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贅沢貧乏:欲望を刺激するもの

レミパンプラスの表面加工が傷んできて、次の鍋またはフライパンがほしくなってきた。候補の一つとして考えていたのが「ウー・ウェン ワンズパン 蒸炒鍋」

テフロン加工ではなく鉄やアルミの無垢の調理器具で、レミパンプラスで便利だったようにフライパンと鍋をある程度カバーできるもの。検索したらこの鍋が出てきて、しかもウー・ウェンさん監修。好きな料理人。節約中で1万円を超えるものを買うのはなかなか決断が必要だし、レミパンも油をしっかり使えばくっつかずに使えるので、次の候補にしてちびちび(1000円とか)積立しようかなと思ったのだけれど。

それ、本当に必要?節約してるのに入れ替えなくてもいいんじゃない?というわけで、欲しい気持ちの理由、機能的にここがいいと思うところ、必要なスペックをちゃんと書き出してみた。なんとというかやっぱり、結果は「今は買わなくていい=積み立てなくていい」だった。レミパンプラスを手放さなくてはいけなくなっても、すぐに買い替えなくていい。

こうやって書き出さないと整理できないのは情けないけれど、結局のところ欲望を刺激するには「こうだったらもっと便利なのに」という気持ちを刺激するのが一番強い。考える隙を与えずいいところを前面に出してアプローチするのが売るコツなのだと思う。反対に買う立場としては、自分が欲しい物のスペックや今持っているものの機能をきちんと把握しておくことが大事なんだと思う。それには時間も頭のリソースもかなり必要だし、何より面倒くさい。多分、現状が分析するべき物の持ち過ぎだから。もしそれができていれば、あ、今持っているアレをこうやって使えば代用できるなと思いつくだろう。

物と自分の関係を見直し、享楽的にならない(刺激された欲望にむやみに従わない)ことが、節約の第一歩。見直してみれば、何も不足がないことが多い。わたしは十分に贅沢な暮らしをしていたことに改めて気づく。お金にゆとりはないけれど、すでに贅沢なのだった。

コーヒーの焙煎機がほしくてコツコツ貯金中。なかなか貯まらないけど、あなたのおかげで一歩近づきます。