ぷく

ラノベとか短編小説とか詩とか気が向くままに連載します。 画像はすべてオリジナルAI画像…

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ラノベとか短編小説とか詩とか気が向くままに連載します。 画像はすべてオリジナルAI画像です。←ご自由にお使いください。

記事一覧

いつもの廊下 第8話 最終話

最後の話。 その時の僕は、親から貰ったものと あたかも、自分で手に入れたように感じていたものと 偶然をよそおった必然と・・ 一緒に暮らしていた。 幸せで、楽しく…

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1年前
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いつもの廊下 第8話

眠りに落ちるとそこは天国だった。 中立。 そこには、不安も希望もなかった。 ただ、あの現実には戻りたくはない。 ここなら、安全。嫌な事は、何一つない。 ここにい…

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1年前
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いつもの廊下 第7話

その廊下の先には、 忘れる事も、 逃げる事も、 保留する事も出来ない、ひとつの避け切れない現実があった。 何が起きても大丈夫・・ 当時の僕には、そんな高等な哲学…

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1年前
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いつもの廊下 第6話

逃げ墜ちる その現実は、なにひとつ改変されなかった。 やはり息苦しい・・ この苦しみは、いつまで続くのだろう・・ 期待させられて突き落とされた。 やっぱり、妻は…

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1年前
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いつもの廊下 第5話

人間の屑 人生に青写真が有るのだとしたら・・ 僕の、あの悲劇は、 外せないイベントとして僕の人生に組み込まれていたに違いない。 宿命のように きっと、どうしても…

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1年前
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いつもの廊下 第4話

そこで、彼らは、こんな風に言ったんだ・・ 時間とは、夢を見てるあいだのことなんだよ。 そんなの、本当は、はじめから、どこにもないんだよ。 僕も、何だかわくわくし…

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1年前

いつもの廊下 第3話

・・・・・・・・ つまらない隠し事をしていた。 つまらないと言ったけど、 僕にとって、本当は、つまらなくなんてない。 これは、もう僕の中で、 今、一番重大な問…

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1年前
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いつもの廊下 第2話

希望の向かう先 この星の人間ってやつらは、 自分で自分がどれだけ疲れているのか よくわかっていない。 どれだけ傷ついているのかの自覚もない。 というか、まっ…

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1年前

いつもの廊下 第1話

ああ、やはり今日も息苦しい・・ 僕は、車をいきおい良く駐車スペースに放り込んだ。 ブレーキの荷重を、まだ前に残したまま、キーを抜き、エンジンを切る。 そし…

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1年前
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いつもの廊下 第8話 最終話

いつもの廊下 第8話 最終話

最後の話。

その時の僕は、親から貰ったものと

あたかも、自分で手に入れたように感じていたものと

偶然をよそおった必然と・・

一緒に暮らしていた。

幸せで、楽しくて、

それでいて

順風満帆のようにも思えたし

それだけで良かった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

僕は、神様。

こどもの頃、ハムスターを二匹飼っていた。

ネズミ算式に増えなかったので、

オス同士かメス同士だったのだろう

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いつもの廊下 第8話

いつもの廊下 第8話

眠りに落ちるとそこは天国だった。

中立。

そこには、不安も希望もなかった。

ただ、あの現実には戻りたくはない。

ここなら、安全。嫌な事は、何一つない。

ここにいたい・・

もう、ずっと、ここにいたい。

でも・・

違う・・

ここは、天国じゃなかった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ある春の日

昨日から妻の病室に泊まり込んでいる。

夫として妻の最後に立ち会うために・・

あの時改変

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いつもの廊下 第7話

いつもの廊下 第7話

その廊下の先には、

忘れる事も、

逃げる事も、

保留する事も出来ない、ひとつの避け切れない現実があった。

何が起きても大丈夫・・

当時の僕には、そんな高等な哲学は有るはずも無く

ただ、

有無を言わさず迫り来るその時に脅え、

そして目をそらしていたのかも知れない

そんな事が起こるはずがない・・

ただ、今でも、実感が残っている。

アリアリとして・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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いつもの廊下 第6話

いつもの廊下 第6話

逃げ墜ちる

その現実は、なにひとつ改変されなかった。

やはり息苦しい・・

この苦しみは、いつまで続くのだろう・・

期待させられて突き落とされた。

やっぱり、妻は、死ぬんだ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

現実の改変

体外離脱した僕は、

いや。
当時の僕は、幽体離脱って思っていたのかな?

とにかく、7・8才くらいまで僕は、毎晩のように眠ったあと、身体を抜け出して楽しんでいた。

そんな

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いつもの廊下 第5話

いつもの廊下 第5話

人間の屑

人生に青写真が有るのだとしたら・・

僕の、あの悲劇は、

外せないイベントとして僕の人生に組み込まれていたに違いない。

宿命のように

きっと、どうしても避けられなかったんだと思う。

どうあがこうが、すべては、あの廊下に繋がっていたはずだ。

今も、そんな風に考える。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

フラッシュバック

その映画館は、女の子たちが、

すすり泣く声でいっぱいだった。

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いつもの廊下 第4話

いつもの廊下 第4話

そこで、彼らは、こんな風に言ったんだ・・

時間とは、夢を見てるあいだのことなんだよ。

そんなの、本当は、はじめから、どこにもないんだよ。

僕も、何だかわくわくして・・

うんうん。

知ってる。

知っていたのか、嘘をついたのか、

それは、もう、おぼえていないんだけれど。

でも、

それはもうわくわくするから・・

ちいさかった僕は、

ただ、わくわくするから、「知ってる」って答えたんだ

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いつもの廊下 第3話

いつもの廊下 第3話


・・・・・・・・

つまらない隠し事をしていた。

つまらないと言ったけど、

僕にとって、本当は、つまらなくなんてない。

これは、もう僕の中で、

今、一番重大な問題になってしまっている。

でも、多分、僕じゃなくて、みんなから見ると

かなりつまらない、どうでもいい軽い問題だと思われそうだ。

そんなふうな、つまらなくもなくつまらない・・

そんな、隠し事をしていた。

☆☆☆☆☆☆

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いつもの廊下 第2話

いつもの廊下 第2話

希望の向かう先

この星の人間ってやつらは、

自分で自分がどれだけ疲れているのか

よくわかっていない。



どれだけ傷ついているのかの自覚もない。

というか、まったく気が付いていないようだ。



たとえそれが、生命を左右する危機だったとしても・・



もちろん、わからないものは、わからないし。

気がつかないんだから、どしようもないない。



これは言わば、

意識外からの攻

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いつもの廊下 第1話

いつもの廊下 第1話

ああ、やはり今日も息苦しい・・



僕は、車をいきおい良く駐車スペースに放り込んだ。



ブレーキの荷重を、まだ前に残したまま、キーを抜き、エンジンを切る。

そして、意味もない虚勢を張った勢いで車のドアを開けた。



ちょっと乱暴にふるまう事で、この息苦しさから

ほんのちょっとだけ、解放されるかも。



そんな風に思ったのだが、そうでもなっかた。



大病院の駐車場も、流石

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