#33 巨大子宮筋腫.手術室に入ってから手術が終わるまで。素晴らしい全身麻酔の恩恵を受ける
手術室までは病棟の看護師さんと一緒に行きました。
手術室の受付的なところに行くと、
手術担当のスタッフさんたちがササッときてくださいます。
『本日担当させていただく、看護師の〇〇です』
『麻酔科医の〇〇です』とテキパキ自己紹介をされてから、
お名前と生年月日、どこを手術するか言ってくださいと言われます。
『たーちです』
『〇〇〇〇年 〇月〇日生まれ』
『子宮筋腫で子宮全摘出を腹腔鏡手術して貰います』と返事。
麻酔科の先生からは、
『口を最大限開けてみてください』と言われます。
何をご覧になっているかというと、
手術中は人工呼吸を行うために、口からのどを通して気管の中に管を挿入しています(気管内挿管というらしいです)
これが入るかどうかのチェックです。
手の指3本を縦にしたのが入ればほぼOKだそうです。
(実はこれ、手術までに何回も確認されています)
『グラグラしている歯はありますか?』と最終確認。
(これも手術が決まってから何度も聞かれます)
気管内挿管をする際、グラグラしている歯があると危ないです。
手術を予定する人は予め、早めに歯医者さんに相談した方が良いですよ。
また、
『首を後ろに反らせられるか見せてください』と言われます。
首を反らせにくい場合は気管挿管が困難なケースがあるようです。
(これも手術が決まってから何度も聞かれます)
いよいよ手術室へ
眼鏡掛けてるからよく見える!
手術室をよーくよーく見たかったので、
眼鏡はギリギリ最後まで掛けさせて貰ってました。
すっごくスタイリッシュな手術室だと思いました!
無駄な物が何もない。
全体が青で統一。(だったと思う)
モニター沢山。
小さなベッド1つ。
おどろおどろした感じを患者に見せなくて
(患者が寝てから怖そうな機械は出すかもしれない)
それだけでも緊張感が薄らぎました。
ベッドに横たわると、看護師さんが身体にペタペタと何かを貼っていきます。(心電図計だと思う。メイビー)
スタッフさん同士の確認などをした後に、
麻酔科の先生
『たーちさん、今から点滴していきます』
『温かくなったり身体が緩んできますよ』
確かに!
身体が温か~い。
ぼや~んと緩む~。
緊張感が薄らぐ~。
陽気な気分になりゅ~。
これはきっと筋弛緩剤だ~と思いました。
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意識が飛ぶのを感じたいから、
『先生、麻酔入れるとき教えてくださったら嬉しい』って言おうと思ったら、
『手術終わりましたよ』と言われました。
やっぱり、そうなっちゃったねー!
筋弛緩剤の後、
麻酔が入って速効効いた。
手術始まった。
そして終わった。のでした。
手術中は一切の記憶や時間の経過を感じないので、
4時間30分要した私の手術も、まばたき1回くらいの感覚なんです。
(でも手術中、手術している夢を見ていた感じもします。。。)
『お部屋戻りますね』とベッドでガラガラ連れていって貰いました。
全身麻酔ってすごいですよ。
手術中、患者さんは何も頑張らなくて良い。
気がついたら終わってますから。
昔、全身麻酔をしたとき、
医師から数をかぞえるように言われ、1.2.3で記憶が飛んだことがありました。
それは私にとってファンタスティックな思い出。
今回もそれに近いことを体感したかったですが、
あっという間に麻酔が効き、手術終わってました。
余談
麻酔科の医師と今回の手術前にお話ししたとき。
私
『全身麻酔ってすごいですよね。私好きです。あの感覚』と言いますと、
麻酔科医
『私、全身麻酔したことないんです』とのこと。
麻酔科の医師でも医学の勉強中に麻酔って受けないんですね。
いろいろな理由があるのでしょうね。
脳外科の医師がみんな脳の手術受ける訳じゃないもんね。
麻酔って本当にすごい。
麻酔があるおかげで手術の怖さや痛さを感じなくて済みます。
ありがとうございます。
麻酔を開発してくださる全ての方!!!
これから全身麻酔で手術する方。
手術室に入ってしまえばもう怖くないです。
気がついたら手術終わってますからホント。
何も頑張らなくて良いです。
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