DJ初挑戦② DJの準備と下調べ
《前回までのあらすじ》
twitter上で「自分がもしDJをやらせていただけるのなら……」と口走ったら、とあるフォロワーさんから日付入りの具体的なオファーが飛んできた。
「再生ボタンさえ押せれば」
という殺し文句に心をわしづかみにされて、参加を決意するのであった。
《あらすじ終わり》
オファーを受けてから、1/23深夜の本番まで約2週間。しかし1/17(日)にはお友達の誕生日パーティーの司会+余興を引き受けているので、それまではパーティーの準備に専念。18日(月)から23日(土)までの6日間で何とかしなくては。平日の日中は会社勤めをしていますから、正味の準備時間はさらに少なくなります。
いわゆるクラブや“早朝フェス”など、DJの現場には何度か足を運んだことがありますが、どんな機材をどう扱っているのか、どんなつもりで曲を選んでいるのか、(まさか自分の番が回ってくるなんて思ってもみませんでしたから)わざわざDJブースをのぞき込みに行ったりインタビューしたりしたことなどございませんで。クラブへ足を運んだり、DJ機材がある貸しスタジオで一人練習したりしようかとも思いましたが、時間も取れそうにないので、できるだけネットで調べてぶっつけ本番ということに。困ったときのGoogle頼み、そして誘ってくれた方の当日のサポートにも期待であります。
選曲の心構えとは
ジャンルの偏りはあるでしょうが、私も人並みに何十枚かCDは持っていますから、手持ちの楽曲を中心に選曲していくわけですが、(ドライブBGM用のカセットテープやCDを作るみたいに)ただやみくもに好きな楽曲を並べればいいってもんでもない、ということは薄々感じておるわけです。いやむしろドライブBGMだって、順番には気を使うし、眠くなりそうな曲は外そうとか、それなりに考えながら選曲もするわけです。
じゃあ改めて、DJとしての選曲のコツとかアドバイスとかはあるんだろうか。Google先生に聞いてみます。
たとえば、noteからこのページ:
……やはり一定のテーマやコンセプトをもって選曲するのがよさそう。あくまで来場客・聴衆の立場で考えるということですね。さらにはこんなことも:
押さえるべきコツとしては、誰もが知っている曲と誰も知らないけど自分的には良いけどマイナーな曲を上手く混ぜる事です。
ほかのページを見ますれば、「好きなアーティストのアルバムの曲順を見てみよう」とも。メジャーなシングル曲ばかりでなく、地味な曲や隠れた名曲などのアルバム曲も流れに組み込む。なーるほど。「誰もが知ってる曲」で、お客さんをきちんと盛り上げる。「知られてないけど良いと思う曲」も配する。うまく混ぜる。なーるほど。……ちゃんと混ざるかなぁー
会社の行き帰りや外回りの車中などであれこれ思い悩むこと数日、手持ちの楽曲の中で是非使いたいという数曲を中心に、テンポの速さが近い曲や有名な曲も付け足して、フルに流せば34分くらいのセットリストを作りました。持ち時間30分を超えていますが、曲の途中で次の曲へつなぐこともあり得ますから、1曲分多めに準備。出番が深夜1:30ごろからということで、テーマは「夜・真夜中の高揚感」。お好みに合いますかどうか……
機材の扱い方
選曲が決まったから、あとは流すだけ……というわけにはまいりません。お客さんに楽しんでいただく・飽きさせないために、間断なくスムーズに楽曲を流し続けるのが、DJの大切な役目です。そのためには、DJの機材を正しく扱わなければなりません。
しかし、機材にさわれるのは当日の本番。私の出番の数時間前からパーティーは始まっていますので、直前に練習ができません。
お誘いいただいたRさんからは、「かけたい曲を交互に2枚のCDに入れるか、MP3データを入れたUSBメモリを2本用意して。あとヘッドホンを」とのアドバイス。言われるままに用意しますが、それをどう扱うのだろうか…? 少なくとも、アナログレコードではなくCDを使ったDJ、つまりCDJというやつですかね……
ここでまたネット検索。CDJの扱い方を教えてくれる動画をあれこれ見てみました。たとえばこちら:
京都のアニソン+ボカロcafe&bar・スワロウテイルさんが公開している、「初級者CDJ講座」の“その1”と“その2”をチェック。あれこれ思案しながらしゃべっているのか、「ぇーー」がやたら多くて、気にし始めると気になっちゃってしょうがないのですが、CDJやミキサーのどこをどういじって何をするのかという、一番知りたかった操作方法を知ることができました。無料公開の動画でここまで教えてくれるとは、ありがたい。
あと、会場となるお店のwebサイトに機材リストのページを見つけまして、そのお店に備えてあるCDJは、PioneerのCDJ-2000nexusという機種らしい。画像を拡大したり、取扱説明書のPDFを読んだりしながら、さっきの動画で言っていたボタンはこれかぁー、とチェック。徐々に、何とかなりそうな気がしてきました。
そうそう、ヘッドホンも持って来て、と言われてましたっけ。
私がパソコンで音楽や動画を見聞きするのに長年使っている、やや小ぶりなヘッドホンもあるのですが、妻が“それっぽい”ヘッドホンを貸してくれました。太い差し込み口にも対応した変換プラグ付き(ねじ式!)で、カールコードとまっすぐなコードを交換可能。型番をネットで検索したら、「DJヘッドホン」「熱いDJプレイに応えるタフ仕様」と書かれていました。すげえ。
……ちなみに妻はDJ経験はありませんが、仕事で音楽や効果音を聴き比べることがしばしばあったようで、そういうプロユースで選んだのかなと思ったら、「赤いから」だそうです。
(つづく)
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