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【事例】UXデザインの取組み手法と事例のご紹介について

三寒四温の季節となってきました。
いかがお過ごしでしょうか。
株式会社リオの松井です。
少しご無沙汰してしまいました。

前回は、UXデザインのプロセスをご紹介致しましたので、今回はそれぞれのプロセスでの取組み手法例をご説明したいと思います。
また、後ほど取組み事例についてもご紹介したいと思います。

UXデザインのプロセス

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UXデザインのプロセスと手法

まず最初に目的の明確化が必要です。
プロジェクトの背景を整理して、達成すべき目的や提供したい価値などを
プロジェクトメンバー間で共有する事が重要です。
これにより各ステップで実施すべきことが明確になります。
1. リサーチ
新規プロダクトの場合と既存プロダクトの場合に分けて整理します。
■新規プロダクトの場合
 ユーザーの日常の体験を調査・分析します。
 それらを体系的に調査・分析する方法は以下などを活用します。
  ・インタビュー調査
  ・フィールド調査/観察
  ・エスノグラフィー調査
■既存プロジェクトの場合
 既存プロダクトの利用状況を調査・分析して、新規ユーザーの獲得や 
 ユーザの定着率などプロジェクトを達成するための改善点を特定します。
 主な調査方法は以下です。
  ・インタビュー調査
  ・フィールド調査/観察
  ・エスノグラフィー調査
  ・質問紙調査
  ・アクセス解析

2. ユーザーの要求を発見
ターゲットとなるユーザーや課題、ニーズなどを整理し発見します。
■ペルソナ
 ペルソナを作ることにより、ターゲットに対する共通認識を持つことができます。
作成するポイントとしては、全員が共通認識を持てる項目であることまた、記載する行動や課題は、対象サービスに関連する事項に絞ってあるかなどが重要です。

スクリーンショット (2)

ペルソナの例

■カスタマージャーニーマップ
 戦略や施策に応じて顧客体験はさまざまに変化するため、個別の行動モデルを図式化するフレームワークとして活用します。
主に時間軸で利用シーンを順に追い、複数のチャネルやタッチポイントの中で顧客がどのようにアクションしてゴールまで到達するのか、その過程でどういう感情を持つのかを整理します。

スクリーンショット (3)

カスタマージャーニーマップの例

3. アイデアの発想
バリュープロポジションキャンバスという、自社の製品やサービスと顧客の状況やニーズを可視化するための手法をご紹介させて頂きます。
顧客のニーズと自社/自分が提供すべき価値を6つの項目で整理し定義できるわかりやすいフレームワークです。
バリュープロポジションは、日本語に訳すと「価値提案」となりますが、ビジネスデザインにおけるこの価値提案とは、「顧客のニーズに対して、自社/自分の強みを生かして提供できる価値」と捉えます。
その上で、既存の商品や、他の代替手段ですでに解決されていない領域を定義します。
バリュープロポジションは、何か新しい事業や商品を企画しビジネスとして成り立たせていく上で、
 ①未解決の顧客のニーズに対して、
 ②自社/自分が提供できる価値を定義し、
 ③既存の商品や、他の代替手段ですでに解決されていない領域を見つけ出す事ができます。

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バリュープロポジションキャンバス

4. あるべきUXの検討
出てきたアイデアを整理し、あるべき姿(理想/将来)を導き出します。
ここで重要なポイントはユーザー体験に紐づいた要件を上手くプロダクトに落とし込むことです。

5. コンテンツ制作
グランドデザイン(全体構想)を描き、設計書をもとに、プロダクトを実装します。
制作後、消費者の反応を見て、プロダクトの変更要否を判断します。
設計したユーザー体験のシナリオ通りに、ユーザーが反応したかどうかが、判断の1つの基準となります。
もし、プロダクトの変更が必要な場合は、変更が必要なポイントによって、UXデザインプロセスのどこから再スタートするかを決めます。

新規事業のUXデザイン事例のご紹介

家具メーカー様例
リオでは、UXデザイン思考で、「お客様のバリューを高めてロイヤルカスタマーを増やし、長く深く愛されるNo.1の家具メーカーになる。」を目指しご支援させて頂いております。
現在サイト更新に向けて取り組んでおりますが、少し取組み事例をご紹介させて頂きます。

施策の方針として、以下を目標指標としました。
①バリュープロポジションの明確化
 定性・定量的な調査・分析とそこから導出した仮説の検証データを基に、  バリュープロポジションを明確化し、競合他社と差別化する。
②情報設計改善
 ユーザーが好みに合わせて、欲しい情報を簡単に入手できるサイトを設計する。
③顧客満足度向上
ユーザーが体験した満足度を拡散したくなるカスタマージャーニーを設計し、新規顧客を獲得する。

第一フェーズとして、以下を実施しました。
1. UXデザイン①:リサーチを中心に、ユーザーニーズ抽出と仮設を設計
 - エスノグラフィ調査
 - ユーザーインタビュー
 - ペルソナ/カスタマージャーニーマップ
2. サイト改修①:ユーザーへの最適化を優先的に対応

第二フェーズとして、以下を取り組んでいます。
3. UXデザイン②/サイト改修②
  仮設>検証>改善を回し、ブラッシュアップ
  新規コンテンツの作成、作成済ページのユーザビリティ向上
4. プロモーション/CRM戦略設計
  新規顧客獲得と継続利用のためのUX構築

上記のようにリオは、デザインαとして、新規事業の⽴ち上げ、既存事業の改善をサポートする戦略設計⽀援サービスを行っています。
お困り事などございましたらぜひともよろしくお願い致します。

お問い合わせはこちらから
株式会社リオ公式ホームペー
TEL:052-433-2217

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