僕は誰ですか?
生まれてきて一度でも、僕は女の子だったことはあったのだろうか。
ドレスが好きな時期はあった。
友達だって女子のほうが多かった。
髪が長い時期もあった。
でも、
僕は女子だっただろうか。
ドレスは今でも綺麗だと思う。
でもそれは「ドレスは綺麗だと思う」のであって、僕は女子じゃない。
女友達といた時間よりも、小学生の頃の男友達との思い出の方が楽しかった。
今でも性別を意識せず話せる相手が一番楽だ。
長い髪は、ただの執着だった。
性別でしか自分の価値を見出せなかったから。
女の子でいることが周りの期待に応えることだと思っていたから。
…
僕は誰ですか?
きっと周りからすれば、僕が女子だった期間の方が長い。
でも、それと同じくらい、もしくはそれ以上に僕が無理をしていた期間だって長い。
そこまで無理して
生まれた性の通りに生きなきゃダメですか?
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