見出し画像

名もなきごはん

食いしんぼうなので、外でランチをすることもあるけれど、案外粗末な毎日。おうちごはんのほとんどが、名もなきごはんだから。

昨夜揚げ物をして戻し、中華鍋の残った微かな油に、一昨日サラダチキンを作るのに剥がした鶏皮を細かく切って入れる。チリチリと油が出てカリっとしてくるまで炒める。瓶に残ってだいぶ経つ味付けザーサイを刻んで残りご飯も入れて炒める。思ったよりザーサイが少なめだったので、塩と瓶のガーリックを振る。黒胡椒でちょっと香りを足す。残り物一掃。たまねぎ無いので入れない。買いにもいかない。ごはんが油を吸って、中華鍋もきれいになった。おともはクズ野菜のスープ。

さて。結局、この食事ではゴミになるかもしれなかったものを食べただけで、ゴミもほとんど出なかった。ゴミ入れにはスープの鍋から出した茄子のヘタ1つ。これだって、コンポストがあれば消えてなくなるだろう。名もなきごはんをみんなが食べている限り、家庭のフードロスもほとんど無くて食費もたいしてかからない。

庶民の食卓は名もなきごはん。それでいい。それがいい。無理に、「鶏皮とザーサイの炒飯」とか名付けなくても。

コーヒーの焙煎機がほしくてコツコツ貯金中。なかなか貯まらないけど、あなたのおかげで一歩近づきます。