廃業宣言

こんばんは。
久しぶりのブログがこんな内容です。

監督廃業します。

何からどう話そうかって気持ちだけど、うーん
28歳、次の2月で29歳。
今までフリーターをしながら監督をしていましたが去年の末ごろ、学校にまた通い直す決心をしました。

最初は向いているかどうかもわからないし壊滅的に向いてなかったら辞めようと思ってたんだけれど、始めてみると壊滅的に向いてなくはないこともなく、とても向いているわけでもないがだがしかし上手くなりたいって気持ちになって就職することを決めました。

実際に就職してみて、もっと上手くなりたい早く一人前になりたいって気持ちになって
宿題で休みが全潰れして野球でクライマックスシリーズ観に行けなくなってもなんか前向きな気持ちで、正直自分が何かに対してこんなに前向きに取り組める人間だって知らなかったのでとても驚いてます。

そして去年、正直11月に上映をして頂く機会があった時には…その当時関わって下さっていた方々すみません。
もう半分私には撮るだけの気持ちというか、持久力が尽きかけてる状態でした。でもゾンビみたいに撮るんだって人格もいて、でもそれは過去の上手く行かなかった事に対しての執着であったり同じミスさえしなければ自分はっていう
思えば服を始めた時からそうだったのかもしれない。過去に執着して、笑われてきたり見下されてきた事ひっくり返してやるって気持ちで始めて
もう服が致命的に向いてないのは高校生の段階でわかっていたのに、勝手に周り全員にこれまた見下されてる気になって(とはいえ実際一部からはちゃんと見下されてたんだが)、小さな小さな競技人口の中でデザイン画が少し描けただけで必死に見下して、勝つまで続ける。降りるもんか。と思ってたし

なんかそんなことの繰り返しに激しく疲れたし、自分の行動原理に気付いてよりしんどくなった。
当たり前過ぎる事を言うと、執着とか恨みのような感情で物を産んだとして意味が無いことは絶対に無いんだけれど、一生は続けられないしいつまでも他人他人で救われない。

私は映画を作るってことにおいても服の時と全く同じことの繰り返しをしていて、目下のうまくいかないことへの苛立ちと犯してしまったミスに対する後悔と執着で進んで自滅しました。

何故か今までのほぼ全ての自滅をたまたま認める事ができるタイミングが今来ました。
それは勉強して野球もだけどスポーツ観て、たまに友達と遊んだり連絡取ったり…人生がこの歳にして合致したんだと思います。

21世紀、8月という監督作品
意味がわからない作品だという声を直接受け取る事が何度かあった作品でした。落ち込んだり腹が立ったりしているその時の私に、わかりやすい事をやろうとしなくていいんだよ。と言ってくださった人がいました。
もう二度と夏に映画撮らねえと思った。でもあんな強烈な夏、もう二度と巡ってこない。

I AM Iという初監督作
伊藤りおという超ダサいナルシストに更にカッコつけさせたような成海という人間と、あーあ。私は上手く行かないなら行かないなりに、他人を真正面から傷付けて無条件に人に恵まれた美しい人間になりたかったなって考えの表れたソラという超主人公人間。
何故これ書いた時に人生省みれなかったんだろう、笑
「心底うらやましいから、見下してバランス取ってる」
という台詞が終盤にあり、今思えば脚本の最後この言葉を振り絞るまでの飲酒量はおかしかった。普通にアル中や。
自分をバラバラにしてようやく本音が出てきて、そして本当の意味を飲み込むまでまた何年もかかったんだな。

私は色んなものから負けて降りたし、一般社会の指標で言うと低学歴低収入知能指数もあんまり高くない一言で片付けるとアホの塊に分けられるんだけれども、もう誰に見せる人生でもないかなと思うのでアホの中でもマイペースにアップデートしていく人間になろうと思います。

もしかするとあなたに何も非がなくても、その目線ちょっと気になっちゃうんだよねって方には今後目につかない人間になるかもしれません。

最後になりますが、映画を通してお世話になった皆様
今までご迷惑をおかけすることばかりで申し訳ありませんでした。迷惑をかけた分実績でお返しすることも出来ませんでした。
本来こんな無茶をしなければ、衣装の友人以外絶対にすれ違わなかった、個性的な人しかいません。
今後、よければたまに作品のこと思い出して下さると嬉しいです。

本当にありがとうございました。


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