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ロミオ&ジュリエット@新国立劇場

新国立劇場 初めて来ました✨

ロミオ&ジュリエットを鑑賞してきました!

小関くんがロミオ役を演ると聞いて嬉しくて涙が出た日が忘れられない。
(発表が当直中だったので浮かれてミスしないように気を引き締めるのが大変だったなぁ…今では良い思い出です。笑)
作品についてたくさん予習して、この日を待ちわびてやっっっと観劇できたので、自分が思ったことを忘れないように記録しておこうと思います。

※がっつりネタバレありです。まだ観ていない方はご注意ください。
※小関くんのファンなので主にロミオのことを書いています



2024.5.18 13:00公演

いつか
小関ロミオ、客席下手から登場!
(客席から自然と拍手起こったのすごく良かった…みんな貴方を待ってたよ)

スポットライトの下に王子が…王子様がおる…(もう泣いてる)
まだ見ぬ恋人の姿を思い浮かべながら、自分には本当に好きな人ができるのか、本物の恋ができるのか、自分のこれからを憂いているような少し切ない、でも希望も持ってる表情がとっっっても良い。
目がキラッキラしてる…小関くん、目の光量と水分量操るの本当にお上手だよね…

ここのシーンまでにモンタギュー側、キャピュレット側いろんな人が出てきたけれど、明らかに1人だけオーラが違う。
どこか儚くて、ふわふわしていて。この世のものではない…までは言い過ぎだけど、壁一枚隔てているような感じ。慈愛に満ちていて争いとは無縁。
小池先生の言葉通り"夢想家"って言葉がぴったり。

ベンヴォーリオに見つかって、"(探し物は)スマホか?"って言われたあとの返しがさぁ…
『えへっ、恋人だ😉』って…可愛すぎかよ。
しかもまだ見ぬ恋人。普通の人間ならそんなこと言われたら"はぁ?"ってなりませんか(私はなる)
でも小関ロミオには違和感を感じない。彼は夢想家だから。

小関ロミオ、ちょっと天然入ってて人たらしの愛され坊ちゃん感がすごい。
モテるのが分かる…ヴェローナ中の女の子を振り倒してきた(by ベンヴォーリオ)らしいけれど、たぶんそれ無自覚です。
どれだけの女の子を泣かせてきたか気づいてない。
そしてモテるっていうのは女の子にだけじゃなくて、男の子にも、街にいるみんなにも愛されているっていう意味に思えた。みんながロミオのことを求めている感じ。
確かに殺伐とした両家の対立の中に、あんなふわふわかわいい人がいたら癒されちゃうよな…
場の清涼剤みたいな人。あれ、これってまんま小関くんじゃない…?

そしてベンヴォーリオからキャピュレット家とのいざこざがあったことを聞かされて、『僕がいたらみんなを止めたのに…!😫』っていうロミオの"おそらく止められない感"がすごく可愛くて🤦🏻‍♀️
貴方がその場にいなくて本当に良かったよ…母ちゃんもそりゃ過保護になるだろうよ…

そして小関ロミオ、しれっとその場からいなくなるんじゃなくて確信犯的にベンヴォーリオから"逃げる"のが最高。しかもかなり足が速い(物理)
こういういたずらっ子みたいなことするのもね、母性本能が掻き立てられますね。はい、好きです。

それなのに"僕は誰も置き去りになんかしてない☺️"って言うんですよ…この無自覚人たらし坊ちゃんめ…(大好き)

世界の王
この曲の前にあるAEDのくだり、
『息してない⁉️あぁぁあああどうしよう⁉️AED‼️AED持ってきて‼️‼️』って慌てふためく小関ロミオかわいい。貴方のほうが過呼吸でぶっ倒れちゃいそうだよ…
そして『マウスtoマウスしろ』って煽られて、"そうだよな、僕がやらなくちゃ!"って覚悟決めるのもかわいい。真面目か。
こんな騙されやすくて可愛くて優しいロミオ、みんなほっとけないよなぁ…ロミオと周りの人たちとの関係性がよく見えるシーンで好きでした。

楽曲について
みんなで手拍子できるナンバー楽しい〜!!

さすがハンサムのドセンを張ってきた男…会場のボルテージが上がるとともにどんどんキレも増して、ノリノリで歌ってるのがかわいい。
そして最後のフェイク!すっごく素敵だった〜

それにしてもキングダムで嬴政(中華王)をやって、ジャンヌ・ダルクでシャルル7世(フランス王)をやった小関くんが"世界の王"を歌うの、あまりにも説得力がありすぎるな…だって"王"じゃん。

僕は怖い
"世界の王"〜"僕は怖い"の流れ、小関くんもかなり重要視しているみたいだったので注目して観ていました。

"腑に落ちた"というのがしっくりくる表現かなぁ…
ロミオは"何か嫌な予感"はずっとしていて、でもみんながいる前では敢えてそれを出していない感じがして
ずーっと薄っすら深いところで闇を抱えていて、それを表に出していない時があるだけというか。

『君たちと僕とは 兄弟よりも親しい…』のときは柔らかい表情なのに、『だがふと過ぎる 何か知らない影が』からだんだん怯えたような顔になっていって…
きっとロミオには他の人が見逃している"何か"が見えてしまっているんだと思う

そして、まるで死に操られているかのようなダンス。
死は背後にいて物理的に見えていないところでも鎖で繋がれているかのようにシンクロしてたのが凄かった。あれ一体どうなっているんや…
自分では制御しきれない"何か"が自分の近くに迫っていて、でもどうすることもできなくて翻弄されていく姿
体の動きと細かい表情の変化、2つを合わせて表現できるところが舞台と映像の両方やっている小関くんの強いところだなぁと思う。

そして歌い終わり、以前映像で拝見した翔真さんのロミオはしっかり"歌いきった!"って感じのスパッとした終わり方だったのに対して
小関ロミオは前にドサッと倒れ込んだ…この表現が私はすごくしっくりきた。(どちらが良いとかでなく。しょまさんロミオも骨太でめちゃカッコ良いのよ)

纏わりついてくる"死"に対して、どうやっても敵わないロミオの"弱さ"が見えた瞬間だと思った。

天使の歌が聞こえる
ジュリエットに"惚れた"瞬間が分かる。
小関くんって相手に語りかけるように歌うよね。それがめちゃくちゃ自然で好き。
ミュージカルってただ声が通って歌が上手いだけだと変に浮いてしまって物語に集中できないときがたまにあるんだけど、小関ロミオにはそういう瞬間がない。セリフと歌の境目がはっきりしすぎてないというか。
以前、小関くんが"歌もお芝居も同じ。違うのは音程があるかどうか(意訳)"みたいなことを言っていたんですけど、まさにそれ。

小関くんは自分でも"声が細い方"って言っていたけれど、その個性を最大限に活かす歌い方もできるから強い。すごく繊細に感情を乗せられる人。
(でもこの"声が細い"印象を後々ひっくり返してくるからヤバい)

ロミオ、やっと自分にも"本当の恋"ができるってことが分かって嬉しかっただろうな。
きっと今までロミオはいろんな女の子に言い寄られてきたと思うんだけど、それは彼の家柄、財産、人徳、今まで積み上げてきたステータスみたいなものも全て込みで評価した上での"ロミオ"で。
それをロミオはすごく嫌っていたんじゃないかなぁ…謙遜とかではなく、その状況が=モテるという認識にはならなかった。
でもジュリエットとの恋の落ち方にはそんなものは一切必要なかった。だからこそ一瞬で燃え上がったのかなって

バルコニー
バルコニーに立つジュリエットを見かけて"ジュリエットの元に行っても良いのか、行かない方が良いのか"って葛藤して、さんざん迷った挙句駆け上がってしまうっていうお芝居がちゃんとあるのが良かった。
"どうして僕はロミオなの?自分がモンタギューの人間じゃなければこんなに悩まなくても良いのに…でも家のことよりも自分の気持ちに正直でいたい!僕はジュリエットが好き…!!"がこのシーンに集約されてる

そしてとんでもなく歌声が甘い〜〜〜🫠
『恋の翼に乗って 全て乗り越えた』ってなかなか言えるセリフじゃないよ…でも小関ロミオが言うと本当に翼に乗ってきたんだなって思えるんだよ…
からの"結婚してください!"だぞ…これで断れる人いないって。

アドレス教えて!→スマホは親管理なの→『さいあく…!!』→18歳になれば自分で持てる→『そんなに待てないよぉ😫』の流れも可愛かったなぁ
『さいあく…!!』は完全にひらがなで聞こえました。小関ロミオかわいい。

ジュリエットからバラを受け取ってバルコニーから降りるとき、バラを口に咥えるロミオ
あんなナチュラルにバラ咥える男がこの世にいたのか…!!こっち向いて…!!
そして『このバラが枯れませんように』だぞ
どこまでキザな言葉を…(頭抱え)
なのに全然違和感がない!!小関ロミオなら言う!!絶対言う!!

そして最後に"おいで"とでも言うかのように手をクイクイってして(この仕草好きすぎて無理だった)、ジュリエットをもう一度呼び寄せてキスする流れまで完璧で…リップ音付き投げキッスして去っていくし。
どこまで王子様なんだ…(私はメロメロだよもう)

これはXにも書いたんですけど、
ロミオの中に小関くんがいるのか、小関くんの中にロミオがいるのか、そう思うくらいもうキャスティングがドンピシャすぎるんですよ。
演じているんじゃなくて、もはやロミオご本人なんですよ。
シェイクスピア先生が観たらビックリすると思う。ロミオは2024年に実在しました…


愛の為に
ジュリエットと早く結婚したくてうずうずしてるロミオかわいい。
願いが認められてロレンス神父に思わず抱きついちゃって『私はジュリエットではない!!』って言われちゃうロミオかわいい(こういうところが人たらしなんだぞ)

この歌も好きだなぁ…
2人の恋が実れば、両家の争いがなくなる。
憎しみあうのではなく、愛し合うことで平和を手に入れようと考えるロミオと神父様
みんながこういう考え方ができれば、世界から争いはなくなるのにね


エメ
ジュリエットのことを本当に愛しそうに見つめる小関ロミオ…とにかく甘い…
なんかもうここで物語終わりで良いんちゃうかなって気持ちになる。ハッピーエンドであってほしい。この2人は幸せになってもらわないと困る。

小関ロミオ、ふわふわ可愛い夢想家と思いきや、心から愛する人ができたら家を捨てても突っ走る大胆さがある。この大胆さがこの後の2人の、両家の運命を狂わせていくんだけど…

一幕がとっても幸せそうなので、結末を知っている我々からするとそれがいかに儚いものなのかを見せつけられているような気持ちにもなってしんどい。

街に噂が
ベンヴォーリオとマーキューシオに『もう友達じゃない』って言われてとっても悲しそうな顔をするロミオ
親友なのにどうして分かってくれないの?って気持ちと、自分の行動のせいで3人がバラバラになってしまうかもしれないって焦る気持ちと、でもどうしても譲れないんだって気持ちと…
いろんな感情がごちゃ混ぜになった小関ロミオの表情が切なかった

ついに"終わり"が始まってしまった感じ。心臓のバクバクが止まらない。

決闘
対立し合うみんなを必死に止めようとするロミオ
絶対に相手に手は出さないし、転んだ人がいればキャピュレット側の人間だろうが関係なく起こしてあげて(でも振り払われちゃう)、ロミオは本当に争いが嫌いなんだなぁって思った

あんなに動き回りながら歌うって相当難易度高いと思うのに、しっかり音圧があってすごいなぁ…"声が細い"んじゃなかったっけ…こんな声も出るのか…マジかよ…

マーキューシオの死
私が大好きな"泣きの小関"のターンが来ました!!
耳まで真っ赤にしてマーキューシオに『死ぬな!』って言ってるロミオ…こっちも泣いちゃうよ…

マーキューシオが死んで、ナイフを掴んでティボルトに近づくとき、小関ロミオはナイフを背中側に隠してティボルトから見えないようにしていて。
殺意はあるけれど、ギリギリの理性でそれを隠していて。この時点ではまだ刺してやろう、殺してやろうとは思ってないのかな…
でもティボルトにナイフを向けられて怒りが理性を上回ってしまう。
今回、私はド上手から観ていたのでよく見えたんですけど、小関ロミオが"一線を越えた"瞬間がはっきり分かった。一瞬だけど目に明確な殺意が宿ったのが分かってめちゃくちゃ怖かった…

ティボルトを殺してしまったあと、自分がやってしまったことが信じられなくて思わず逃げてしまうロミオ。さっきまで殺意に溢れていた顔がすぐに怯えた顔になる切り替えもすごかった。

代償
ロミジュリ見ていていつも思うんだけど、ここでちゃんと戻ってくるロミオ偉いよなって(そういうことではない)
そのまま逃げちゃえば良いような気もするんだけど、そうしないのがロミオだなと思う。

こうやって自分のしてしまったことを悔いてちゃんと戻ってくるような人が、平和主義で争いを嫌っていた人が、衝動的に人を殺めてしまうっていうところからいかにその一瞬の怒りが大きかったかが分かる

このあと、ロミオは小さく蹲ってしばらく顔を伏せてしまうんだけど、個人的にはもう少し表情が見たかったかも…なんて思いました。
絶望して目に光がないのか、ぐしゃぐしゃに泣いているのか、自分の行動を悔いているのか…
表情を見せなかったのは、この時のロミオがどんな顔をしているのか、こちらが如何様にもとれるように敢えてしているのかもしれないけど。

憎しみ〜エメ
ここの"死"とのダンス凄かったぁ…
内面も動きも激しい。

一幕の"僕は怖い"は怯えて死に操られていたけれど、この"憎しみ〜エメ"は死を自ら引き寄せているみたいな印象を受けた。

怒りも、悲しみも、全部スパークさせていて見ていてこちらが息を呑んでしまう
一幕のロミオと全然違う…幸せそうな表情から絶望までの落差が凄すぎる

神はまだお見捨てにはならない
追放を言い渡されて目に光がなくなってしまったロミオが、神父様と乳母に励まされてちょっとずつ希望を取り戻していく様を瞳の水分量と輝きで表現するのヤバい。

ロレンス神父様は中立な立場だからまだ分かるんだけど、敵であるキャピュレット側の乳母までもがロミオの味方をしてくれるって本当にロミオは人徳があるんだなぁ
ロミオの周りにこんな大人がいてくれることが嬉しい。

ひばりの歌声
小関ロミオ、物語通してちゃんと18歳の青年なのに、このシーンだけは28歳の色気が隠しきれてないんですわ…
"来世ちゃん"とかで推しの半裸は見慣れている方だとは思うんですけど、やっぱり生の威力って凄まじいものがある。オペラでガン見しちゃうよね(大変申し訳ない)

小関くんはこういうシーンでも変ないやらしさがなく、綺麗にできる人だよなぁと思う。

それはそうと、この曲はやっぱり切ない。
大好きなのに、やっと一緒になれたのに離れなければならない。もう二度と会えないかもしれない。
抱き合いながら歌う2人が綺麗で、切なくて、このまま時が止まればいいのになぁって本気で思った。

この曲に出てくるナイチンゲール、別名:夜鳴鶯や墓場鳥と呼ばれているそうで。
墓場鳥…ここにも"死"がいる
ロミオと"死"はやはり切っても切れない関係性なんだろうか…ずっと繋がってしまっているような気がする。

彼女なしの人生
マントヴァに逃げて、ロミオがひとりぼっちでジュリエットを想い続けているのが切ない。
一途だよね…なんとかならないものかしら。

"この人がいないと生きていけない"って思えるほどの恋をしたロミオはすごいな。
個人的には、ジュリエットと神父様が話しているときにメロディを静かに口ずさんでいるロミオが好き。
このときのロミオの瞳には何が映っていたのかなぁ…
ジュリエットと再会してまた2人で生きられる未来なのか、思い通りにならない暗闇なのか。

ロミオの嘆き
ベンヴォーリオからジュリエットの死(本当は仮死状態)を聞いて、『嘘だ…!!』って叫ぶロミオの絶望感よ…
さっきまでベンヴォーリオが会いに来てくれてあんなに嬉しそうにしてたのに。

あれほど『薬はやらない』って言ってたロミオが、自ら薬に手を出すなんて
そして薬を手に入れると恍惚とした表情すら浮かべていて…ロミオにとっては毒薬じゃなくて"ジュリエットの元へ導いてくれる天使の翼"だもんね
これでジュリエットに会えるって1㎜も疑っていないロミオに狂気すら覚えた。

ロミオの死
『終わりだ』って歌詞があるけれど、悲嘆に暮れている感じはあまりなくて、どちらかというとこれから会いに行くよってジュリエットに伝えているみたいで泣いた。

最後に薬を飲んで死の間際、ちょっと嬉しそうな顔をする小関ロミオ…
ジュリエットのこと、心の底から大好きだったんだよね。やっと会えるんだもんね…
このシーンを見ていて、確かに悲しいし、なんでこんな結末を迎えてしまったんだと思ったけれど、その反面"良かった"って思ってしまう自分がすごく不思議だった。やっと誰にも邪魔されずに幸せになれるんだなって。

それにしても小関ロミオの死に際がリアルすぎて、本当に毒入ってないよな?って心配になってしまった
まじで"死"のお芝居が上手い。

ジュリエットの死
目が覚めて、ロミオを見つけたときの無邪気に喜んでいるところから、ロミオが死んでいることに気づいて悲嘆に暮れるところまでの落差が苦しい。

そしてジュリエット、死ぬことを全然恐れてない。むしろロミオを追いかけるのが当たり前だとすら思っていそう。その手段がたとえ自分の命を失うことだとしても。

ロミオはあんなに"死ぬのが怖い"って言っていたのに…最期は死ぬ、というよりも"ジュリエットに会いに行く"っていう選択だったから怖くなかったのかな。

咲良ちゃんは"この物語はハッピーエンドだと思う"って言っていましたが、自分も同じように感じました。
周りに散々反対される恋でも貫き通して、きっと2人は天国で幸せに過ごしていると思う。
ジュリエットに"なんでスマホ無くしたのよ!"って怒られて"ごめ〜ん😫"って謝っていてほしいし、マーキューシオに"お前はやっぱり不器用すぎる!"ってど突かれていてほしい。

でもやっぱり、生きていてほしかったな。

ベンヴォーリオは生きているけれど、ずっと後悔しながら生きていきそうでちょっと心配。
"あの時争いを止められていれば"、"あのときロミオを1人にしなければ"
考えれば考えるほど、最悪の結末を回避できた瞬間はいくつもあったはずで。

僕はロミオだけが〈死〉の引き金を引いたわけではなく、周りにいるみんなも〈死〉に関与していると感じています。もし、ロミオの友人であるベンヴォーリオやマーキューシオがあそこでイタズラをしていなかったら、あのタイミングで帰っていたら…など、〈死〉を避けられたかもしれない「もし」のタイミングがたくさんある気がして。皆さんがすでに知っている『ロミオとジュリエット』の物語を楽しんでいただきたいのはもちろん、この作品が自分の一つひとつの「もし」の行動を考えるキッカケになってくれたら面白いな、と思います。

LANDOER インタビューより

小関くんがインタビューで言っていたことを思い出しました。
行動一つ一つに意味があって、それが何に繋がるか分からない。だからこそ自分の行動に責任を持たなくちゃいけないんだなって。

2024.5.19 13:00公演

2回目でロミオ以外はWキャスト制覇できたので、追加で感想を少しだけ。

・小関ロミオの登場時に拍手が起こるのはやっぱり嬉しい。すごく温かい空間だなって思った。
1回席後ろを向いて、少し上を見上げる小関ロミオがワンコみたいでめちゃくちゃ可愛かった…

・いろはジュリエットは咲良ジュリエットよりも幼い感じがしました。まだ世間を知らないお嬢様って感じ。
咲良ジュリエットは可愛さの中にも芯の強さを感じました。歌声が素敵だったなぁ…
小関くんはジュリエットそれぞれに対しての佇まいだったり、歌声を変えていたのが凄かった。
咲良ジュリエットに対しては穏やかさと慈愛。
いろはジュリエットに対してはリードするような包容力。

・内海ベンヴォはとにかく歌が上手くて"陽"のイメージが強かった。ロミオとマーキューシオが仲良しでいられるのはベンヴォーリオがいたからなんだろうな
石川ベンヴォは優しさの成分が強い感じがした。"どうやって伝えよう"で目を潤ませていて、こっちももらい泣きしました。素晴らしかったです。

主催者様へ
"どうやって伝えよう"のとき、後ろに映される3人組のお写真があまりにもかわいいので全パターンください。

・笹森マキュ、いい感じにチャラい…!絶対遊んでる!!でもその裏に孤独を隠してそうで、思わず手を差し出したくなる。あと顔が良すぎる。
伊藤マキュ、個人的にかなり好きでした。クールな感じがするけれど、3人組でふざけているときはとっても楽しそうで。2人のことが大好きだったんだろうな。
"マーキューシオの死"で両家の名前を恨みながら叫ぶところ、かなりグッときた。

・太田ティボはとにかく歌が上手い…そして圧倒的に強い。初めて拝見しましたがまた観たいって強く思いました。
水田ティボは強そうに見せているけれど、ちゃんと弱さもあって、人間味があって好きでした。ティボルトの本当の気持ちを分かってくれる人が近くにいてほしかったな。

・私はとにかく栗山さんの死が好きです…スタイルが良くて、顔が小さくて、小関ロミオとの親和性がめちゃくちゃ高い。
残酷で美しい"死"って感じがしました。
セジョンさんの死は小関ロミオに纏わりつく感じがとっても良かった…あれは"死"から逃げられないなって思った。
お二人とも身体能力が異次元すぎて、この2人にだけ重力が作用してないのかと思ったくらい。セリフなし、表情と動きだけのかなり難しい役どころだと思いますが、どちらも素晴らしかったです。

・あと登場人物で好きなのは乳母とおパリス様!
乳母はとにかくキュートで、ジュリエットへの愛情の深さに泣かされる…
"ウエディングドレス着てもらえなかったな、でもお嬢様が幸せならそれでいいんです"ってシーンで毎回泣いちゃう。本当の親よりもずっと親。
おパリス様は登場シーン少なめだけど、印象が強烈で…笑
でも絶対良い人だと思う。どうか幸せになってほしい。


…長い。自分でもひくくらい長い。
なのに全然書き足りない。とんでもない舞台を観てしまった…

まだ公演は始まったばかりで、これからどんどん進化していくだろうし、岡宮ロミオの初日はこれからだし、この先もとっても楽しみです!
どうか最後まで無事に駆け抜けることができますように🌹

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