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戸塚区境歩き②〈踊場駅と旧深谷通信所〉

戸塚区境歩き


横浜市戸塚区と泉区の区境付近を歩いています(2024年5月25日に歩きました)。


緑園一丁目という交差点。


緑園は泉区内で近くには相鉄線の緑園都市という駅があります。


多分「田園都市」を意識したネーミングだと思いますが、地名がちょっとおしゃれな感じです。


先に緑園都市駅ができて、その後新興住宅地が広がり「緑園」という地名をつけたそうです。



中和田いずみ©2020 Yocco18︎

こちらが前回紹介したYocco18の泉区のキャラクター

中和田いずみちゃんです。



整備されて道も広々しています。


しばらくは県道401号線、中田さちが丘線という大通りを歩いていきます。


しばらく歩くとここで右折。
右折するなり短いですが急坂。


横浜市内陸部ではこうした大通りから1本脇に入ると急な坂道ってよくあります。


地理院地図デジタル地形図より

ここで出ました、地理院地図デジタル地形図

ちょうどこの道が区境なのですが、県道から脇道に入ると小高い丘になっているのが分かるかと思います。


ちょうど区境で隣り合っている住宅。

左が戸塚区、右が泉区内のお宅だそうです。

まあ、区は違っても普通に近所付き合いはあるでしょうけれどね。
町内会や自治会が違うくらいかな。

小学校など学校は区をまたがる学区もありますし(現にわたくしは旭区民でしたが隣の保土ケ谷区の中学校に通ってましたので)特に支障はないとは思います。


進行方向右側が泉区なのですが、白百合というエレガントな地名です。


下り坂を降りていくと

横浜市営地下鉄踊場駅


横浜市営地下鉄の駅がありますね。

ここは踊場駅

ちょっと変わった駅名です。

近くには猫の供養塔があります。

なぜ踊場という駅名かというとこんな伝承があります。

醤油屋の「水本屋」は毎晩干してある手ぬぐいがなくなります。

ある月夜の晩、醤油屋の主人が歩いていたら手ぬぐいを被ったネコたちが踊っていました。

醤油屋の飼い猫・トラが毎晩干してある手ぬぐいを持ち出し、ほかのネコたちに渡していたのでした。

それで村人たちがこのあたりの丘を「踊場」と呼ぶようになりました。




そして踊場駅にはこの猫が踊っていた伝承にちなんで

猫たちのオブジェが駅内にあちこちあります。

こちらは猫の目。

探してみると猫があちこちいます。

踊場駅券売機と切符

切符販売所にはこんなPOPも。

切符の模様にも猫が描かれています(切符は今年の1月に購入したもの)。

粋な演出ですね。


こちらは2月22日「猫の日」にちなんだ「おどりばねこまつり」の様子です。



ここ踊場駅付近はまさに区境。

戸塚区と泉区の標識がありました。

これからも区境の標識を見かけたらなるべく写真撮ろうと思います。

さて、踊場駅近くで休憩をしてまた歩き始めます

住宅街の中を進みますが

左側は戸塚区汲沢(ぐみざわ)。
右側は泉区中田南。

住所標識が新しいのと古いのと対照的ですが、こういうの標識の設置って区ごとに設置しているんでしょうかね。

歩いているとスーパー銭湯を見かけました。

葛の湯(くずのゆ)といいます。

ああ、懐かしい!葛の湯って区境近くにあったんだ(葛の湯は泉区内にあります)と思わず言ってしまいたくなりました。

まあ、場所は元々知ってましたけれどね。

というのもこの葛の湯は今から20数年前、わたくしが20代の頃、中学時代の友達に連れて行ってもらったスーパー銭湯でして

スーパー銭湯やサウナにハマったきっかけの1つの銭湯だったからです。

すっかりハマって原付で通いつめたこともありました。

ギリシャローマ風のアフロスの湯と和風の美都波の湯が男女日替わりになっています。

久しぶりに入りたかったのですが、まだ歩いている最中なので今はまだ我慢。

またの機会にひと風呂浴びたいですね。


さらに進んでいくと

何やら英語で書かれた看板が。

U.S. NAVALという文字を見てピンと来た方もいると思いますが


この一見草ボーボーな場所は

旧深谷通信所跡地という

かつてはアメリカ海軍の通信施設でした。

元々は旧日本軍の通信施設があったのですが、第二次大戦後米軍が接収されました。

2004年に日本へ返還されることが決まり、2014年に土地全部が日本に返還されました。

以来国有地となっていますが、一部の広場は開放されています。

今後開発を含めてどのように利用されるか検討されいるようです。

それで、この深谷通信所跡地を航空写真で見ると

このようにはっきりくっきりとまん丸な広場が広がっているようになっています。およそ1kmの周囲です。

通信所なのでこのような円形だったのでしょう。

ちょうどこの深谷通信所跡地が戸塚区と泉区の区境になっています。


深谷通信所跡地の一部は広場や野球場として開放されています。



X(Twitter)でこの旧深谷通信所跡地を紹介した時に

フォロワーさんから飛行機乗った時によく見かけるようで

「横浜のミステリーサークル」と呼んでいるという反応もありました。


しかもこの深谷通信所跡地をデジタル地形図で見てみると

当たり前かもしれませんが周囲から浮いているかのように真っ平で面白いです。

おそらく通信所が作られた時に真っ平らに整地されたのでしょうね。

あ、そうそう、今回はそうにゃんを連れて行ってます。

黄色いお花とパチリ。

一部草が刈られていて通り抜けもできるようです。



②に続く。


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