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読者感想(Audible版)宮部みゆきさん『ソロモンの偽証』

Audible版で聴きました。

三部構成でそれぞれが2つに分かれておりますので、計6タイトルに渡る大作でした。

大雪の日の翌日、学校で遺体が発見された柏木卓也の死の真相を学校内裁判という形で、主人公であり検事役の藤野涼子と他校から参加した弁護人役の神原和彦が中心となり審議していくという内容です。

容疑者が中心でなく、検事役と弁護人役がバチバチやりあうのは新鮮でした。
聴く読書あるあるだと思いますが、気になったところの読み直しというのが難しいので、記憶が曖昧なところもたくさんあります。記憶力がそこまで良くないので余計にそうなんですけど。

印象的だったのは、柏木卓也に対する印象が接する人によって大きく違うところです。牙をむく相手というか、ある種の興味の対象に対してはとても冷酷なのです。無邪気な残酷さというか、悪意からという感じではないのですが、その辺が恐ろしいなと感じました。

いつか文字で読みたいと思う作品でした。




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