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さよならアメリカ、さよならニッポン

はっぴいえんどがデビューした時にロックを日本語で歌うか否か論争があったのだが、この時に日本のロックシーンが裕也派と細野派に分かれたとあえて仮定すれば、JAPROCKSAMPLERははっぴいえんどはロックではなくフォークと見なす裕也派の本であり、これはタイトルでもわかるように細野派の本なのだが(巻末対談の萩原健太・湯浅学の2人は細野派でもなく大瀧派だが)、はっぴいえんど周辺に関しては当時から既にミュージックマガジン等で絶賛されて以来現在まで多くの論評があり、このアリメカ人が書いた本も違和感のない妥当な内容になっていたので、逆にJAPROCKSAMPLERの偏った内容が面白く感じられるという恰好になったが、GSを含めた日本のロック論が両極出揃ったところで、次の段階としては裕也派・細野派の間にある日本独自に発展をとげた「フォーク〜ニューミュージック」(この本でもユーミンは取り上げているが)を海外から見た本を望みたい。この本ははっぴいえんどのことだけ書いてあるわけではないので、本の内容からポイントとなるディスクを以下に選出してみました。

初出:2012年10月16日のブログ

追記:上記「フォーク〜ニューミュージック」を「シティポップ」と書いていれば良かったのだが、まだ再ブーム前で死語だった、近いうちに海外から「シティポップ」の論考が出そうな気がします

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