[日記] 無事デンマークで出産しました!

この記事はデンマークの出産体験というよりは、個人的な日記の記事なので悪しからず。

予定日10月6日。主人の誕生日10月15日。
初産ということで、予定日よりは遅れるだろう、そしてご近所のめちゃ仲良い友達の第二子の予定日10月21日ということもあり、10月生まれに対する主人の期待は日々増していく・・・。

そんな中、9月25日(水曜) 午前中に少し尿漏れ感がある。
念のため病院に連絡してみる。
「ナプキンをつけて、さらに濡れているようなら再度病院に連絡・来院するように」とのこと。その日と翌日は、それ以降下着は濡れなかった。

9月27日 主人が面接のため目覚ましが朝7時に鳴り起床。
トイレに行って、もう一度寝ようとベッドに戻った時に本当に少しだけ尿漏れ感。2日前と同じかと思い、そのまま午前中を過ごす。
トイレに行って下着を元に戻すごとに尿漏れ感がある。「これが妊娠後期の尿漏れ問題か」と特に気にもしない。
午前中は、義母のお見舞いのため、希望通りハンバーガーをつくった。

義母のお見舞いでランチでハンバーガーを一緒に食べてる時も「尿漏れが始まった」と笑い話をする。

夜6時から、ゲイの知人の家でのファビュラスなオータム パーティの食事会のためValbyに車で移動する。
ゲイの人たちばかりの中で、「妊娠高ぶりすぎて、もう尿漏れなのかなんなのか分からない〜ゲラゲラ、笑」という自己紹介が夕方の5時半。

尿漏れの量は変わらないけど、頻度が増える。
食事が終わるころには量も増えてきた。
通常用のナプキンがいっぱいになってきた。
パーティの食事終わり頃にはナプキンを変えなきゃいけなくなってきた。
夜の10時、主人のいとこに「これは破水なのか?」と相談。
10:30、パーティも終盤になり、病院に相談の電話をしてみる。
「おそらく破水なので、なるべく早く病院に来るように」とのこと。
出発前にトイレに行くと、少し血が混じっていた。
11:00 Valbyを出発。
11:30 病院に到着。
痛みや出産の気配が全くないので、病院で"治して"もらったら、予定通り10月出産できるだろうとバカなことを話したり余裕たっぷり。
12時前 分娩室に入る前にトイレに行くと血が少し混じっている。

分娩室に入ってから、「今日は二人とも朝の7時から起きてるから、本当に長い1日だ。ゲイ友達のパーティは楽しかった。一番ゲイっぽかったロン毛の人は実は唯一のストレートの人だったらしい!驚き!今日はハンバーガーに、ローストダックに、ローストポークにポテト、食べ過ぎた!陣痛の気配が一切なさすぎて、実感が全くない」との話で盛り上がる。

助産婦さんが、破水が最初にあってから約15時間たってしまっているので、感染予防のために血液検査と抗生物質の点滴投与と、どのように陣痛を促すか、上司と相談に行く。子宮口はすでに3cmひらいてた。
この時にようやく10月出産はないのかと気づいて残念な気持ちになる。
助産師の上司が、残った羊水を人工的に破水させて陣痛を促す。子宮口から針のような器具をいれるので怖い。

ウエストに2本のゴムのベルトのようなものをつける。
ひとつは、赤ちゃんの心拍数を測るもの。
もう一つは、お腹の筋肉の収縮具合を確認するもので、これが陣痛の波をモニターで確認できるようにするもの。

2amごろまで陣痛が全くなくて、軽めな生理痛のようなものだったので「これぐらいなら全然耐えられる」と大口を叩く始末。

3amごろから陣痛が結構痛くなってきた。
赤ちゃんの心拍数を測るベルトがあまり正確に動いていないようなので、子宮口から赤ちゃんの頭にモニターを直接貼り付ける方法に変更する。
子宮口がまだ開ききっていないので、医師がモニターを装着するときに初めてイキミの練習をする。すごくうまく力が使えてると褒められる。
4時ごろに人生初めての浣腸をする。8分ぐらい我慢できた。
主人が「ちょっと仮眠するわ」と言ったとたんに、陣痛が強くなる。
助産師が「カルテを確認する時間がなかったけど今みたら、無痛分娩を希望するの?どうする?」と聞いてくれたけど、「ん〜〜、まだ大丈夫かも!」と言ってるうちにどんどん陣痛が強くなってきた。

笑気ガス、スタート。全然効いてる気がしない・・・。
痛すぎて呼吸のリズムを忘れるぐらい。
陣痛の波に合わせて笑気ガスを深呼吸で吸わなきゃいけないけど、痛みと呼吸のタイミングが合わなくて、もう激痛!!!!

日本でよくきく「ひーひー、ふ〜」をやってみたんだけど、
『それだと肺まで空気がいかないからダメ!!深呼吸をゆっくりして!』
と助産師さんと主人にうるさく言われる。
こんなに痛いんだから、落ち着いて呼吸なんてできる場合じゃない!!

5時すぎ、2本目の抗生物質投与。
5:30、子宮口全開。
子宮口から黒い髪の毛が見えてる!と言われる。
陣痛の波に合わせてPush! Push! と言われるけど、疲れて体力がなくて力が入らない。マラソンのゴール直前にダッシュ訓練全力で!って言われてる感じ。でも、もしここで頑張らないと赤ちゃんにも負担がかかるし、下手したら帝王切開とかになったら嫌だと思って頑張る。
痛みと疲れで、陣痛の波がもう分からなくなってくる。
それでもビデオ撮影して〜ってお願いはできたんだけど、なんとGoProの電池切れ。カバンの中で電源が勝手に入ってきれたみたい、、、。

3 Push前ぐらいに、助産師さんに「赤ちゃんの頭が出てきたら、息をスースースーと吸うようにして」と指導がある。痛みが強すぎて、頭がしっかり働いてないから「その時になったら、そうやるように教えて!」と返答だけする。

頭がでてきたときに、助産師さんが呼吸を切り替えるように指示。
すると体までするっと一瞬で出てきた。

6:16、出産!! It's a boy!!

赤ちゃんの足がまだ完全に出たかどうか、というタイミングから元気な泣き声が聞こえた。血まみれのまま、お腹からでてきて2秒もしないうちに、臍の緒でまだ繋がった赤ちゃんを私の胸の上に乗せてもらった。
カンガルーケアすごい。

「健康で五体満足で、未熟児でもなくしっかり成長した男の子が生まれてよかったね」などと主人と感情に浸りつつ、疲弊しきっているなか、
「そろそろ胎盤を出すので、咳き込むような感じでお腹に力を入れてください」と言われて、挑戦する。おまたが痛いので、思ったように力が入らなかったけど、案外すんなりとゴボッと出てきた。

器に乗った胎盤は、超巨大な牡蠣のようだと主人が言った。

しばらくして助産師さんの指導のもと主人に臍の緒を切ってもらった。

肉体的に疲れすぎているのと、10ヶ月お腹にいた我が子と初めて対面する不思議な気持ちとで、足が開脚したままなのも気にならないまま、たぶん1時間近くがすぎたと思う。その間に、助産師さんが膣の縫合を丁寧にしてくれていた。

生まれてすぐから、我が子は乳首を吸う力が強かった。
生きる強さを感じさせられる子だった。

朝8時すぎ 分娩室にブレックファースト イン ベッドを運んできてもらう。

抗生物質の投与があったので、24〜48時間、病院での滞在を勧められる。

デンマークだと本当は出産数時間後には退院させられると聞いていたので、病院で面倒を看てもらえることになり、かなり安心した。

続きは、また別の投稿にて。

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