家族と2023の1月
今日で1月が終わる。
本当に色々あった。
嬉しいことも、とても悲しいことも。
1月嬉しいとこはライブで一位取ったこと、俺たちの音楽が好きな人が増えたり、多分もっとある。
けど、それよりやっぱり悲しいことが大きくて。
それは僕の唯一のおじいちゃんが、亡くなってしまったこと。
船の船長で、天皇陛下から勲章をもらうほどの凄いおじいちゃん。
いつも褒めてくれたり、僕がバンドやり始めて応援してくれたおじいちゃん。
いつも可愛がってくれた。
そんなおじいちゃんに病気が見つかり、余命は後1ヶ月ないくらいと僕は伝えられた。
そこから、急いで合間縫って実家に帰っておじいちゃんに会いに行った。
会う度に声が細くなっているのを聴いて、何を話せば良いかわからなくなっている自分が嫌だった。
まだおじいちゃんが元気だった頃、コロナも流行る前で年末年始家族が集まった。
そして大人になった僕はこっそりタバコを外で吸おうとしたら、おじいちゃんが嬉しそうにしてた。
おじいちゃんはよくタバコを吸ってたから。
いとこのお父さんとおじいちゃんと僕は外で男だけでタバコを吸いながら色々なことを話した。
コロナが流行ってからそれは出来なくなって、すぐ集まることを出来なくなって、そう考えると本当に悔しいというか、悲しいというか。
亡くなる前、ずっとベッドにいるおじいちゃんの横に行って一緒にタバコを吸った。
おじいちゃんの銘柄は「peace」だ。
嬉しそうだった。僕も嬉しかった。
タバコを吸うようになって、1番嬉しかったことはおじいちゃんと最期までタバコを吸えたことだと思う。
1月30日、お葬式だった。
家族葬だったから家族だけでやった。
棺の中には安らかな顔をしているおじいちゃん。
燃える物だったら一緒に入れても良いとのことだったから、僕は大量のタバコを入れた。
そして最後に沢山の花。
おじいちゃんっぽいなぁ。
きっとタバコを大量に入れる時家族みんなで笑ってたから、おじいちゃんも笑ってたんじゃないのか
な。
そして最後に、僕は初めておじいちゃんの前で弾き語りした曲、井上陽水の「最後のニュース」を歌った。
緊張して歌詞を噛んだり、コード間違えたりしたけどおばあちゃんはすごく褒めてくれた。
家族皆んな褒めてくれた。
火葬場に行き、最後まで見届けたおじいちゃんの子供達とおばあちゃん。
いわゆる僕の母。泣いてた。
母親が泣くところは初めて見た。
でも僕は泣けなかった。
何故なら今でも、おじいちゃんがいないなんて思えないから。
でももうおじいちゃんに会えないのかな。
そんな気もしない。
おじいちゃん、僕は頑張るよ。おじいちゃんが褒めてくれたこと全部。
でも上手く行くに決まってる。
何故なら僕はおじいちゃんの孫だから。
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