人情そしてお礼
七十歳になってホームレスになってしまいました。それをユーチューブに上げたところ閲覧者より暖かな励ましのお言葉を頂きました。
コメントに返信をしましたけど、うまく返信出来ませんでしたので、ノートで改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございます。そして、良いお年をお迎えください。
さて、いったい何の話しなのか説明しますと、コロナと同時にスタートした商売が破綻しまして、多大な借金を作ってしまいました。その為ホームレスとなってしまったのです。
家族がいない単身の為、車での生活となっています。車中泊というものです。
そんなになるまで、何の手も打たなかったのか?ということですが、七十年も生きて来ると、色々な事がありました。その都度何とか切り抜けて来た自信があったので、それが過信となっていたのです。
「仕事何て探せば何でも見つかるさ」
ところが世の中、65歳を過ぎるとなかなか働き口が無いのです。
「いや、求人を見ると沢山出てるよ」
そうおっしゃる方がおられることと思いますが、私もそのように思い就職先を探しました。
「その求人は決まりました」
という返事。
タイミング悪かったな。と初めは受け止めていましたが、それが重なり中には、
「うちは、65歳定年です」
とかいう返信が来たりしているうち、シニア60歳以上も元気で仕事しています。という言葉に70歳でも大丈夫だろうという私の思い込みは、甘い考えだと気付きました。
自分が雇用する立場なら、当然1歳でも若い人を選ぶのが当然です。
そんな時を無駄に過ごしていたら、車中泊となってしまったのです。
今の時代年金で生活できる人は極わずかです。子供に面倒をみてもらえる方を除くと、生活することは不可能です。
生活相談の窓口にも行きました。色々愚痴りたくないので、要点だけ言うと
「あんな窓口要りません」
です。
今は何とか日銭の入る仕事を見つけましたので、それでしのいでいます。
落ち着いたなら、借金を返済して行く計画です。約20年かかりますが生きている限り働ける限り続けます。
「自己破産したら」
という方がおられるかも知れませんが、私がそうしていたなら仕事を見つけることも出来なかったでしょう。
自己破産したら5年は就職出来なかったのです。借金は返さなくて良いかも知れないけど、生活費を稼ぐこともできないのです。
七十歳にもなって、このような人生を迎えたのは、これまで生きて来た人生で多くの人達に迷惑をかけて来たからだと、深く反省をしています。
今さら遅いのですが、我が身の冷たい心によって、思いやりに欠けた行動をとって来たと気付きました。
人は、究極のところまでこないと気付かないもので、このような状態になると当たり前に考えたら分かることをやってしまっていたのです。
そう考えると、今の状態は当然だと思えます。
この究極の状態になってわかったことがあります。それは、収入があるまで千円しか無くなっていて、コンビニのおにぎりでしのいでいました。
その時考えていたことは、
「腹へった」
ということと、
「トイレどこだ」
でした。
あれ程、ああした方がよかった。とか、未来はどうなるのだろう。ということが頭の中でぐるぐる回っていたのが、腹へった。という生命維持の本能が働いてしまうのです。
今ここ
目の前の収入源をこなすことしか無くなっているのでした。
ここまで来ると、食事が出来ることへの感謝はハンパない喜びです。
今までの「感謝」という言葉は、なんと軽かったのだろうと思いました。
車中泊でも、段ボールではないところで眠れる喜びも涌いて来ました。
「ああ、俺はやっと人間になれた」
地獄かと思っていたら、天国でした。このことがなかったなら、私は人生で何も得ることが出来なかったと思います。
今後どうなるかはわかりませんが、今を生きることを続けて行きます。
もしもこれを読んでくださいましたなら感謝致します。
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