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【CoCシナリオ】シャーク・スネーク・スパーキング【1920sアメリカ】

『シャーク・スネーク・スパーキング』作:リオクレア

【注意】

 登場NPC等が東方要素たっぷり、かつ他方面の影響を受けまくっていますのでご注意ください。シナリオの改編、再配布、動画化などはご自由ですが、何か問題が起こっても責任は取れませんのでご了承ください。
(もし何かミスやご指摘がありましたら随時修正いたしますのでご連絡ください。)

【初めに】

 このシナリオの舞台は1920sアメリカである。探索者達は「SSS州(シャーク・スネーク・スパーク州)」という架空の都市で起こっている神話的現象について探索を行う事になる。
 探索者達は調べていく内に、この街の異常性に気付くことになるだろう。

【シナリオの概要】

 「ヌエ・アドマイルド」と「サナエ・ソウルウィンド」は古来より存在する「ヘビ人間」の末裔である。ヌエは全世界のヘビ人間を集め、アメリカの「SSS(シャーク・スネーク・スパーク)州」にヘビ人間の楽園を作ろうと計画していた。ヘビ人間に敵対する人間を洗脳し、人間と共存しようと考えていたのである。
 そこでヌエは同族であるサナエと共にSSS州に美味い酒があるとの噂をばら撒いた。その酒を飲んだ人間を洗脳し、自らの楽園を作るために利用する為である。近頃SSS州では人が失踪する事件が相次いでいるが、ヘビ人間達が「Sparking Snake」という酒を飲ませて連れ去ったからである。Sparking Snakeとは、ヘビ人間の「支配血清」が入ったとても危険な酒なのである。

 SSSの議会はそのほとんどが洗脳されているため、ヘビ人間と共存するヌエの案に賛成している。しかしSSS州のマフィアは、人外に自分のシマを荒らされるのは癪に障るのでヘビ人間であるヌエ達を抹殺しようとしている。それを阻止すべく議会が動き、実質警察&蛇人間VSマフィアの構造が出来上がっている。表では平和そうに見えるが、いつ抗争が起こってもおかしくない状態である。
 このシナリオでは探索をスムーズに行うためマフィアが出てこないが、ヘビ人間に不満を持つマフィアと探索者が協力するように仕向けても面白いかもしれない。

 ちなみに、SSS州ではやたらとサメが推されているが、これはヘビ人間の干渉と関係がある訳ではない。ずっと昔からこの街の住民はサメが大好きなだけである。ヘビ人間の活動が活発になっている現在でさえ、ヘビよりサメの方が好きな人が圧倒的に多いのである。

【登場人物(主要NPC)】

「ヌエ・アドマイルド」祖先返りのヘビ人間 26歳 女STR 12 : CON 7 : SIZ 13 : INT 16 : POW 11 : DEX 13 : APP16 SSS州にヘビ人間と人間の共存する楽園を作ろうとしている祖先帰りのヘビ人間。普段は人間の姿でいるが、本性を暴かれたら本来の姿を現し、その対象を抹殺する。 経理や交渉を担当している。

「サナエ・ソウルウィンド」祖先帰りのヘビ人間 26歳 女
STR 6 : CON 10 : SIZ 10 : INT 16 : POW 13 : DEX 8 : APP17
 ヌエと同じく祖先返りのヘビ人間。ヌエとは高校からの友人で、ヌエと同じくヘビ人間でも住める社会を作ろうと考えている。
 「Sparking Snake」の製造や武器の研究などを担当している。

「スイカ・クレメンタイン」 研究者 30歳 男
 酒を愛する酒豪で、いつも陽気で人当たりが良い人物である。(酒が入るとやり過ぎることも多々あるが)
 スイカは1週間程前にSSS州に美味い酒があるという噂を聞きつけ、1人でSSS州に向かった。すぐに噂の酒「Sparking Snake」を見つけたが、Sparking Snakeの効果で洗脳させられてしまう。
 今は科学者としての知識と技術を買われ、「研究所跡」にて日夜研究をさせられている。

【導入】


 貴方達の共通の友人、「スイカ・クレメンタイン」という人物が一週間ぐらい前に「SSS州にめっちゃ安い上にめっちゃ美味い「Sparking Snake」という酒があるらしい。休暇を利用して浴びるほど飲んでくる。」と言ったきり行方不明になってしまった。警察にスイカの捜索依頼をするも、どうもまともに動く気配がない。
 しびれを切らした貴方達はSSS州にクレメンタインを探しに行くのだった。


『SSS駅』
 電車で来る場合、ここで電車を降りることになる。車で来る人がいてもここで集合することにしておけば都合が良い。SSS駅はそこそこ大きく、沢山の人がいる。SSS州というのは結構大きな町であると推測できるだろう。

 駅の案内板にこの州の有名な観光施設が乗っている。
「ここはシャーク・スネーク・スパーク州。略してSSS州。サメとヘビと電気の街です。
サメはイメージキャラクター。ヘビは飲み物。電気は発展の技術として活用されています。ぜひ楽しんでいってください。」
 ここで探索者にSSS州には以下の観光名所があることを伝える。

・州立シャクシャク図書館
・州立シャーク・パーク ~サメにサメを添えて~
・州立スパーク研究所
・州立サメサメ映画館

 また、駅で1つ気になることがある。道行く人の半分ぐらいはサメのグッズを身に着けているのだ。更に駅の至る所にサメを宣伝するような広告などがある。しまいにはサメの銅像も建っており、「なるほど、サメの街と言うのは嘘ではないらしい。」と感じることだろう。

 情報を集めるために駅の人に適当に話しかけたりするならば、後述する図書館で得られる情報をNPCが知っていることにしても良い。


『州立シャクシャク図書館』
 そこそこ広い州立の図書館。普通に調べたり、<図書館>又は<目星>ロールに成功することでお目当ての情報が手に入る…かもしれない

SSS州…州が発行している資料が見つかる。
「サメとヘビとエレクトロニクスを前面に押し出している州。州の議会連中が軒並みサメとヘビとエレクトロニクスが好きで、観光客を増やす目的でテーマパークや街並みをその3種類で統一している。」

サメ…サメを主としたテーマパーク「州立シャーク・パーク ~サメにサメを添えて~」があり、サメっぽいことを体験できる。
 街にはサメグッズであふれている。サメ映画もたくさんあり、たくさん上映されている。というか99割がサメ映画。

ヘビ…主に飲み物(酒)関連でヘビを押していることが多い。SSS州で売っている酒には殆どヘビが描かれたSSS独自のプリントがされている。
 また街の住民は大半がサメグッズを装着しているが、中にはヘビの形をしたピアスや指輪など、中々オシャレに着こなしている人も中にはいる。

電気(エレクトロニクス)…州が発行している資料が見つかる。
「SSS州の資金源。電気分野の研究がトップクラスに進んでおり、研究施設も数多くある。大学も殆どが電気分野の物であるし、街には電気屋さんもある。この街ではラジオはもちろん必需品。」

州立シャーク・パーク ~サメにサメを添えて~…州が発行している資料が見つかる。
「SSS州が金策を兼ねて設立したテーマパーク。サメを前面に押し出しており、インパクトは抜群。この異例尽くめのテーマパークを一回見に行こうと、SSS州を訪れる観光客は後を絶たない。」

州立スパーク研究所…州が発行している資料が見つかる。
「電気を中心として金策をする現在の州の意向によって建てられた電気に関する研究所。最先端の研究をしており、この州を潤すには十分の研究結果が出ている。」

州立サメサメ映画館…州が発行している資料が見つかる。
「SSS州が金策を兼ねて運営している映画館。サメ映画を中心に放映している。グッズなども販売しており、十分な利益か出ている。」

Nue's Caffe…SSS新聞の記事が見つかる。
「ヌエ氏が経営しているカフェで、最近多くの人が訪れている。ジュースや珈琲はもちろん、軽い軽食なども取ることができる。ジェントルマンというよりは大衆向けのカフェで、老若男女問わず集まり、皆でわいわい話している。
 私も1回行ってみたが、なかなか独特の雰囲気があり、非常に楽しかったので1回は行ってみることをお勧めする。あくまで落ち着いてドリンクを味わいたいジェントルマンには会わない雰囲気かもしれないが…。 -ハタテ・クイーンズブルー」

Gun Shop -Nitori's Studio-…SSS新聞の記事が見つかる。
「ニトリ氏が経営しているガンショップ。ガンショップという割には"武器"ならほぼ何でも揃う店である。質が良い分、中々高い値段を吹っ掛けることもある様なので注意が必要だ。この店を訪れるときは相場をしっかりチェックしておくのが良いだろう。 -ハタテ・クイーンズブルー」

研究所跡地…州が発行している資料が見つかる。
「元はSSS州で使われていた化学製品を主に研究する研究所だったが、電気を集中的に研究するという州の方針に従ってこの研究所は放棄された。その後、現在の州立スパーク研究所が建てられたという経緯がある。」

SSS新聞…SSS新聞の記事が見つかる。
「普通の新聞にオカルト要素をふんだんに突っ込んだ新聞。超有名なわけではないが、マニアからのコアな人気があり、売り上げはそこそこ。非常に面白い新聞なのでぜひ購読しよう!! -アヤ・スピードレッド」

ヘビ人間…SSS新聞の記事が見つかる。
「ヘビ人間とは、古来より存在する神話的生物で、現代でも稀にその末裔が生まれるらしい。神通力などの力や、自身の姿を人間の姿に見せるような幻術を持っている…らしい。更には人間を操ることのできる液体まで生成することができるとか…。そんな化け物が実際にいたら怖いですねぇ。 -アヤ・スピードレッド」

Sparking Snake…SSS新聞の記事が見つかる。
「最近アメリカのマニアの間で噂になっている酒。禁酒法が施行されている現代では到底考えられないが、SSS州にはSparking Snakeといった名前のとてつもなく美味しい酒があるという。しかし、もちろん酒を売っているような店はどこにもないので、Sparking Snakeという酒があるはずもない。非常に奇怪な噂である。 -アヤ・スピードレッド」

アヤ・スピードレッド…SSS新聞の記事が見つかる。
「SSS新聞社所属の記者。迅速かつ確実性のある情報をお届けする、安心と信頼と実績のある記者です。何か有用な情報がありましたら是非SSS新聞へ。世界的事件やオカルトまで幅広く調査し、記事に致します。 -アヤ・スピードレッド」

ハタテ・クイーンズブルー…SSS新聞の記事が見つかる。
「SSS新聞社所属の記者。非常に鮮度の悪く、確実性のない情報ばかり集めている、あまり信頼と実績の無い記者。-アヤ・スピードレッド」

サトリ・ファイヴストーン…SSS新聞の記事が見つかる。
「車椅子に乗っており、とても顔色が悪い女性。いつも機嫌悪そうで愛想がとても悪い。そんな特徴とは裏腹にそれなりに有名な探偵で、まるで人の心を読んでいるかのような洞察力がある。
 金さえ積めば大抵の依頼は引き受けてくれるので、困った時の最終手段として彼女の事務所に訪れるクライアントは少なくない。浮気調査から殺人事件の犯人捜しまで幅広く引き受けてくれるので、お金をたくさん用意しておこう。 -ハタテ・クイーンズブルー」

SSS州連続失踪事件…SSS新聞の記事が見つかる。
「SSS州の人間が何人か行方不明になっている事件の事である。行方不明者達に関連性は無く、老若男女問わず被害に遭っている。
 またSSS州に観光に来た人も事件に巻き込まれた事例があることから、この噂が広がり、SSS州の観光客が減るのではないかと危惧されている。
 因みに、何故かSSS新聞以外の新聞やラジオではこの事件について一切報道されていない。おかしな話である。 -ハタテ・クイーンズブルー」


 図書館で得られる情報は以上である。また、SSS州のモブや登場NPCは上記の情報をいくつか知っていて、会話から聞き出せるようにしても良い。

『州立シャーク・パーク ~サメにサメを添えて~』
 シャーク・パークはサメをモチーフにした遊園地である。アトラクションが沢山あり、探索者達の好奇心をくすぐることだろう。しかし、少し様子がおかしいことに気付く。休日なのに人気が全くないのだ。よく見てみるとアトラクション等も動いていないようである。

 入口の近くに行ってみると、入り口に次のような張り紙が貼ってある。
「緊急事態につき、一時休園します。再開は未定です。」
 入口は施錠されており、入ることができない。無理やり侵入してシャーク・パークの中を探索しても、余り有益な情報は得られないだろう。

 入り口でどうしようか話していると、探索者に話しかけて来る人物がいる。どうやら新聞記者のようだ。
「突然すみません。私は「Super Speedy Spaking新聞」のアヤ・スピードレッドと申します。お話を聞かせて頂いてもよろしいですか?」

「アヤ・スピードレッド」SSS新聞の記者 27歳 女性
 SSS州連続失踪事件について追っている新聞記者。アヤはシャーク・パークの突然の休園は失踪事件と何か関係があるのではないと疑っている。アヤからの質問に応じると、情報料としていくつかの情報を教えてくれる。探索者が知らない情報を渡すとよいだろう。

アヤの質問内容
・何故休園しているこの施設の前に?
・最近起こっている失踪事件について何か知っている?
・「Sparking Snake」って聞いたことある?
・ヘビのアクセサリーは持ってる?

アヤが教えてくれること
・SSS州連続失踪事件についての概要

・サメのグッズに身を包んでいる人が99割だったのに、ここ1年ぐらいでヘビのアクセサリーをつけている人が出始めた。

・最近「Sparking Snake」という酒を求めにこの州にやってくる人が増えたが、そんな酒は元々この街には無い。長年この町に住んでいるから間違いはないはず。

・情報収集するなら『Nue's Caffe』が良い。ただ、マフィアが出入りしているという噂があるから注意。

・武器が欲しかったら『Gun Shop -Nitori's Studio-』に行ってみるといい。ちょっと高いけど武器なら大抵の物は揃っている。

 ちなみに、このシナリオには「ハタテ・クイーンズブルー」という女性のSSS新聞の記者がいる。もし探索者が情報集めに困っているようなら、シャーク・パーク以外でもハタテが取材をしにきたという形で助け舟を渡してもいいだろう。彼女は親切で色々と情報を教えてくれるのだ。
 なお、アヤとは仲が悪いのでハタテの逆鱗に触れないように注意すべし。


『州立サメサメ映画館』
 一見して普通っぽい映画館。だが、上映されている映画の殆どがサメ映画である。至る所にサメグッズが飾られていて、それを販売していたりもする。また、サメばっかりという極端さに反して結構繁盛しているようだ。

 <アイデア>成功or上映されている映画について詳しく調べようとすると、実はヘビを題材とした映画もそこそこあることに気付く。

 よく見たらサメグッズに隠れてヘビのアクセサリーもそこそこあることに気付く。(5ドルぐらいで売ってる)

 映画の大半は絶秒につまらないが、どれも磨けば光るものがあるという印象を受けるだろう。もし映画を見る場合は「サメvsヘビ」というタイトルの映画が探索者達の興味を惹く事だろう。割と高予算で作られており、そこそこリアリティーがある。サメとヘビが戦う映画で、最初は多勢のサメが優勢だったが、最後は少数派のヘビが超能力を手に入れてサメを圧倒していくストーリーである。
 でもやっぱり面白くはない。


『州立スパーク研究所』
 受付があるが、アポなしだと入ることはできない。ゴネていると、<聞き耳>成功でこのような事が聞ける。
 受付の奥の方から
「…はぁ。またアポなしの人が来たか。これで何度目だ?」
「ええ。全く困った話よね。最近だとどっかのオカルト新聞記者や、うさんくさい車椅子の探偵だったかしら?全く、誰もいないはずの研究所跡地で怪しい人影を見たからって、この研究所に来るのは違うでしょ…。」
というような会話が聞こえる。

 このうさんくさい車椅子の探偵とは、『Nue's Caffe』にいるサトリ・ファイヴストーンの事である。もしスパーク研究所の前にNue's Caffeへ行っていたならば、
「そういえば、Nue's Caffeに車椅子に座っている女性がいたような記憶がある。」
などと情報をあげても良いかもしれない。


『Nue's Caffe』
 ヌエがオーナーをしているバーで、カウンター席とテーブル席がある。お客もそこそこいて、とても賑やか。ここでは軽食やメジャーなご飯ぐらいなら食べることができる。ドリンクのメニューはジュースや珈琲が中心。
 オーナーの女性がカウンターに居て、客と話したりドリンクを作ったりしている。どうやらカウンターの裏に何人か従業員がいて、料理を作っているようだ。また部屋の奥にはドアが1つあり、近くの椅子にはいかつそうな男が1人座っている。

 探索者達がバーに入ると、カウンターの女性が声をかけてくる。
「…あら、見かけない方ですね。ようこそNue's Caffeへ。カウンター席とテーブル席がありますのでお好きな方にお座りください。」

「ヌエ・アドマイルド」Nue's Caffeのオーナー
STR 12 : CON 7 : SIZ 13 : INT 16 : POW 11 : DEX 13 : APP16
 Nue's Caffeのオーナーをしており、注文をする際には彼女に声をかけることになるだろう。失礼が無い限り丁寧に対応してくれる。
 ヌエは腕にヘビのアクセサリーを付けている。また、お客も半分がサメグッズ、半分がヘビのアクセサリーを付けているようだ。


・ヌエにオーダーする場合
→普通にバーにありそうなものなら出してくれる。そこそこの値段なのにもかかわらず、味は絶品。

・部屋の奥の扉に近づいた場合
→近くにいたいかつい男が近寄ってくる。
「ようお嬢ちゃん達。ここは関係者以外立ち入り禁止だ。それとも、俺達の同志かい?」と聞いてくる。その男性は一応扉の見張りをしているが、とても雑な性格をしているため、ヘビが好きであることをアピールしたり<言いくるめ>たりで難なく扉の先に入れてもらえる。→Under Snakeへ
 もし合言葉を知らなくても適当に仲良くなればすんなりと教えてもらえることだろう。

・客に話しかける場合
→机の所に1人だけで座っている女性がいる。周りみたいに仲間とわいわい話している訳でもなく、明らかに周りと浮いている。よく見ると車椅子に座っている。顔色から察するに病弱そうである。
 話しかけると「…何かしら。冷やかしなら間に合ってるわよ。」と言ってくる。明らかにこちらを警戒しているようだ。


「サトリ・ファイヴストーン」車椅子の探偵 29歳 女性
 車椅子に乗っており、とても顔色が悪い。いつも機嫌が悪そうで愛想がとても悪い。そこそこ有名な探偵で、まるで人の心を読んでいるかのような洞察力がある。
 今は連続失踪事件の捜査依頼を受けており、消えた人間を追っている。現在はここのバーで聞き込み(盗み聞き)中。

 探索者達がこの事件について何か有用な事を教えると、サトリも教えてくれる。

・SSS州連続失踪事件について…「あら、SSS州連続失踪事件を知らないの?この街に酒を飲みに訪れた人間が何人か行方不明になってるのよ。まぁ、ラジオや新聞でも何故か一切報道されないから知らなくても当たり前かもしれないわね。」

・Sparking Snakeについて…「ああ、Sparking Snakeは激薬よ。Sparking Snakeとは「人を操る効能を持った薬が入っている酒」の事よ。飲まないことをお勧めするわ。」

・奥の扉について(探索者が聞かなかった場合でも教える)…「まぁ、この事件について追ってるなら私の敵ではないのは確かね。良い事を教えてあげるわ。このカフェの奥に扉があるでしょう?鍵がかかってるんだけど、どうやらあの近くにいるいかつい男に同志だと納得させれれば鍵を開けてくれるらしいの。
 その"同志"になるにはヘビのアクセサリーをつけ、「I Love Human.I Love Snake.I Love Sparking Snake.」と言えば良いらしいわ。ああ、ヘビのアクセサリーだけど、人数分あるわ。1つ20ドルで売ってあげるわよ。」
と言うと、ヘビの形を模した指輪を売ってくれる。

『Nue's Caffe -地下・UnderSnake』
 いかつい男の案内の元、Nue's Caffeの扉を開けると、地下に続く階段がある。その階段を降りていくと、扉があることに気付く。扉越しに「合言葉は?」という声が聞こえ、いかつい男が「I Love Human.I Love Snake.I Love Sparking Snake.」と言うと、扉の鍵を解除してくれる。その扉を開けると十数人の男女が飲み物を飲みながら談笑している。
 カウンターや机があり、上の階のバーと大して作りは変わらない。そうしていると、カウンターから1人の若い女性が出て来る。

「…あら、貴方達新入りさんね?歓迎するわ!私はサナエ・ソウルウィンドっていうの。ここでは禁止されているお酒も飲み放題よ!もちろん、あの噂の「Sparking Snake」もあるのよ!好きなものを注文していってね!」


「サナエ・ソウルウィンド」UnderSnakeの店長 26歳 女
STR 6 : CON 10 : SIZ 10 : INT 16 : POW 13 : DEX 8 : APP17
 UnderSnakeの店主をしており、オーダーする際には彼女に頼むことになる。とても元気が良さそうで、テンションも高い。ヘビの髪飾りをつけている。

 サナエには色々質問することができる。探索者の事を同胞(ヘビ人間を肯定する人間)だと思っている為、大抵のことは話してくれる。勿論行方不明になったスイカも「研究所跡地」で元気にしていることを教えてくれる。(彼はなかなか酒に詳しく、組織の研究員に抜擢されたのだ。そのことについては教えてくれないが。)


 この場所ではこの組織について色々と質問することができる。サナエの他にも飲んでいる人がいるので、その人達にも質問できる。(以下はサナエではない一般Snake'sのモブの受け答え例)

Q.ここは一体?
→早い話が酒飲み場だよ。俺達Snake'sのメンバーのみ入れるんだ。せっかくお前達もメンバーになったんだから好きなだけ飲んでいくといい。

Q.Snake'sとは?
→ヘビを愛する集団だ。こうして皆で集まって酒を飲みながらヘビについての愛を語るのさ。

Q.Snake'sのトップっているの?
→ああ、一応いるぞ。この店の店主のヌエさんだ。まぁこんな話して騒ぐだけの組織にトップなんて要らないと思うけどな。

Q.スイカがどこにいるか知ってる? / 研究所跡地について
→この街のはずれに数年前まで研究所だったところがあってな。新しく州が研究所を作ったのをきっかけに放棄されたんだ。んで、そこをヌエさん達が買い取って、お酒を隠しておく倉庫にしたりしてるらしいぞ。最近スイカって奴が手伝いに行ったらしい。

Q.サナエについて
→ああ、ヌエさんの親友だ。何でも高校時代の同級生らしいぞ。高校卒業後はここでカフェを経営してるって訳だ。お互いヘビ好きだし気が合うんだろうな。


もし「Sparking Snake」を飲んだ場合、次の描写をする。
「貴方はSparking Snakeを飲んだ。Sparking Snakeは炭酸がたっぷりと入ったとても刺激的な酒だ。この酒は間違いなく美味しい分類にカテゴライズされるだろう。何杯でも飲めてしまいそうなぐらいにのど越しも良い。」


 UnderSnakeから出る時には特にロールプレイなどをする必要はない。宣言すればいつでも出ることができる。探索者達が彼らに友好的であるならば、サナエや酒を飲んでいる客も笑顔で見送ってくれるだろう。


『Gun Shop -Nitori's Studio-』
 笑顔の良い男が店主のガンショップ。大抵の武器は揃えられる。
「へいいらっしゃい!君たちは新入りだね。安くしとくよ~。何をお求めだい?」

 この店主は事件の真相について何も知らない。また、訪ねた場合は図書館で得られる程度の情報なら教えてくれる。


『研究所跡地』
 入り口では男の警備員が1人、警備をしている。探索者達が近づくと、
「何やってるんだ。ここは一般人が来ていいところではない。帰れ帰れ!!」
と言って入れてくれない。ただし、ヘビのアクセサリーをしていて「I Love Human.I Love Snake.I Love Sparking Snake.」という合言葉を知っている場合はすんなりと入れてくれる。(この研究所跡は酒の隠し場所にもなっている為、Snake'sのメンバーが定期的に運び出しているのである。)


 中は研究所跡という割にはとても綺麗である。まるで誰かが定期的に掃除しているようだ。更に<アイデア>成功で何者かに監視されているような感覚を覚える。上を見てみると、巧妙に隠された監視カメラが何個も見つかる。

 図は左下が入口で、赤の四角が鍵のかかっている扉である。

研究所跡MAP

・A
 本棚がたくさんあり、その中には酒に関する本や歴史に関する資料などがたくさん収納されてある。どうやら資料室のようだ。

 部屋を調べれば重要な情報が手に入る。探索者達が何について調べれば良いか分からなそうならば、<目星>や<図書館>等で調べさせても良いだろう。


Down Gread…メモが見つかる。
「Sparking Snakeの影響を無効化する液体状の薬。念の為数十個は確保しておくこと。-ヌエ・アドマイルド」

ヘビ人間…古い本の切れ端が見つかる。
「古来×り存×し、×間の体に×ビ×頭を持××物」

支配血清 or Sparking Snake or Down Gread…乱雑に書かれたレポートが見つかる。
「支配血清。これを飲ませた人間に対し、我々ヘビ人間が命令することによって効果を発揮する。支配血清を体に摂取した人間は、大抵の命令なら効くようになる。私はこれを「Sparking Snake」と称した酒に入れ、世間に広めることを提案する。
 また、解毒するには「Down Gread」と称する液体状の薬を飲ませる必要がある。悪用されぬよう管理には気をつけるように。-ヌエ・アドマイルド」

殺人光線…綺麗にまとめられたレポートが見つかる。ただし、所々意味不明な言語で書かれている。
「私は青い結晶(××××)で出来た銃。新しくこれを開発した。燃料に××××を使用し、結晶との化学反応を起こさせることによって既存の銃よりも威力が高く、燃費も良く運用ができる。ただし銃自体はもろいので注意すべき。 -サナエ・ソウルウィンド」


・B
 机と椅子が置いてある。どうやら応接間兼休憩室のようだ。また、動いていない自動販売機がある。
 <アイデア>or自販機を調べるを宣言した場合、自販機の下に鍵が落ちていることがわかる。(この鍵はD、E、D)の部屋に行く途中にある扉の鍵である。)


・C
 食料や生活必需品、掃除用具など、様々なものが乱雑に放り込まれている。どうやら倉庫のようだ。
 探索者が欲しいものを提案してきた場合、大抵のものは提供してよい。<目星>に成功で「Down Gread」と書かれた液体の入った瓶1つ手に入る。この液体を飲んだ人物がSparking Snakeを飲んでいた場合、ヘビ人間の「支配血清」の効果を無効にすることができる。


・鍵のかかっている扉1(中央)…Bの部屋にある鍵を使って開けるか、<鍵開け>を使うか、耐久力10を削り切れば鍵は壊せる。


・D
 この部屋には鍵がかかっている。部屋に入るにはEの部屋にある鍵を使って開けるか、<鍵開け>を使うか、耐久力10を削り切れば鍵を壊せる。また、中にいる人に声をかけ、向こうから開けてもらうというのも1つの手だろう。

 Dの部屋は広く、いくつかの机があり、その上には試験管やビーカーが置いてある。床には大量の酒が床に散らばっていて、大半が「Sparking Snake」であることが分かる。

 部屋の中央には何やら非現代的な大きな機械があり、何やら光ったり点滅したりしている。こんなものは見た事が無い。

 そしてその機械の前にある椅子にはスイカが座っている。貴方達が部屋に入ってきたのに気づくと、スイカは話しかけてくる。
 「…やぁ。久しぶりだね。君達もSnake'sのメンバーになったんだね。そのアクセサリーを見ればわかるさ。
 酒運びの仕事もあるだろうが、少しぐらいゆっくりしていても怒られやしないさ。酒もたっぷりある。何か質問があったり、この部屋のものが見たければ好きに見てくれ。でも物は壊すなよ?」

Q.何故ここに?
A.「美味い酒が飲めると聞いて、Snake'sに加入したんだよ。ヘビも別に嫌いじゃないしな。そしたら酒に詳しいことを見込まれてこの研究所に連れてこられたんだよ。んで、ここで美味い酒の開発に力を入れてるって訳だ。」

Q.あの機械は?
A.「俺にもわからん。どうやらめちゃくちゃ大事な物らしい。ヌエさんやサナエさんにしか扱えないから使おうとするだけ無駄だとおもうぞ。」

 また、机の上には脱出用の鍵(裏口の鍵)が置いてある。スイカに聞いても教えてくれる。

 機械を壊そうとした場合、スイカは必死に止めてくる。<組み付き>等で彼を抑えない限りは邪魔されててしまう。また機械はHP30を削り切らないと壊すことができない。でも水に弱いため、酒をぶっかければ1発で壊れる。
 この機械は:Prototype-殺人光線(後述)や、支配血清などを作るのに必要不可欠な機械である。

 暫く探索や情報収集していると、備え付けの電話に電話がかかってくる。そしてスイカが電話に出る。

「はい。クレメンタインです。どちらさまですか?…ああ、君があの…。…はい。分かりました。」
「…君達に用があるそうだ。」と言って、探索者に電話を渡してくる。

 電話に出ると、
「そちらにヌエとサナエが向かっている!今すぐそこから脱出しなさい!!」という声が聞こえた後に一方的に電話を切られる。この電話はさとりからの電話である。ただし電話の声は不明瞭で、さとりの声であるという確信は得られない。さとりはヌエとサナエが凄い急いでバーから飛び出して行くのを見て、探索者の身を案じて電話をしてくれたのだ。

 ここで探索者の行動によってEDが分岐する。スイカは探索者達の<説得><言いくるめ>等で研究所跡から連れ出すことはできる。


・スイカを連れださず、裏口から出た場合→ED5へ。 

・裏口から出た場合→ED1へ

・装置を壊し、裏口から出た場合→ED2へ

・正面から出ようとした場合か、まだ研究所跡で探索を続けようとした場合→次のイベントへ

 探索者達が入口から出ようとしたところ、入り口からヌエとサナエが入ってくる。表面上では笑顔を取り繕ってはいるが、目は完全に怒っている。どうやら話し合いも通じ無さそうである。
 「…貴方達、覚悟はできてるわね?」そう言うと、2人は本来の姿に戻る。以下描写

「目の前の二人はゆっくりと、姿を変えていく。初めは頭部から、次は胴体、次は足…。ゆっくり、ゆっくりと、2人は本来の姿に戻っていく。
 そこに人間の面影は一切なく、そこには"ヘビ"が佇んでいた。
 人間と同じく腕が二本、足が二本ついているが、ヘビの頭にヘビの鱗。更に尾までついている。しなやかに動く重厚な体、血走った憎悪すべき頭、全てにおいてこの世のものとは思えないほどに悍ましい。
 このような生物を見てしまった貴方達はSANCです。0/1d6のSAN減少です。」

 そのまま戦闘に突入。
・Sparking Snakeを飲んでしまった人は、ヘビ人間に操られる事になる。
 毎ラウンドヘビ人間との対抗ロール(POW11or13)に成功しない限り、そのターンは行動することができない。<回避>は可能。
 また、スイカは戦闘中に何が起こっているのか分からないという状態で立ち尽くしている。ヘビ人間から直接命令されない限り、探索者に危害を加えることは無いだろう。


「ヌエ・アドマイルド」ヘビ人間
STR 12 : CON 7 : SIZ 13 : INT 16 : POW 11 : DEX 13
耐久力 11  装甲 1 (鱗) SAN値20
正気度喪失 0/1d6

「サナエ・ソウルウィンド」ヘビ人間
STR 6 : CON 10 : SIZ 10 : INT 16 : POW 13 : DEX 8
耐久力 11  装甲 1 (鱗)  SAN値30
正気度喪失 0/1d6

武器:Prototype-殺人光線(キーパーコンパニオンより)
ダメージ 2d6+3
命中率 50%
耐久力 4

 サナエが開発したオーバーテクノロジーの光線銃。
ほのかに光る青い結晶で出来ており、グリップからは紫色の筋の入った青いガラスの嚢胞のような容器が突き出ている。その中には水銀によく似た銀色の液体が入っている。
 ダメージ等キーパーコンパニオンの設定と少し違うのは、サナエが古い文献などを探り、自分で開発したためである。純粋なヘビ人間が作った殺人光線を再現するにはまだ技術が足りなかったようだ。また、ある程度持ちやすい形になっている為探索者が使用する場合も基本命中率は50%である。
 ヘビ人間達は基本的にこの殺人光線を使用して戦闘を行う。


・戦闘に勝利したらED3へ。

敗北した場合は以下の描写をする。
「探索者達は未知なる武器、未知なる生物の前に惜しくも負けてしまった。薄れゆく意識の中、探索者の耳に聞こえたのはこの言葉だった。
「君達の犠牲は無駄にはしない。さようなら。」
 次の瞬間探索者達の頭は消し飛びます。探索者ロストです。」
ED4へ。


・E
 事務机やロッカーがたくさんある。どうやら事務室のようだ。
少し探索すると「スイカ・クレメンタイン」と名前が書いてある机とロッカーを見つける事ができる。机の上にはヘビの人形やヘビのアクセサリーなどが置いてある。
 机の中を調べてみると鍵が入っている。どうやらD室の鍵のようだ。また、ロッカーには酒が大量に入っている。中には「Sparking Snake」もある。

 また、サナエの机とロッカーもある。きれいさっぱりとしていて鍵もしっかりかかっている。鍵を壊すには耐久値10を削り切らないといけない。
 机の中にはPrototype-殺人光線が1丁ある。

 ヌエのロッカーには鍵がかかっているが、机の上はぐちゃぐちゃで鍵もかかっていない。中には良く分からない言語で書かれた資料ばかりだが、1つだけ英語で書かれた資料がある。
「主要メンバーへ
 最近サトリ・ファイヴストーンという探偵が私達のことを調査している。なるべく勘繰られない様気を付けたし。もちろん研究所跡には間違っても入れないように。 -ヌエ・アドマイルド」


・F
 大量に酒が置いてある。高い銘柄の酒から安い酒まで幅広い種類の酒がある。よく見てみると「Sparking Snake」と書いてある酒は無い。また、部屋の隅の棚に「Down Grade」と書かれた瓶が数十個あることが分かる。


・裏口
 鍵がかかっている。Dの部屋にある<鍵開け>を使うか、20ポイントのダメージを与えないと脱出することができない。


【エンディング】


・ED1 装置を破壊せず裏口から脱出
 裏口から脱出した探索者達はヌエやサナエに会う事もなく、SSS州を脱出することができた。スイカも正常に戻り、探索者達はいつもの平穏な日常に戻っていく事だろう。
 暫く経ったある日、こんなニュースがアメリカ中で流れることになる。

『SSS州、アメリカから独立へ』
 本日、SSS州がアメリカから独立した。その際、SSS州は「Snake World」と名を変えた事を発表した。Snake Worldのトップであるヌエ・アドマイルド氏はこう発言している。

「私達、Snake Worldの国民は皆ヘビが大好きです。まだ世界中の皆さんにヘビの良さを伝えきれてはいませんが、頑張って広めていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。」
 
生還報酬:SAN回復1d6
 


・ED2 装置を破壊+裏口から脱出
 裏口から脱出した探索者達はヌエやサナエに会う事もなく、SSS州を脱出することができた。スイカも正常に戻り、探索者達はいつもの平穏な日常に戻っていく事だろう。
 暫く経ったある日、こんなニュースがアメリカ中で流れることになる。

『SSS州でヘビ人間の死体が見つかる。』
 本日未明、SSS州で謎のヘビのようなの死体が2体見つかった。銃弾でハチの巣にされており、SSS州のマフィアの仕業であるとの見解が有力。
 しかし、あまりに非現実的な為、巧妙に偽装された悪戯ではないかとの指摘もある。警察は引き続きこの事件について調査をするつもりである。

生還報酬:SAN回復1d10

・ED3 ヘビ人間との戦闘に勝利
 悍ましきヘビ人間を打ち滅ぼした探索者達はSSS州から脱出することができた。スイカも正常に戻り、探索者達はいつもの平穏な日常に戻っていく事だろう。しかし、いつまで経ってもラジオや新聞で「ヘビ人間の死体が見つかった」というニュースが流れる事は無かった。
 少し不思議に思いながらも、探索者達は今日も職場に足を運んでいく事でしょう。

生還報酬:SAN回復1d6


・ED4 ヘビ人間との戦闘に敗北 / 不慮の事故でロストした場合
 探索者達がSSS州へ調査に向かった日から時は少し流れ、舞台はアメリカ。こんなニュースが世間に流れることになる。

『SSS州、アメリカから独立へ』
 本日、SSS州がアメリカから独立した。その際、SSS州は「Snake World」と名を変えた事を発表した。Snake Worldのトップであるヌエ・アドマイルド氏はこう発言している。

「今回の独立までに沢山のご支援とご協力を頂きました。ここまで来るのに沢山の犠牲がありましたが、今までの活動が実り、成果につながったことが本当に嬉しいです。
 私達、Snake Worldの国民は皆ヘビが大好きです。まだ世界中の皆さんにヘビの良さを伝えきれてはいませんが、頑張って広めていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。」

・ED5 スイカを連れ出さずにSSS州を後にする。
 探索者達はスイカを連れ戻すことはできなかったが、SSS州からの脱出には成功した。もうあんな街には行きたくない。そう強く思いながら、探索者達はいつもの平穏な日常に戻っていく事だろう。
 暫く経ったある日、こんなニュースがアメリカ中で流れることになる。

『SSS州、アメリカから独立へ』
 本日、SSS州がアメリカから独立した。その際、SSS州は「Snake World」と名を変えた事を発表した。Snake Worldのトップであるヌエ・アドマイルド氏はこう発言している。

「私達、Snake Worldの国民は皆ヘビが大好きです。まだ世界中の皆さんにヘビの良さを伝えきれてはいませんが、頑張って広めていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。
 また、Snake Worldでは優秀な人材を集めています。好待遇でお迎え致しますので、転職や転居を考えている方がいらしたらぜひSnake Worldにお越しください。いつでもお待ちしております。」

生還報酬:SAN値回復1d3

《更新履歴》

2021/09/30 ブロマガ閉鎖に伴いnoteへ移行