マガジンのカバー画像

17
運営しているクリエイター

#現代詩

焦がれるということ

その夜と引き換えに 体も心も全て燃やしてしまった 再生までの時間が どれほどかかったとし…

凛せんか
3年前
2

長く細いトンネルを抜けて

当たり前の価値観が反転する 次の時代へ向かうために 多くの荷物を捨てて躰を削りながら そ…

凛せんか
3年前
4

必要なものが必要なときに

虫も魚も花も木々も呼吸しているように このひとつのまるい生命体もまた呼吸している 天体の…

凛せんか
3年前
3

繰り返されるということ

渦中にいるとわからないものなんだ それが毎日毎日、あきれるくらい毎日 ずっと続いていくこ…

凛せんか
3年前
2

あきらめないをつづけるには

プライドを手放すこと それをおろしたら 背中はすーっ、と 楽になる 世界を漂って 息をす…

凛せんか
4年前
8

大切なものは身につけるべきか仕舞っておくべきか

どちらなのだろう ほんとうに なくさずにいるためには 大切なものが側にある時 心は、強く…

凛せんか
4年前
3

知性と感性を鍛えながら

世界が変わらないのなら 自分が変わるしかないのだ 無常なほどに深い谷が横たわり 息を止めて立ち止まる わたしたちは無力 しかし知性と感性はどこからも 侵されることはない 体の中の透明な場所 そこはどこへでも 繋がることができる

1ミリも減らない

あなたのことが大好き 毎晩、そう思って眠りにつく その気持ちがもうずっと 1ミリも減らな…

凛せんか
4年前
4

そのおもいでとともに

なんという、すばらしい夢のような時間だったんだろう。 もうずっと前のことだけど いまもそ…

凛せんか
4年前
3

死と眠り

長いのか短いのかわからない残りの時間で 小さな死と再生をあと何回繰り返すのだろう 掌から…

凛せんか
4年前
4

視力

そうか、きっと、あの人は とても目の良い人だったんだなあ 見えてしまうものが多すぎるのは…

凛せんか
4年前
3

メインディッシュはいつも恋愛の話

とりとめもなく 答えもなく 輪郭のないものに色を塗るような 恋愛の話 ふと、10年後を想い…

凛せんか
4年前
2

渇きと怒り

ゆらゆらと心地よい波間を漂って すっかり忘れてしまった わたしを駆動させていた渇きと怒り…

凛せんか
4年前
1

怠惰で無知

わたしは 怠惰で無知 相槌を多く打ちながら その空気を泳いでいる わたしは 快楽主義者 約束をぼかして いちばん楽しいところにいきたい わたしは 権威の横がすき その空気の中で ありったけの善意を振りまく 正しい眼で見つめないで わたしは 怠惰で無知