連休を乗り切ったポン中
覚せい剤をやめて約1年と3ヶ月。今年の盆休みもどうやらシャブをやらずに済みそうだ。
その大きな理由は「時間」と「人間関係」ではないかと自認している。
「時間」
実を言うと今年はやりたいとも思わなかった。1年経って変化がかなりあって良かった。
去年はやはり虫が湧いた。まだ携帯電話の番号を変えていなかった頃だ。
ワンチャン売人から電話かかってこねえかななんて思ってしまった日もある。かかってこなくて本当に良かった。
正確に言うと掛かって来た。けどあいつらは連休前に営業をかけてくるんだ。その時に着信履歴を消しておいて良かった。
あいつらの常套句「〇〇サーン元気〜?サービスアルヨ〜♪」
イラン人の売人は感心するくらい仕事熱心。客の奪い合いも当たり前。
もう10年位前だけど名古屋でイラン人売人同士の抗争があった。その争いで1人のイラン人が死んだ。それをきっかけに大勢のポン中が逮捕されたなんて噂もあった。まさに命懸けの営業マンだ。
話が逸れた。そう。時間はある程度俺の心を解決してくれた。
過去はどう足掻いても変えられないけど未来は自分自身でどうだって変えられる。と良いよね。
「人間関係」
これはとても大きい。
盆休み中に10代の頃よくつるんでいた奴等と数年振りかに会った。
ポン中の頃なら絶対に避けていたイベントだ。
これはポン中なら全員分かってくれるだろう。クリーンだった自分を知っている人間にポン中の自分を見られる辛さが。
べたつく汗をかき痩せこけた頬に食いたくもない飯を無理矢理詰め込み、引き攣った笑顔にどれだけ酒を飲んでも酔わない自分は見せられない。何よりシャブ食ってるのバレるんじゃないかと勘繰る。いや、バレてるよ。
だからそういったイベントには極力参加しなかった。去年までは。
今年は参加した。悩んだけど彼等に会いたいのと、自分が前に進む為にも会った。
俺はポン中になって地の底まで堕ちた。
正直言って今でもクソ貧乏だし何ひとつ人に自慢できる事は無い。
周りは成功した奴や暖かい家族を作った奴も多い。それに比べて俺は情けない。だけど全て自業自得だ。見栄やプライドはシャブと一緒に捨てた。
ポン中だったあの頃に比べれば華やかな人生。そう自分に言い聞かせるんだ。
まあそうは言っても今までシャブは一度も捨てられなかったけど。やめると決意したその時もしっかり打ち込んだ。根っからの貧乏性。なんなら空パケも極限まで刮ぎ集めてた。俺の血管にはビニールのカスも入ってるかもな。
Xではシャブの事ばかりポストするなとのお言葉をたまに目にするが大目にみて頂きたいもんだよ。このアカウントは覚せい剤をやめる為のアカウントなんだ。日常ばかりポストしても面白くないだろ。最近は飯アカウントになりつつあるけどさ。
さあ、明日からも引き続き1日だけやめるぞ。
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