなんだ。久しぶりに、テキストを打っています。リハビリ。
わたしは、文章を書くことが好きだ。若いころ、憧れの人がいて、文体を真似しながらブログを書いていた。わたしの憧れの人も、文章を書くことが好きな人で。そう、わたしと、憧れの人は、あまりにも違いすぎて、それくらいしか真似をしたり、交われるものがないの。
けど、ずっとその人の文章を読んで育ったから。その人の作る音楽を聴いて育ったから。その人の精神性に触れて育ったから。その人の存在に、ずっと救われて、憧れて、恋焦がれるような気持ちで育ったから。あまりにも似ているの。書く文章が。自分で読み返していて、その人が書いた文章なんだっけって、笑っちゃうよね。
逆に言えば、文章を書き続けていれば、その、憧れの人の存在が、消えてしまったとしても、憧れの人が存在していたということを、ずっと感じていられるのかもしれない。わたしの心の中には、ずっと、その人が存在し続けていくから。だから、書くのだ。
憧れの人に命を救われて、思えば、わたしは、ずっと救ってもらい続けてきた。今も救われ続けているの。そんな人と、再会してから、いま、ちょうど2か月くらいになるのかな。
わたしの好きな人は、あと数日で、存在が消えてしまうから。そこにいるだけで、光を放つ、とても眩く、儚い存在。20年近く見てきたのに、幻のような不思議な人だった。ついに消えてしまうんだね。
ここのところ毎日毎日、その人に宛てたメッセージを書いていて。誰に頼まれたわけでもなく、ただ、メッセージを送ってくれたら読むよって、投稿をされていたので。
あの頃、救ってくれてありがとう。わたしはあなたという存在に救われて生きてきたという事実だけでとても幸せであると。毎日毎日それはそれはたくさんのメッセージを送った。お手紙も書いた。直接会いにも行ったし、あと数日の間にも会いに行く。
第三者から見たらそれは依存であると言うだろう。それはそう。わかってる。けど終わりが見えているからこそ、その日までずっと、感謝の気持ちやいろいろなことを一方的にでも伝え続けたいという気持ちになった。だって、もう、感謝の気持ちすら伝えられない遠いところに行ってしまうから。
憧れの人が活動してきたことを、わたしは自信をもって全部肯定することができる。今というタイミングに、わたしは感謝している。
今まで直接お礼を伝えることなんて、ほとんどできてこなかったから。今たくさんお礼を伝えないと、わたしの人生、絶対に後悔すると思ったから。ありとあらゆる手段で、あなたに救われてきましたよって、伝えるようにしている。
報われなくていいって思っていたのに、人生って不思議なもので。めちゃくちゃ、報われている。憧れの人は、わたしのような人間からのメッセージを受け止めてくれ、さらに慈愛で包んだように返してくれる。わたしは、幸せで。本当に、この状況が不思議。最後の最後でこんなにたくさん奇跡が起きるなんて、若いころの自分に教えたらひっくり返ると思う。
一生交わることなんてできないと思っていた人の人生に、最後の最後で、ほんの少しだけど、交わることができた。うれしいな。

とても気まぐれ、わたしの人生、芯がなくて、本当に気まぐれ。周りの人に、申し訳ない。
ただ、そんな自分に、今日も目を覚ましてえらいね。通院をして、自分の睡眠の問題を主治医に相談してえらいね。少しでも、デスクに向かってえらいね。今日は少し仕事ができたね。もう生きているだけで最高だね、かわいいね、と。
そうやって、優しい言葉をかけてあげられるの、自分だけだから。
死んでしまいたくなる夜もたくさんあるの。これをたまたま、読んでいる人の中にも、同じような人が、いるのかもしれない。

自分にやさしく、してあげてね。わたしは、あなたを救いたいよ。
明日も笑顔になろうね。


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