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僕のオススメするサンドウィッチマンのコント

今現代の日本は暗い世の中となっています。結果を常に求められ、何か問題が起きれば、責任のなすりつけあいが起こる社会。しかし、そんな中で人々の心に豊かさを与え、明るくするのがコントやお笑いだと思います。そして、そのような業界の先を切っているのは、サンドウィッチマンでしょう。いや、間違いないね(イケボ)。そこで、僕がオススメするサンドウィッチマンのコントを3個、そしてさらに彼らのコントをより楽しめるようにちょっとした予備知識のようなものを紹介していきたいと思います。

1 学習塾

最初に紹介するのは、「学習塾」というコントです。これの何が面白いかというと、

ダンディーな富沢さんが、中学受験向けの塾に入塾し、講師である伊達さんに教えてもらうという設定がもうすでに面白いです!では、コントの一部を抜き取って見ましょう。(僕がyoutubeの公式のチャンネルに載せられていたものを耳コピしたものなので、細かい表現が少し違うかもしれませんが、許してください)

富  「人に名前を尋ねる時はまず自分から名乗れ。違うか?」
伊  「講師の伊達です」
富   「人間の富澤です」
伊   「いや、そういうことじゃないです…。僕、子供の牛じゃないんで。私も人間です。     じゃないです、塾の講師です。」

これは、実際に書き起こしてみると一見普通のダジャレのように見えますが、実際に聞いてみると緊張と弛緩によるテクニックが使われています。どういうことかというと、「そうことじゃないです…」のところでぼやかすことで、聴衆を緊張、つまり次の展開に集中させます。(なんで人間ってわざわざ言ったんだ?など)そして、「子供の牛じゃないんで」ということで、聴衆を弛緩、つまりネタの意味を理解させることによって、笑いを生み出す、ということです。実際に、最初は笑いがあまり起きませんでしたが、最後には聴衆のみなさんが大笑いしています。実際にこのテクニックはダジャレでなくともプレゼンなどで活用できるものなので覚えていて損はないとおもいます。

2 パンダ


次に紹介するのは「パンダ」というコントです。このコントの醍醐味は、ボケが富澤で、ツッコミが伊達といういつもの立場を反対にして、ボケが伊達さん、ツッコミが富沢さんという新鮮な感じのコントであるということです。このコントの内容は、伊達さん担当の少し間の抜けている動物園の園長と、富澤さん担当のしっかりした飼育員とのパンダをめぐるコントです。動物園のパンダという、日本人には比較的馴染みやすくわかりやすいネタということで、彼らはしっかりとブラックなネタに仕上げ、攻めています。このコントも見るべきだと思います。

3 ハンバーガー屋

  最後に紹介するのは(必要がないかもしれない)みなさんがおそらく知っているだろう「ハンバーガー屋」です。このコントは2007年のMー1グランプリで当時史上初の敗者復活枠からの優勝を果たしたものです。これはセリフを全部言える人が一定数いると思います。僕の周りにも全部言うことのできる人が2、3人います。某テレビ番組では「サンドウィッチマンのハンバーガーのネタもはや誰がやっても面白い説」などとやっており、とても認知度が高く、人気もあるコントとなっています。では、一部を抜き取ってみましょう。

富 「いらっしゃいませこんちはっ!いらっしゃいませこんちはっ!いらっしゃいませこんちはっ!」
伊 「ブックオフかお前!うっせぇ何回も。一回でいいんだよ一回で。」
(1分強やりとりがされてから)
富「注文のほうを繰り返します」
伊「繰り返せよ早く」
富「ビックバーバーセットがお一つ。お飲み物バナナシェイクでよろしかったでしょうか?」
伊「おい、ちょっと待てよ。おまえさ、『バナナシェイクでよろしかったですか?』って言ったじゃん。俺、その言い方大っ嫌いなんだよ。最近、若いやつ言ってるじゃん。ちょっと言い直せ。」
富「はい。お飲み物バナ~ナシェ…」
伊「そこじゃね~わっ!お前。誰がそんなバナナの発音にこだわって。よろしかったですか?のところ」                                                                                                                          富「ですかっ!!のほうですかっ!!」                                                                                                 伊「うっせーなっ!ですかっ!!ですかっ!!ブックオフかっ!!お前はさっきからよ。作らせろよ早く」

はい。少々書きながら達成感を感じているところですが、ここで少し漫才及びコントのテクニックを紹介したいと思います。まず一つ目は、「例えツッコミ」という、ボケの人がやったことを相方が何かにたとえてツッコミを入れる、よくあるものですが、これが「ネタの個性」に直接つながるので、非常に重要なものとなります。サンドの場合は、「ブックオフ」という例えを使うところで、少し現代的、つまり中年層〜子どもにウケるネタとなっています。

もう一つが、「天丼」と呼ばれるもので、同じワードを聴衆が忘れた頃に再び使用することによって、笑いを引き出すというテクニックです。サンドの場合、「ブックオフ」を約1分空けて使うことにより、聴衆が忘れかけ、かつギリギリ頭の隅に残っている状態で、使うことができ、笑いをひきだすことに成功しました。このコントは少なくとも、会社の宴会や、学校の学園祭でやると、非常に受けがよろしいので、一回は守るべきだと思います。

4 まとめ

いかがだったでしょうか?サンドウィッチマンの良さをわかってくれれば幸いです。彼らの強みは、「流行にとらわれないネタ」、そして「イメージしやすいネタ」だと思います

その2つが、子供から大人まで幅広く人気がある所以なのでしょう。

参考文献






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