現状分析 2020/5/13 戻しもここまでか?
今週に入り下落がひどいですね。このところよく出すVIXの1時間足を上に示します。3月中旬から続いていたチャネルの上の抵抗線が今日破られたみたいですね。引き金はフェッドのパウェル氏が経済の停滞は長引き相当悪くなると発言したことのようですが。
上のチャートで気を付けなければならない点を少し話しましょう。まず今日の時点ではまだこのチャネルが本当に破られたかを判断するには少し早すぎます。「ダマシ」の可能性もあるので、近いうちにまたチャネル内に戻る可能性もあります。私の経験ではこのような場合よくあるパターンはいったんチャネルの上の抵抗線まで下がってあたかもチャネルに戻るか確認してから、上昇するというものです。今週に入っての上昇が激しいものだったので、少しVIXは下がり、それと共にNASDAQは上がる可能性です。そこでチャネル内に戻らないことが確認されれば、今度は本格的にVIXは上がり、NASDAQが下落するというシナリオです。逆にチャネル内に戻ればVIXは下落を続ける可能性が高いのですが。
前回も出したNASDAQの日足チャートを下に示します。
前回このチャートで9,000近辺をネックラインにして逆H&Sが形成されたといいましたが、今日下落して今日の下値はネックラインを下に破っているのですが、終値でちょうどネックラインまで戻ってきています。ここの解釈をネックラインまでの戻しで、また上昇していくとみるか、近いうちにこのネックラインは下に破られるとみるか、ブルとベアの分かれ目です。
今回の株価上昇で気づくのは上がった株はTechnology, Health 関連が多く、「暴落! 現状報告 2020/4/4 上がり始めたいくつかの株」で書きましたが、5週間ほど前に上がり始めた株が、それ以降も上がってきました。マー、簡単に言えばコロナに強い会社です。これらの株は多分これからも比較的安全な株でしょう。ただ、マーケット全体が暴落を始めれば、これらの株もあまり安全ではないでしょう。
VIXのチャネルが 破られるか、NASDAQのネックラインから反発するか、近いうちに判断は下されるでしょう。
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