フライデーナイト

終電の汽笛が鳴った
改札の奥に目を凝らして
週末の波に飲み込まれた
駅は静けさを身にまとって

蛍光灯は途切れ途切れ
トンネルの奥の闇を照らして
道端のゴミに彩られた
街は虚しさを伴って

遮断機の音耳に残って
普段着のままコンビニへ直行
軽くなる財布安い発泡酒の
炭酸が弾けたそんな夜

Friday night もっと夜を溶かして
深い深い黒に染まっていく
痛いじゃないほら口を覆って
安全地帯まで後退していたい
暗い世界ただ闇を纏って
不快じゃないってまた愚痴をこぼして
嫌いじゃないこの町はもう
深い夢に呑み込まれたんだ


遮断機の音、耳に残ったまま
普段着のまま、布団に潜って堕ちてく
不安になるの、こんな夜は

Friday night もっと夜を溶かして
深い深い黒に染まっていく
痛いじゃないほら口を覆って
安全地帯まで後退していたい
暗い世界ただ闇を纏って
不快じゃないってまた愚痴をこぼして
嫌いじゃないこの町はもう
深い夢に呑み込まれたんだ

深い深い夢に呑み込まれた夜に
ふわっふわっ夢見てたベッドの上
カランカラン聞こえてる警報音
ふらっふらっそのまま消えてった

Friday night もっと夜を溶かして
深い深い黒に染まっていく
痛いじゃないほら口を覆って
安全地帯まで後退していたい
暗い世界ただ闇を纏って
不快じゃないってまた愚痴をこぼして
嫌いじゃないこの町はもう
深い夢に呑み込まれたんだ

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