カネゴン

2007横浜の世界SF大会日記 7

9月3日。最終日。

大会も今日でおしまい。最後のボランティア仕事を貰いにハローワークに。荷物の発送やら何やらでホテルを出るのが遅くなってしまい、十時を少し回っていたのでもう仕事はないかな……と思ったらありました。タイムキーパーです。既に始まっているパネルのタイムキーパーが決まっていないとのこと。企画は「その世界の歴史」。実は見たかったパネルなので渡りに舟で引き受けました。これでお手伝いもお終い。

昨日まではクロージングを見ようかと思っていたけれどちょっと体力が限界になってきたので諦め(←とにかく人が多いと考えただけで……汗)。一週間遊んだ分、帰ったらすぐ仕事にかからないと拙いし……。帰る前にもう一度展示棟へ。円谷のブースでバルタンとカネゴンの写真を撮らせてもらいました。あと、何のキャラか判らないけれど着ぐるみの女の子も。次の開催地《モントリオール》のブースで急病人のための寄付。昨日の夕方ぎりぎりにも行ったのだけれど、もう一度。急病で入院した海外からのお客さんがクレジットカードが使えなくて困っているのだそうです。そう、日本の病院はクレジットが使えないところが多いんですよね……。旅行保険に入っていたとしても、お金が降りるのは後だから急場では役立たない。言葉の通じない旅先での入院というだけでも心細いというのに……。募金を募っていた女性は千円札がぎっしり詰まった箱を見せてくれて、「信じられない、これもう二箱目なの!」と。きっと、SFは人を優しくするのでしょう。ホテルで大きいお札を崩してきたので私も追加の寄付。(その後の情報がないのですが、どなたかご存知ないでしょうか。月曜日の段階では火曜日に退院出来るかどうか判らない、とのことでした)

A棟のレジストレーションのところで準備日に一緒に仕事をしたボランティアの人を見つけ、挨拶。「暗黒星雲賞貰っちゃいましたよ~」と明るく言われました……(^_^;) 
私はレジストの手伝いは準備日だけだったのですが、大会が始まってからはホントに大変だったと思います。お疲れ様でした~~!

そろそろこの日記もおしまいです。大会中、たくさんの人にお遇いしました。参加していなかったら一生お遇いすることのなかった人も大勢いるでしょう。次に日本でワールドコンが開催されるのは何十年先か、もしかしたらもうないかも知れません(六十三年の歴史で初めてなんですから)。だから、一生の思い出と思って参加しました。ボランティアも思い切って申し込みました。ヒキコモリ、ヒトミシリの私にこんなことが出来るなんて始まるまでは正直思っていませんでした。オープニングもクロージングもマスカレードも見られませんでしたが、ただ行って「見る」だけでは得られないものを得られたと思います。
「見る」より「参加する」方が面白いのです。

大会運営スタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、ゲストの皆さん、一般参加の皆さん。この大会に関わったすべての方々に篤く御礼を申し上げます。参加者一人一人がNippon2007を構成した構成因子だったのですから。

本当に、一生の思い出です。

もうこんなことは二度とないでしょう……………………

(終わり)



…………と、思ったら日本チームは2017年のワールドコン開催に立候補しているそうです! 夢よ再び……! それに、日本大会は毎年日本のどこかで開催されているのです。私はNIPPON2007以来、日本SF大会には7割くらいの率で参加してます。

SF大会は、ちょっと敷き居が高いイメージがあると言われます。何人かSFファンタジー好きの方をお誘いしてそう言われました。私も最初は清水の舞台から飛び降りるような気持ちでの参加でした。それでも、私の場合はン十年前の学生時代に2度ばかり参加したことがあったのでまだしもですが、それでもなかなか踏み切れませんでした。

でも、気軽に覗きに来ても大丈夫です。参加費は掛かりますが、無料で見学できるコーナーもあります。SFのFはファンタジーのFなのでSF大会にはファンタジーも含まれているし、マンガやアニメの企画もあります。コスプレもあります。パーティもあります。年によっては合宿のある大会もあります(今年もあるようです)。


今年のSF大会は七月につくばで開催される「なつこん」。
参加の予定でおります(^_^)v 

http://nuts-con.net/ja

まだはっきりしませんが、出来たら「ファンタジー茶話」企画のお手伝いをさせて頂こうかと思っています。


2015年は米子が開催地。水木しげるロードの近くだそうです。行きたいですね〜