「人が働かなくなった」時代の本質を考える

今世界中で起きている問題に見える「人が働かなくなった」問題についての私見です。
「相手を変える」ではなく、「自分が変わる」意識改革から商売の原点を見つめなおすきっかけになれば・・・

以下の記事を読んで、記事そのもの、コメント欄があまりにも本質からかけ離れた内容ばかりなので、書かずにおれなくなりました・・・

ダラダラ長文を書いても仕方がないので、結論だけ書いておきます。

人が本当にやる気を出す根源は「誰かのため」「自発的に」です。


「監視」や「評価」で人のモチベーションは長続きしません。
「このオーナーのために頑張ろう」
この気持ちがあれば、環境が変わっても人のモチベーションは変わりません。

今の姿に文句をつけて他者を責める前に、自分自身が意識を変えて人の心を動かせる存在になるほうが本質的解決策なのでは・・・?

と、言うだけなら簡単なので、もう少し具体的に3つの事例を挙げます。
私の実体験も載せますので・・・

・・・

「やる気」の重要さが見えてくる3つの事例

イーロンマスクさんがtwitterのスタッフを解雇しているニュースが話題になっています。
私見では、改革するうえで当たり前のことが起きているに過ぎない、です。

私の場合はもう少しマイルドですが、過去に2店舗改革する中で使った手法と出た結果は以下の通りです。

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私自身がリーダーとして赴任したとき、当時在籍していたスタッフの方たちに、お店を良くする「自分の方針」を伝えると同時に、時間給アップやシフト増などの待遇や職場環境の改善を同時に行いました。
そして自分の方針は、誰かに指示する前に率先して自ら実行し、みんなに「自分の背中を見せました」。

その結果、2回とも「半数のスタッフが自ら辞める決断」を伝えてきました。なので、「待遇改善」がスタッフを引き留める要素としては最重要レベルではないことが見えてきます。(持続性を持たせるためには必要な要素です。ここを見誤る人も多い・・・)
残りの半数の方たちは、私の思いに共感してくれて「自発的にやる気を見せてくれる」姿勢を見せてくれました。

自発的にやる気を見せてくれるスタッフさんが「私のために」起こす行動は、「お客様のため」にもつながっていきます。

それすなわち「利他的」な思いです。私はここに答えがあると思っています。そして私自身も「スタッフさんのために」という思いを込めてお店を創り上げていきました。

1つ目のお店では1年で売上50%アップ、2つ目のお店では2年で20%以上売上は伸びました。
辞めた方たちは「それまでのヌルい環境」がよかっただけですね・・・

私の場合は一切圧力ナシでも、「誰かのために」やる気のある方に囲まれると、やる気のない人たちは居心地が悪くなって辞めていくパターンでした。
イーロンマスクさんの場合はもっと直接的ですが、基本的には同じことですね・・・

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私の友人の友人がある歯医者さんで歯科衛生士さんとして働いています。50歳の方なのですが、チーフとしての立場です。

この歯医者さん、院長先生が若手スタッフさんに嫌われたくないためか、若手スタッフさんへの指摘や注意をすべてチーフに丸投げしています。
院長先生が職場の方針を自らの姿勢で示さないので、若手スタッフは甘えてサボったり接客中の私語などが頻発しています。
これを正そうとするチーフは大変ですね…(苦笑)

友人からこの環境ってどうしたら改善できるんやろ・・・?と相談を受けたので、簡単な答えを返しました。

「やる気の漲った人を何人か雇うと、若手スタッフは居心地が悪くなって自分から辞めるよたぶん・・・」

まあやる気の漲る人をこの院長先生の器でつなぎとめられるかはまた別の問題ですが・・・(笑)

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「利他的」「利己的」というものを見つめなおす、今はそんないい機会ではないのかな・・・?と私的には思いますが、
「他者を責める」コメントで溢れた記事を見るにつけ、何とも言えない気持ちになりますね・・・





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