以前

ほんの数ヶ月前まで、とある俳優沼にどっぷり浸かってた。そこを抜けた今、清々しいほど未練は無い。

沼にハマったのは、約10年前。そこから、あまり深く考えずに応援してきた。はずだった。でも、思い返すと、そこにあったのは、カテゴライズとマウントの取り合いだった。確かに優しい、表面上は。でも、品定めのような探りが終わったら、自分のような情弱地方民は分類外。当然だと思いながらも、適当にやってきた。

でも、沼から抜ける時は突然やってきた。

別界隈や、別カテゴリーの人達に、事あるごとに喧嘩とも取れるような物言いをし、それが正義かのように振る舞っている人達を見ていたら、どんどん冷めていった。それ程仲良くない人から、明らかに自分だとわかるような蔑みもあった。これがとどめだった。何故楽しくない思いをしてまでここにいるんだろう?そう思った瞬間、目が覚めたんだろうと思う。

もちろん、楽しかった。いろんな人と知り合えて、語れる友人もできた。それには感謝している。だからこそ、本当に嫌いになってしまう前にそこから出ようと思った。

雑音がない生活。これからは、一視聴者として作品を楽しめるようになりたい。