【基礎知識編】シネマスタイルのグレーディングを解説します
MVや商業映像向けの、カラーグレーディング過程を解説してみます。
具体的な手順はPart2にて。Part1の今回は、グレーディングに必要な用語知識を解説します。
露出
ビデオレベルや輝度などとも呼ばれますが、要は「映像/画像の明るさ」のことです。DaVinciをはじめとする多くの編集/カラーコレクションソフトウェアに搭載される「スコープ」の多くは、縦軸に輝度をマウントし、「スコープの下で暗い部分(シャドウ)、上部で明るい部分(ハイライト)」を確認できるようになっています。
映像が明るければ「露出が高い」暗ければ「露出が低い」と表現します。
露出が高い映像は「スコープで見た際、上部に多くのデータがある」と言い換えられますし、真っ黒一色(輝度0)の映像をスコープ上で見ると「輝度0のところに線がある」様な感じで表示されます。
一眼レフからミラーレス、フィルムにシネマカメラまで、カメラというのは「光を感じる"フィルム"や"センサー"を光に晒して"露光"させ、その光をメディアに焼き付ける」という原理の機械。この「光に晒す」という考え方から「露出」と言っています。
本来、露出は撮影時のカメラ設定で決まるものですが、DaVinciやPremiereをはじめとするビデオ編集ソフトにはこれをある程度補正できる機能が備わっています。
プライマリホイールやカーブといったツールがそうですね!
コントラスト
「映像/画像の中で、一番明るい部分と暗い部分」の差。要は「映像のメリハリ」で、高ければ高いほど「どぎつい」イメージとなります。
某赤くて植物の名前なシャンプーのCMに代表される様な「理容美容系の商品」だとか、「車」のCMは、「赤は真っ赤、黒は黒!」と、くっきり色が乗っていますよね?
色がしっかりと乗っていると、それぞれの色の違いがよくわかり、パキッとした、強い印象になるかと思います。
γ(ガンマ)カーブ
映像はRGBの三原色から成っているわけですが、DaVinci Resolveなど一部のソフトウェアに搭載された「γカーブ」コントロールを使えば、三つの色を同時にコントロールすることができます。
何のためにあるのかといいますと、超重要です。
映像の明暗(階調)そのものを操作できます。
お知らせ
適宜思いつき次第追加しています。わからない用語がありましたら、お気軽にオフィシャルサイト(TrashmasterStudios.com)のお問い合わせフォームやTwitter(@mafuyu0318)で聞いてください!
これは……という質問は、こちらに追記していくかもしれませんです。
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これからの映像制作に必須の「カラーグレーディング」技術。基礎知識から実戦で使うテクニックまで、余すことなく公開してます。 映像制作は不定期…
ご覧いただきありがとうございました!( ^^) _旦~~ よろしければ缶コーヒーをおごってください……( ´∀` )