グルメ ものことはじめ
WEB小説ウィングスで連載してます。なんとグルメものなのだ。
タイトルは「皇帝陛下とお毒味役の異世界漫遊グルメ旅」。
打ち合わせで担当さんが「グルメものやりませんか?」と言ったのが切っ掛け。
グルメならSFでもファンタジーでもいいという。
グルメファンタジーといえば、なんと言っても「ダンジョン飯」。
ファンタジーでグルメをやるなら差別化を図りたい。だからモンスターを狩って食べるのはボツ。お店舞台で人情とか推理は私が書けないのでボツ。蘊蓄ものは先行作品が多いので避けたい。
だったら食べ歩きものか……? 食べ歩くのはだれ? 美食家? それもありそう。皇帝陛下は? 良いのではないか(何故だ)
水戸黄門的な漫遊でグルメ旅はどうか?
これを思いついたので担当さんに「皇帝陛下とお毒味役の異世界漫遊グルメ旅、みたいな感じのどうですか?」と言ったら、それがそのままタイトルになった。(編集部満場一致だったそうである)
17歳の皇帝ペリグリンと22歳のお毒味役マーカスがお忍びで旅をしながらいろんなものを食べまくる。主役はマーカスの方。見た目は水仙(有毒)のようで、口から先に生まれたような男。「神の舌」の異能持ち。
ペリことペリグリンは身長190の血気盛んな17歳、超人的身体能力で戦闘能力MAXでいつも腹ペコだが、マーカスの許可がないと食べられない。という枠組みが決まった。
いろいろな料理を食べるにはいろいろな世界に簡単に行けるのがいい、というわけで、異世界への門があり、そこからさまざな世界を漫遊するという仕組みを作った。異世界漫遊のためには通行券が必要だが、ドゥーム帝国皇帝一族は自らの力で異世界の門「ポータル」を拓く力があるためどこにでも行ける。ポータルはすべてドゥーム帝国が管理し、異世界を植民地化し、通行料を取っている。
ドゥーム帝国、ちょっと悪そうな響きだが、実際嫌われている。異世界に植民地を作っている帝国で宗主国だから。
マーカスの実家グレンフェル家はドゥーム帝国の大貴族だが、これも嫌われている。皇家にべったりだから他の貴族からは妬まれ、庶民からはイヤなやつと思われている。だが富と権力があるのでそんなことは気にしないのだ。
キャラデザインとキービジュアルは越田うめ先生が引き受けてくれた。本当にイメージぴったりのキャラデザで、感謝しかない。
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https://www.shinshokan.com/nwings/comic/title07.html
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電子書籍1巻発売。1〜6話を収録。現在ウェブ連載は8話掲載中なので2巻は出そう。3巻出せるように頑張ります。