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107.カラスの勝手でしょ

突然カラスのお話しをします。皆さんも人生でさまざまな体験をしていることと思いますが、カラスにボディアタックを受けたことのある方はいないのではないでしょうか?

ただし、カラスの足の爪で頭を攻撃された方はいらっしゃることでしょう。
カラスはとても頭の良い動物で、胡桃を車道に落として、車にひかせて割って実を食べているところをテレビで観たことがあります。

夕方の空を見上げると、毎日同じ時間になると、集団で寝床の森へと帰る様子が見られます。
いつも不思議に思うのは、あれだけの数のカラスがいるのに、その死骸はどこにあるのだろうと、森林公園に行くと森の奥を覗いてみますが、羽根の1本も見つけることができません。
どこか異次元に消えてしまうのだろうかと、考えてしまいます。

そんなカラスですが、以前に朝の通勤途中で1羽のカラスが、歩道の脇の住宅の低いフェンスにとまって、家の前に置いてある小さなダンボールを見つめていました。
私は歩きながらそのカラスの様子を何気に見ていました。4~5m程近づいて右横になった時、カラスが私の方を向くと目が合いました。私はカラスが箱を見ながら何が入っているのかを考えているんだろうな、と思っていましたが、目が合った瞬間にカラスが自分の考えていることをわかられたと気づいたと私はわかったのです。

もともと私はテレパシー能力があるようで、意識してテレパシー能力を使うことはないのですが、何気なくわかってしまうことは多々あります。でも、カラスの思考までわかるとは思いませんでした。

カラスと目が合って一瞬のことでしたが、私が気づいてから、カラスが気づかれたと気づいて、また私がカラスが気づいたことを気づいた時、カラスは恥ずかしいとか照れくさいという感情を抱いたことに気づいたのです。
それもカラスが気づいて、私は歩きながら横を通り過ぎただけでしたが、その意識のやりとりを行って、心の中で笑っていました。

10~20歩位歩いた時、後頭部に突然枕のような、柔らかな赤ちゃんのようなものがボンとぶつかってきました。私は何だろうと振り返ると、カラスが高い電線めがけて飛んで行く途中でした。電線につかまると、こちらを見下ろしていました。

攻撃されたというより、冷やかされたといった方が近いと思います。

「なんだカラス、箱の中の物を狙っているな」
「俺の考えていることを見破ったな」
「ハハハ、バレバレだよ」
「畜生、カラスの心を読むとは」
「まあ、好きにしたらいいさ」
「・・・あいつ人間のくせに、カラスの心を読むとは、ニャロメ」

てな感じでドスンと私の後頭部に体当たりしてきたのだと思います。敵意のある攻撃であれば、足の爪で頭を傷つけることもできたはずです。
まあ、怪我もなくてよかったです。くれぐれもカラスには注意してください。

今回も読んで下さりありがとうございました。感謝いたします。

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