見出し画像

大好きなSexyZoneを宝箱にしまった日

なんか怒涛の日々だったなぁ。そんなことを思いながら、どこか現実味はなくて。まるで人ごとのように進んでいく日々をただ見送っている。
2024.03.31 SexyZoneが、大好きだったSexyZoneが宝箱にしまわれるのを見届けた。

思えば12/26のコンサートを終えたあと、私はSexyZoneに永遠を覚えその感動を文章にした。あの瞬間私は間違いなくこの人たちは永遠なのだとそう思ったし、未来永劫続くのだとそう信じていた。それから僅か十日で、世界が大きく変わるなんて知る由もなかった。
中島健人がSexyZoneを卒業する。1/8の夜、届いたメールとその動画を未だに見返すことはできない。混乱とかパニックとか、そう言ったものに包まれていたような気がする。次は4/1に今度は新グループ名と共に新メンバーオーディションが発表された。世の中……この場合、世の中というのは今までSexyZoneのファンではなかった人たちが、何か大騒ぎして興味を抱いている様子をどこか冷静に、まるで知らない人たちの出来事のように見ている自分がいた。
私はこの波についていけていない……それは、決してネガティヴな意味だけではなく、今自分がみているものは新しい何かだと思ったから。

SexyZoneが好きだった。なかなか5人が揃わないグループだったけど、それでもどこか歪で、でも集まった時のパワーは爆発的で、あとは何かしらのタイミングさえあえば国民的なスターになれる人たちだと本気で信じていた。だから、グループ仕事がなくても、必死に追い続けた。レギュラーが終わり、ラジオが終わり、雑誌も終わり……コンサートとCDくらいしかグループ仕事がない中でも取りこぼさないように必死だった。CDが出たらどうにか数字を出そうと100枚以上買ったり、グループでのトークが聴きたくてコンサートで全国回ったり、何度も同じ映画を見に行ったり、雑誌をたくさん買ったり。いつか、いずれ、彼らが爆発的に売れて家にいても手軽にSexyZoneをお茶の間で楽しむことができる日を信じていたし、夢見てきた。彼らにはそのポテンシャルがあると思ったし、今のもどかしさも笑い話になると信じて彼らだけを見てきた。誰かがではなく、グループがすきだったから。
少なくとも私は、12/26のドームを卒業公演とは思っていなかったし、そんなつもりで参加もしていなかった。健人が「また戻ってくるよ」と東京ドームの写真と一緒に載せていた投稿がまさか「ソロでドームに戻ってくる」ということだなんて微塵も思っていなかったし、彼らが流していた涙は「グループ名が変わる」ということに対してだと信じて疑わなかった。グループ名の変更でこんな空気になるなんて感傷的な人たちだなーとさえ思っていた。むしろ私はあのドームで永遠を感じて、SexyZoneというグループの未来にワクワクしていた。でも彼らはそんなつもりであのコンサートをしていたわけではなかったと知って、発表されてから3/31までのこの3ヶ月間、自分が現場で受け取ったものと、実際の出来事のギャップにただただ混乱していた。

なんで、どうして?ソロ?グループじゃダメなの?なんで止めないの?どういうこと?3ヶ月間ほぼずっとそんなことを思っていたし、その間特にグループの露出がなかったことにも、一部の過激なファンが己の感情を勝手に本人たちの意思だと代弁するように口汚く罵り合ったり勝手に決別したりしてる様子にもとにかく萎えた。この3ヶ月、マジで空気最悪だったな、と今でも思う。何かしらのインタビューが出るたびに揚げ足をとったり、また何かが出るたびに今度は迎撃したり。これならもう1/1から再スタートにしたほうがよかったのでは?とさえ思った。そして大好きなはずの彼らが攻撃されてるのに、発表を受け入れることができないまま何のフォローも、味方でもいられない自分が嫌だった。
そんな中で3/31に配信ライブが行われることが決まった。でもたぶん、本当は12/26で終わりだったんじゃないのかなーなんて思ってる。地獄のようなこの空気をどうにかするために急遽決まったんじゃないかな?と。だって「開催します!」と言われたものの日付も時間も結構ギリギリまで決まらなかったし、なかなかの突貫感があったから。それでも、たとえ突貫だとしてもちゃんと全員平等に終わらせてくれるのならありがたいな、と思った。12月のドームツアーは年末のど平日ということで行けなかった友達もまあまあいたし、私自身もそもそもそんなつもりで参加してなかったから。ただその段階ではかなり冷めていたというか、何がどうなってるかよくわからないし、何より箱推しとして居場所がなさすぎてどういう気持ちでいていいかもよくわからなかった。だから3/31を見て、お別れかなーとどこか冷静に思っていた。

3/31 SexyZoneのラスト配信ライブ。なんか妙にトークが多いな、てかアンケート参考にされてるか?なんて思いながら見ていた前半だったけど、後半FCパートになってなんだか妙にしっくりきてしまった。

「この人たちって5人じゃないと意味がないんだなぁ」

自然とそう思ったから。
マリウスが出てきて5人になった瞬間、まるで答え合わせかのように一体感が生まれた。それは私が、ドームでマリウスが客席から参加した時に感じたそれと同じで。この瞬間、彼らの発表を聞いてから初めてあの時ドームで確信した永遠と同じ感情を抱いた。それに救われたというか、間違っていなかったんだ、と思えた。同じ空間を共にしたはずなのに違う未来を見ていたような気がしてそれがとても悲しかったけど、そんなことはなかった。この人たちはSexyZoneは、5人で完成して、そして5人じゃ無いと駄目で、5人は永遠なのだと、そう思えた。
卒業発表の日からずっと、なんで4人じゃ駄目なんだ、グループじゃ駄目なんだろう、そう思ってたけど私はここでやっと、私なりの答えに出会えた気がする。4人が駄目なんじゃなくて、5人じゃ無いと駄目なんだってそう思えた。それくらい5人の空気が完璧だったから。
マリウスが卒業してから、もっと言えば誰かがいない時も、休止してる間もずっとSexyZoneは5人だった。コンサートではメンカラやソロ曲でいないメンバーを感じさせてくれていた。ずっと5人のままだった。4人でいても5人であろうとする姿と、同時に健人がソロ転換を考えたのは違うように見えて実は似ているのかも、と感じた。グループとしての完成系は「5人」。それ以上がなくて、誰が欠けても5人でのグループには及ばないと思ったのかな。だから4人でも「5人」に見せたり、ソロという全く違う方向からの道へアプローチし始めたりしたのかなぁ。真実はわかんないけど、私はそう感じた。なんというか「4人じゃ駄目なの?」なんて浮かんでいた疑問は全て「SexyZoneは5人じゃ無いと駄目だったんだな」という点でしっくりきて、私個人としては落とし所が見つかった。5人であることが何よりも大切で、それ以外は4人でも1人と3人でも2人と2人でも大きく変わらないのかもしれないとさえ思った。それほど5人というのはバランス良く、5人じゃなくなったことでもう終わりだったんだと思った。SexyZoneは永遠に5人で、そしてアイドルとして成功するために本当はみんな5人でいたいのに、最年少の夢を尊重して送り出した。送り出す側も、送り出される側も、自分の人生を、周りの人を大切にして真っ直ぐに生きてるなぁ、と眩しくなる。SexyZoneのそういうところが私はとても好きだったのだと、ふと思い出した。

SexyZoneのファンの人ならわかると思うけど、彼らはずっと足掻いていたと思う。そして「5人組のアイドルグループ」じゃなくなった時彼らはそれに匹敵するような方向性を模索していた。きっとその方向性が違ったのだろう。本当にただそれだけで、そしてそれが全てで。雑誌なんかを読んでいても、2023年は特に全員が今後について言ってることが違ったりした。何度も聞いてきた「5人で東京ドームに立つ」という共通の夢が叶って、マリウスが卒業してからは、みんなそれぞれグループの目標の話をするのだけどなんとなくそれが違ったというか、一致はしていなかった。みんなが同じ方向を見ているというよりは、みんながそれぞれ自分の思う次を見て夢を探してるような感じで。
やっぱりグループが好きな人間としては、同じ方向の夢を抱いてくれていたらまた違ったのかな、と淡く思ってしまったりもするけど…。でも、そもそも5人じゃ無いと駄目だったんだな、それ以上の最適解はなかったのだ、そう思うことでようやく納得できたような気もする。

4/1 新グループ名とともに、新たなプロジェクトが発表された。びっくりしたし、信じられなかったけど…ショックではなかった。それは多分、もうこれからは「SexyZone」ではないからなのだと思う。3人と、1人と、1人。彼らが今後行動を起こす全ては、もうSexyZoneとしてではない。SexyZoneは3/31で終わったから。これからは、timeleszと中島健人とマリウス葉がそれぞれ、自分が最適だと思う未来を進み夢を叶えていくんだろう。そして私は3/31の5人のSexyZoneと一緒に、ずっとここにいるのだと思う。それぞれがやりたいことを力一杯する、そんな未来は明るくてきっと今までとは違う形になっていくんだろうと思うし、私はそれを少し遠くから応援することになるんだろう。
いつかまた、それぞれの夢を叶えた彼らが再会する未来を夢見て。

もちろんまだ寂しいし、彼らがそれぞれ活躍することの嬉しさと、自分が今年4人のツアーを回ることはないのかという喪失感の様なものは同時に存在している。
でもどこかパラレルワールドの様な感覚なのだけど、たとえ形が変わってもそれぞれがそれぞれで活躍したとしても、SexyZoneはずっとここに存在していると思っていて。timelessの名の通り、時が経っても、世の中の形が変わっても、また5人が再会したら今と何も変わらないSexyZoneの世界が見れるんじゃないかな。
そう思えたのは、彼らが3/31に綺麗なピリオドを打ってくれたから。

SexyZone、今までありがとう。本当に本当に大好きでした。あなたたちが5人で楽しく笑ってる姿にたくさん助けられました。一旦ここでSexyZoneは終わるけど、きっとまたいつか、それぞれのやり方でビッグになったあなた達が再会する時は今と変わらない空気感なのだろうと思います。長い人生、自分の人生を、夢を絶対に諦めないあなた達だったからこそ惹かれ、好きになりました。SexyZoneに出会えて、一生懸命応援していくうちに友達と思い出がたくさん増えました。本当に楽しくて輝いている日々でした。
だから、また5人に会える日をずっと待ってます。今まで本当にありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?