私がスパンキングをするまで④

掲示板に投稿すると多くの人から連絡が来た。

男性に限っていたのは男性だけ。
年齢層は20代〜様々だったと思う。

その中で会うことにしたのは会社員で30代近い人。連絡を取りはじめて2週間くらいで会うことにしたと思う。

連絡を取ってて一番まともそうだったから。

会う日は偶然にも私の誕生日だった。

土曜日だったのだが、彼は仕事で何時に終わるか分からないって感じだったと思う。。

お昼過ぎくらいから街をぶらぶらしながら待って、結局20時近くまで待った気がする。待ってる間もずっと緊張していた。もう来ないかと思った。

私もはじめてネットの人と会うから、気の抜き方というか、そういうのがわからなかった。
今なら今日はやめとくとか言えるかも。笑
まず、もっとちゃんと時間を決めてもらう。

その人は車できてた。それがもう当時の私の会うという想像の範疇を超えていた。はじめはカフェとか行って話すものかと思ってた(勝手に)車ってなんか怖い…。そんな風に考えてた。ネットで会うとかする割には結構ビクビクだったと思う。自分の身は自分で守らなきゃって心で念じてた。

「車だから駐車場まで来て」

そう言われてネットで調べながら駐車場まで行ったと思う。

夜で薄暗い駐車場に向かうと車から男の人がでてきた。

「はじめまして、りのさん?」

「はじめまして、そうです。」

そうやってやりとりが始まったと思う。

そして車の中で話をすることになった。

「遅くなってごめんね、なかなか終わらなくて、、、」とかそんな普通の会話から始まったと思う。

ただ私の心の中では、スパをするというドキドキ感よりも「怖い」とか「車に乗ってしまった、、発進されてどこかに連れて行かれたらどうしょう」とかそんな不安だけが心を渦巻いていた。長いこと待っていた疲れもあったのかもしれない。

「ホテル行く??」そう聞いてもらえたけど、車が怖かった。簡単には逃げられなくなると思った。その当時はそれくらい敏感だったと思う。

結局、話を10分くらいしてその日はお別れした。

誕生日に何してるんだろうって思った。
家に帰れば美味しいご飯があっただろう。
友達とも遊べただろう。。。

複雑な心境だった。

私のスパデビューはこうして空振りに終わった。。






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