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Stockmarkのアイコンはなぜリスなのか?

こんにちは
Stockmarkの林です。

Stockmarkを創業してから早5年。
新しく心強いメンバーも次々と入社してくれており、メンバーも70名ほどとなりました。
そんな中、最近よく聞かれる質問があります。

Stockmarkのアイコンってなんでリスなのでしょうか?

そんなわけで、Stockmarkの愛すべきマスコット「リス」についてのストーリーを思い出してみたいと思います。

話しは、創業以前の7年前程遡ります。
共同創業者の有馬と個人向けのブックマーク管理アプリ「Sharemark」を作り始めてしばらく経った際、Appstoreに申請するためのアプリロゴが必要になりました。

当時は、Facebookに代表されるようにサービス名のアルファベットを使用したもの、Twitterに代表されるようにキャラクターを使用したものに二分されていました。

まぁ分かりやすいほうがいいかな、名前を覚えてもらいやすいかな、という軽い気持ちで、「SM」の二文字をパワーポイントで多少加工した、完全に素人ロゴを使っていました。

サービス名をStockMarkに変更してからもしばらくは同じロゴだったのですが、ユーザー数も増えて中で、ダサいデザインを刷新したなという思いがありました。

当時のStockMarkはAIを使ったブックマーク管理アプリということで、カタイ印象を与えがち、かつベンチマークしていたEvernoteのアイコンがゾウ(ゾウは一度聞いたことを忘れないというどこかの言い伝えがあるらしい)だったので、動物がいいなと漠然と思っていました。

様々なアプリやサービスを調べる中で、親しみやすさとプロダクト特性フィット、ストーリー性を加味すると2つ候補が残りました。

リスとイヌです。

英語でドッグイア(Dog-ear)といって、本の角を折り曲げてしおり代わりに使用します。
そのストーリーもありかなと思いましたが、イヌは他サービスでの登場回数も多く、倍率が高い状態でした。

そんな中リスの画像検索をしている中で、ナッツを口いっぱいにほうばっている写真を見つけ、これだ!と直感で決めました。

こんなイメージ

日本にはあまりいないですが、サンフランシスコやシリコンバレーには街中にリスがいて親しみやすさも抜群だなと。

さらに、リスは木の実を森に埋めて、それを掘り起こして食べます。
テキストマイニングというぐらいなので、ナッツマイニングもぴったりハマるなと。

当時のStockMarkアプリ内のQAで記載されていた説明は以下の通りです。

「理由はリスの生態に関係します。リスは、食べ物が豊富にあるときには貯食といって、種や木の実を人目のつかないところに埋めたり隠したりする習性があり、その際には口の中の頬袋に食べ物を入れて運びます。つまりリスは非常に賢く、計画的な動物なのです。最近はSNSやキュレーションメディア等によりの情報が氾濫しています。そんな中から必要な情報を見つけ出し、必要な時に活用する、そんなリス的情報生活のススメです。ちなみStockMarkロゴでは、リスの尻尾がアルファベットの「S」になっています。気づいた方はいるでしょうか?」

さて、そうこうしているうちに、2017年からは本格的に現在の主力サービスであるAnewsにピボットしていました。

StockMarkアプリは開発を中止し、会社名としてはストックマーク、ロゴもリスではあるものの、リスの影はどんどん薄くなっていました。

そして、2019年、Anews、Astrategy、そしてAsalesと3つのサービスを展開し、Aseriesと読んでいましたが、そろそろコーポレートアイデンティティも整理したいねという話がちらほらと。

そこで、当時知り合いだった電通の方(姉の同期)にクリエイティブディレクターさんを紹介していただき、そこからリブランディングが始まりました。

斎藤さんはラクスルさんのリブランディングを手掛けたり、みなさんご存知のハイボールのCMのクリエイティブを担当していました。
https://designd.jp/about/

リスが消える?社名を変更する?という話もあったのですが、最終的には両者ともに愛着があるよね、ということで残す流れになりました。

とはいえ、リスのデザインは変えたほうがいいよね、ということで、いくつかのデザインを試していくことになります。

さらに同時並行で、ブランドイメージとしてのリスにストーリーを肉付けしていきました。

ある日ふとリスを調べている中で、面白い生態を発見しました。
リスは、、、

冬の間の食料にするためにドングリをあちこちに埋めて、埋めたのを忘れちゃうんで、そこから発芽する

すなわちリスのおっちょこちょいな性格が実は森の生態系を守っているそうなのです。

当時当社では日経やら経産省やら様々なイベントに登壇し、自然言語処理でビジネスが変わるんだと声高に叫んでいました。

ただ、今ほど大企業も柔軟ではなく、スタートアップの小さな声が埋もれそうになっていたところ、リスの生態を知り、勇気をもらった気がしました。
続けていけば、きっとビジネスの生態系にいい影響を与えられるし、我々がその媒介になろうと。

そこで、リスに付随して、森のイメージが出来上がり、そこに色が付加されていく流れとなっていきます。

ここから全体のブランドイメージが肉付けされていくわけですが、、、それはまた次回!

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