2022/6/25-7/15

●6/25
朝から家の契約。大金の初期投資額、金銭感覚がよく分かんなくなっているとやや感じる。引越しはもう少し先だけど契約開始日は次週になったのでもうすぐ新居が我々のものになるのだと思うと不思議!まだ実感が湧いていないところもあるかもしれない。
私は今の家が大好きで、大事な私の巣なので、新居もそうなってくれたらいいなと思う。
昼に両親と合流。母親がパールを買ってくれた。母親も祖母から結婚の時に買ってもらったらしく、そうやって思いとともに受け継がれていくことは素敵なことだ。パール、自分の身の丈に全然合ってない気がするし、ものの違いもよく分かんないけど、いつか分かるんだろうな、おばあちゃんになるまで一緒なのだなと思うと少しこみ上げるものがあるね。
社会人になってから家に入れていた食費と、楽器代の親への返済額が通帳と共に返ってきてびっくりした。母親もそうしてもらったらしい。なんだか未だにあまり飲み込めていなくて、これについては感情迷子なのだけど、ありがたく受け取ることにした。額うんぬんっていうよりこれは親の気持ちだと思うから、何に使うのがしっくりくるのかよく考えたい。

●6/26
この日は私の親に挨拶。昼から実家にておもてなしをしてもらう。2-3時間くらいかねえなんてもともと話していたにも関わらず、気がついたら3-4時間経っていたというくらい、無理なく楽しかったのが嬉しかった。相手も思っていた以上に最初からリラックスして楽しそうに話していて、でもそれは両親の気さくな感じの雰囲気作りによるもので、改めて両親に感謝だなと思う。父親は短パンだったしね、めちゃくちゃ普段着で逆にびっくりした。
妹もリモート参加だったけどずーっと居てくれて、本人も楽しそうで、よかった。
自分としてはこの5人の組み合わせもとても自然で、同じ空気感を共有できたように思った。帰りの電車は共に爆睡だったのは、なんだかんだ気を張っていた部分もあったのかもしれない(あとは飲みすぎ)。

●7/2
午前中に段ボールが届く。廊下に置くしかないのだけど半分以上塞ぐわトイレに行きにくいわで大変。いよいよ感が出てきた。
昼に合流して、不動産屋で鍵をもらい、部屋に入った。自分の家になる実感はまだなくて、街もまだマイホームタウンって感じはしなくてまだお客さんな気分で、でも少しずつ馴染んできている気も少しするかもしれない。
夜は度々3人で飲んできた大好きな友人に報告も兼ねて馴染みのお店で飲んだ。驚いてくれて、喜んでくれて、たくさん色々と聞いてくれて、嬉しかったなあ。関係性が変わっても時が経っても昔と同じ空気感で、ずっと喋り続けられるの、貴重よね。学生時代ごたついてて相談されていた時もどうせくっつくんでしょと思っていたし惚気にしか聞こえなかったわ、あと、もし別れてそれぞれが別の人と結婚するとなって結婚式に呼んでもらっても素直に喜べなかったと思うから収まるところに収まってよかったと彼が言っていて、今思うとどちらも確かにと妙に納得してしまった。

●7/3
夜に両家顔合わせをした。妹は大阪から来てくれてありがたい限り。最初はやや緊張感もあったものの、終始にぎやかに楽しくお話しできたように思う。私から見るに父親は私と同じように「間が怖い」人なので、場を盛り上げようとやや調子に乗っていたように思うけども、それを調子に乗らないとたしなめる母親・私が見える構図はいつも通りで、つまりそこそこ飾らない我々でいられたということなのだと思う。妹ちゃんとはやっぱり仲良くなれそうで嬉しい。堅苦しかったりキラキラしすぎていたりと自分もそわそわしてしまうような場所は自分らしくないなと思ってそこそこ苦労してお店をチョイスしたのだけど、結果的に大満足で終われてなにより。

●7/9
準備も大詰め。入社当時からずっとお世話になっている会社さんにご祝儀代わりの商品券をいただいてしまったので、それをあてに生活が少し楽しくなるような家電を買った。ちょっといいトースターとソーダストリーム。まだ新生活のイメージはわかないけども、ささやかにずっと楽しい瞬間があり続ける生活になるといい。

●7/10
母親が荷詰めを手伝ってくれるとのことで昼に行きつけのご飯屋さんで待ち合わせをした。すごく好きなお店で、一時期毎週末行っていたくらい。これが最後ではないと思うけども、引っ越したらそう簡単には来られる場所ではないから、少し寂しい。
引っ越し準備は母親に手伝ってもらってとても助かった。ただ、部屋にどんどん段ボールが増えていって、ものが少なくなっていって、さらに寂しくなってなんとなくキュ~としてしまった。実家はなくならなかったけど、今のこのひとり暮らしの空間はしゅわしゅわと消えて0になってしまうからな。この空間にはこの先何があってももう二度と出会えないからな。

●7/15
引越し前日。準備も大詰め。明日の午前中にはこの家はすっからかんになって、新居に移って、こうやってこの空間でひとりで昼を・夜を過ごすことも二度とないのだなと思うといよいよ寂しく感じてしまう。
新生活はもちろん楽しみで、不安がある訳でもそうないのだけど、それ以上に実感がわかないということと、寂しいという感情が大きいみたい。
でもね、これまでも人生の節目節目、新しいステージのスタートには、何かの終わりや変化があって、それを惜しんで、味わって、きちんと新しい世界を楽しんできたじゃないか。
ひとり暮らしの部屋はほぼ0から自分で考えて選んで買ったものたちに溢れているからこそそれらを一つずつ片付けていくのに感傷的になってしまうんだろうけど、一方で、大半は新居にも持っていくことができるんだなと途中で気づいた。今と同じ形・同じ空間ではないけど、私の大切なものと、向こうの大切なものがまざりあって、新しい空間ができる。なくなるんじゃなくて、変わっていくってことなんじゃないかな、なんて思って気が軽くなる。
それは空間だけでなく関係性も同じよね。結婚という新たな形態を選択したことでなくなるものはあまりなくて、変わらなかったり、少しずつよりよいように形が変わったり、そんなもんなんじゃないかな。