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ベネズエラの新しいコミューン大臣

ベネズエラのコミューン(西:Comuna)についての切り抜き的メモ。

《ベネズエラ:マドゥロ大統領が、コミューン大臣に、エル・マイサルのアンヘル・プラドを任命》ベネズエラ・アナリシスより

7月28日に大統領選挙を控えたベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が、コミューン・社会運動人民権力省 *1 の担当大臣に、コミューン出身のアンヘル・プラドを任命した。

*1)Ministerio del Poder Popular para las Comunas y los Movimientos Sociales
在日ベネズエラ大使館では「人民権力コミューン・社会形成省」としている。

2021年からシモン・プラナス市長を務めるプラドは、エル・マイサル・コミューンのスポークスマンで、ベネズエラの大衆運動で最も尊敬されている人物のひとり。

エル・マイサルは、ララ州とポルトゲサ州の22のコミューン評議会を統括する、ベネズエラでも有名なコミューン(居住世帯数は推定4,500世帯)。コミューン連合(Communard Union)*2 の主要な推進者のひとつでもある。

エル・マイサル・コミューンは、その歴史を通じて、主にトウモロコシ栽培と牛の飼育に関連した生産プロセスを開発してきた。また、ベネズエラの経済危機の際には、民間所有か国有所有かを問わず、遊休地や生産手段を引き継ぎ、コミューンが管理する社会的生産企業として再活性化したことで注目を集めた。

*2)コミューン連合:プログラムの基礎と法令2022

規約
第1章 基本規定
第1条 定義
コミューン連合は、社会主義、反帝国主義闘争、コミューン・フェミニズム、環境保護主義、コミューン国家の、ボリバル主義およびチャベス主義プロジェクトの旗を掲げるコミューンの全国政治運動であると自らを定義する。

この運動は、多様性における統一と社会主義倫理を政治的基礎として、また永続的な革命的反省と行動を創造的原則として提唱する。

https://progressive.international/blueprint/f22d35c7-3c28-4a38-a08c-820e56f29947-unin-comunera-bases-programticas-y-estatutos-2022/en


記事によれば、マドゥロ大統領はプラドの任命について、テレビ番組で次にように述べている。

「エル・マイサルのような成功したプロジェクトの草の根から出てきたリーダーが、コミューンやコミューン評議会の建設を任された大隊の責任者になる必要がある」

一方、「大きな決意を持って」新しい責任を引き受けると述べたプラド。記事では、その後のインタビューについて、次のように報じている。

カリブ海諸国の草の根組織を強化するため、コミューンと大衆運動の「全国会議」を開催すると発表。

「最近、私たちは少しばらばらになっているかもしれないが、今こそ力を合わせる時だ」とプラド氏は述べた。「これからは多くの課題が待ち受けており、その最たるものは7月28日の大統領選挙に勝つことだ」

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