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英語に強くなる話 3:まず聞いてまねる

書きたいことはたくさんあるのでまた今日「英語に強くなる話」シリーズ第三弾を書きました。今回は英語に強くなるための第一ステップを話しましょう。このブログを見ている人の目的は多様だと思います。上の写真のような美しい人たちと仲良くなり、一杯やりたい人から国際機関で働きたいひとまでいろいろでしょう。私はこのブログを通して相当高度な英語ができるように読者になってもらいたいと思っています。そうなると「このクラスを採ればすぐ英語ができ、外国人と仲良くなれる。」というよくある英会話学校の宣伝文句以上のものを目指さなければなりません。以下に私自身と英語がうまいなーと思った人の経験をもとにいくつかの基本的なことを書きます。

よく日本で英語教育は読む、書く,聞く、話すがありどれを重視するかなどといった議論を聞きますが、私はこんな議論は全くナンセンスだと思います。言葉は文化で、総合的なもので、ある程度みんなできないとダメです。あえて言えば「書く」はめちゃめちゃに難しいです。私は欧米の大学、大学院へ留学した人も含めて、日本人でちゃんと英語が書ける人にめったに会ったことがないと言っても言い過ぎではないでしょう。大体アメリカ人でもちゃんと書ける人は少ないのです。どうやって私が英語の論文を比較的早く書けるようになったか、別の記事に書きます。

残念ながら簡単に英語がうまくなる魔法はありません。ただ効率的な方法はあります。だいぶ前に英語がの発音が私よりずっといい日本人に合い、彼にその秘密を訊きました。彼のやり方は学生の時一日に2,3時間テープレコーダーの前に座り、英語のテープを聞き、文章ごとにまねたのです。これは効きます。これだけやると頭がもうアメリカ文化的になってきます。私が若いころ初めて国連に勤めて、フランス語が大体6か月で日常会話ができるようになったのもこのやり方です。確か国連の図書館からフランス語学習のテープを借りてコピーし、これを朝仕事に行く前に30分、昼飯時に20分、夜1時間、週末には同じことをその倍やったのです。大事なことはただ聞くだけでなく、聞いたことを自分でも口に出すのです。人間は口に出したことは頭に入りやすいのです。そうすると頭がフランス文化的に少しなり、シャンソンが聞こえ、ルノアールの絵画が頭に浮かんでくるのです。

この最初の投資、ドッカーンというショックを頭に与えれば、それからは楽になります。汽車は最初にちょっと動くのにものすごいエネルギーが必要なのです。多くの人はここで諦めます。残念です。というのも、そこからはそれほどやらなくても汽車は正しい軌道に入って前に進み始めます。最初のドッカーンがないと、いつまでたっても、日本文化にはまりこんで汽車は動かず、英語にもアクセントが入らないのです。私はこのドッカーンが脳に小さな英語の回路を誕生させるのだと思います。小さくてもこれができればしめたものです。後はそれを徐々にでもいいから育てていけばいいのです。ところがこの回路がないと英語を多少勉強したつもりでも脳になんにのも残らないのです。時間の無駄になり、ほとんどの人はここで英語をあきらめるのです。

このようなドッカーンは3から6か月続けます。あまり進歩がないように見えてもしつっこくやるのです。これは恋愛ゲームではないので相当しつっこくやっても相手から嫌われるような逆効果を生むようなことはありません。そしてある日(プッチーニ作曲蝶々夫人の「ある晴れた日に」ではありません。このオペラでこのアリアは悲劇的なものになるのですが。)気が付けば、英語が数段うまくなっているのです。そしてこれが重要なことですが、この英語の上達は一生の財産になり誰もこれをあなたから奪えないのです。(ユダヤ人の文化を築いた財産形成、貯蓄法ですね。)

まだまだいいことがあります。この経験があると、ほかのもの、例えばコンピュータ、金融、法律、などの知識をグレードアップするのに同じような方法でやればいいと自信が付きます。私もこのような経験を積み上げて金銭的でない財産(それが金銭的なものにつながることもあります。)を築き上げました。もう一ついいことは、この方法に自信がある程度つくと、しつっこくやっていれば3,6か月後に新しい財産ができると思えるようになるのです。すると、時間がたつのが楽しくなってきます。「私の美貌もあと長くても3年。」、「しわがふえてきた。」、「はらがでてきた。」「物忘れがひどくなってきた。」などと考え、時間がたつのに恐怖を覚えるだけではなくなるのです。ま、ま、まさに人生を楽しく、豊かにする話なのです。(ちょっと、一人で勝手に盛り上がっているんじゃないのかなー。)

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