コート

なんてことない毎日だった
嫌な事なんて1つもなかった
気づいたら隣に立ってた君は ただの後輩だった

馬鹿なことやって笑って話して
映画見て酒飲んで楽しいねって
こんな風に過ごすのが幸せだった
友達として、先輩として
仲良くできてたから
気づかないで

あー、心地良い距離感で
くだらない話をして
この関係をだらだら
続けたいだけなんだよ
何も聞かないままでいい
お互い楽しければそれで良かった
勘違いかな
そこでやめておけばよかった

なんてことない毎日だったのに
全部が歪んで見えてしまった
君のそばにいることが辛くて
でも嬉しくてさ

友達として先輩として仲良くしてるけれど
心の中はぐちゃぐちゃだ

あー心地よい距離感もくだらない話も全部
この関係をだらだら続けるためのものだったの
何も知らないままでいて
私だけが辛くて、酒に逃げて
勘違いだよ、って言い聞かせるの

近づかないで、話しかけないで
大事な人がいるのに私にちょっかい
かけないで、ふざけないで
私が勘違いしちゃうでしょ
ああ、もう気づいちゃったんだ
これは勘違いなんかじゃない

あー心地よい距離感でくだらない話をして
この関係をだらだら続けたいだけなのに
全て分かってしまった、
心の声に気づいてしまった
勘違いじゃない、叶わない想い
あー心地よい距離感のくだらない関係を続けていたいのに
あー、何も知らないままでいい
お互い楽しければそれでよかったのに
ごめんね、気づいちゃったんだよ

肌寒い夜に貸したコート
返して貰わなきゃよかったな
君の匂いがした、何かが落ちてく音がした

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