彼女は緊張して上手く話せない
※方言は全て合っているとは限りません※
○○:瞳月〜 帰ろ
瞳月:コクッ
僕が一緒に帰ろうと誘うといつも笑顔で頷いてくれる彼女の瞳月
普段、あまり多く喋らない大人しい子
○○:今日はどこ寄って帰る?
瞳月:ん〜(スマホをいじる)
ん!(画面を見せてくる)
○○:このカフェがいいの?
瞳月:コクコク
○○:よし、じゃあそこ行こっか
瞳月:うんっ!
○○:瞳月はどれにする?
瞳月:ん〜
○○:どれで悩んでるの?
瞳月:これとこれ…
○○:じゃあ、2つ頼んで半分ずつ食べよっか
瞳月:いいの…?
○○:もちろん!
瞳月:えへへ…やったぁ
店員:お待たせしましたー
○○:ありがとうございます!
店員:ごゆっくりどうぞ〜
○○:瞳月はどっちから食べたい?
瞳月:ん〜 こっちかな…
○○:おっけー
瞳月:……//
○○:なにモジモジしてんのさ(笑)
瞳月:あ、あーんして…?//(顔を真っ赤にする)
○○:は、はい…あーん…//
瞳月:パクッ
○○:美味しい?
瞳月:コクコク
○○:よかったね〜
ナデナデ
瞳月:へへ…//
○○:あー美味しかったー
な?瞳月
瞳月:うんっ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
瞳月:あっ…
家着いちゃった…
○○:も〜
毎回悲しまないの〜
キリないじゃんか(笑)
瞳月:ムゥ…
○○:また明日の朝ね?
瞳月:うん!
ま、また明日…//
○○:好きだよ、瞳月
また明日!
瞳月:はぁー
家に帰ると、私は毎日1人反省会
瞳月:なんで緊張してまうんやろう…
別に私は話すのが苦手なわけは無い
なんなら人と話すのは決して嫌いじゃない
だけど彼の前でだけは緊張でいつものように話すことが出来ない
本当は私も好きって言いたいのに…!
【LINE】
瞳月:麗奈〜
麗奈:何?
瞳月:無理や〜
麗奈:え〜
あんなにアドバイスしてあげたのに?
瞳月:○○の前やと緊張止まれへんの〜
麗奈:ちゃんと言葉で愛を伝えないと冷められちゃうよ〜?
瞳月:そら分かってるけどな…
麗奈:1回だけ!1回でも頑張ってちゃんと話してみようよ
1回経験したら大丈夫になるかもしれないしさ!
瞳月:……頑張ってみるぅ……
麗奈:明日結果教えてね〜
翌朝
○○:おはよ!瞳月
瞳月:お、おはよ…!
き、今日もかっこいいねっ…//
○○:へ…//
き、急にどうしたの…?
瞳月:別になんもあれへん!
早よ学校行こ?(手を握る)
○○:い、行こっか…//
瞳月:(照れてる○○可愛いっ…!)
瞳月:麗奈〜おはよ!
麗奈:あ、瞳月じゃん
おはよ〜
瞳月:あんな?
朝一緒に来る時、頑張ってみてんけど…
麗奈:お!どうだった?
瞳月:かっこええねとか言うたら○○が照れとってさ、それがめっちゃ可愛かったんよ
麗奈:上手くいったみたいだね
瞳月:ま、まぁ
まだ少しやけどな
麗奈:じゃあこの流れのまま
しっかり愛を伝えよう!
瞳月:想像するだけで緊張すんねんけど…
麗奈:○○くんは好きって言ってくれるんでしょ?
じゃあ瞳月も○○くんのことが好きなら返してあげなきゃ
麗奈に背中をおされ、ちょっと勇気が湧いてきた
○○:瞳月〜帰ろ!
今日もいつものように私のクラスに迎えに来てくれる○○
瞳月:うんっ!帰ろ〜
瞳月:(急に手を繋ぐ)
○○:瞳月から手繋いでくるの珍しいじゃん
瞳月:繋ぎとうなってんけど…あかん?
○○:いや?いつでも大歓迎だよ(笑)
瞳月がこんなに積極的なのあんま無かったな〜って思ってさ
瞳月:…○○の前でちゃんと話せてへんなーって
○○:え、どういうこと?
瞳月:○○の前やと緊張してもうて…
口数が少なくなっとったから
○○:あー…
瞳月:○○はいつも好きや言うてくれるけど
うちは言えてへんかったし
だから頑張ってみてんけど…
やっぱり変やった?
○○:いや?どこも変じゃないよ
ってか可愛かったし…//
瞳月:ほんま?
○○:うん
瞳月:えへへ…// 嬉しい
○○:でも、無理して変えようとしなくてもいいよ
瞳月:え…?
○○:だって好きって言われなくても伝わってるし
それに僕はどんな瞳月でも好きだからさ
あまり話せてないな〜ってならなくても大丈夫
瞳月:○○〜!!
ギュー
○○:おおっと…
急に抱きつくなって(笑)
瞳月:ありがと…
そうやって言うてくれて嬉しい
○○:ヨシヨシ
瞳月:ふへへ…//
撫でられるのなんかええ
○○:あーもう!
瞳月が可愛すぎる〜!!!
ギュー
瞳月:力強いて〜
私たちの別れ際のルーティンには"ある事"が追加された
○○:じゃあ…また明日ね?
瞳月:うんっ!
○○:好きだよ、瞳月
また明日 ヨシヨシ
瞳月:へへへ…//
私も好き!
また明日!
…そう、私からも好きって伝えること
しっかりと、言葉で
○○に悩みを打ち明けて
大丈夫だよって言ってくれて
そこで私は決めた
思ったことは全部ちゃんと伝えようって
大切で大好きな人とこれからも一緒にいたいから
瞳月:○○〜!
○○:(振り返る)
瞳月:大好き〜!!!
外なのに叫んじゃった
けれど
今の私に恥ずかしさなんてものは無い
そのくらい私は○○のことが好き
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