結局なぜ私は小池支持でありながら安野さんに入れたのか

ここ一ヶ月タイトルについて深く考えていた。

毎回駄文であることを宣言するのだが、今回は本当に読む価値がない。あくまで整理であり駄文である。




本当に小池を何故父母があそこまで揃って嫌うのかが理解できないほど私は(別に彼女に特別恩恵を得た世代では無いが)不満がない。不満がないという評価なのは何かいい事をされた訳でもないのだが、不満がせいぜいプロジェクションマッピングがださいぐらいしかないのでやはり不満がない。


訳の分からない文章なのだが、初見安野はめちゃくちゃ都知事になって欲しくない人材だった。というのも私1度画像生成AIの波紋の中でイラストの筆をおった人間なので、反イラスト生成AI(主にi2i)への血は根強く残っている。この人はどうみたって私の嫌うAIを含めたAI推進派だ。

一方でこいつを理解した方がイラストを上達させるよりも将来性があると思ってAIを学問を選んだ。故にChatgptやPerplexityは授業で半強制的に触れ、もうそれ無しの生活は考えられない。課金だけは敗北感からしない頑固者なのだが、反生成を殺してまでここに入ったのにこの界隈の人口が増えたら私の立場が無くなってしまうじゃないか…!というふうに思った。

故に私は不思議だった。小池でいい。


そんなアンチ感情の中でも出馬表明の彼はキラキラしていた。


オードリータンの「私たちはいい方向に変われる」がそんなに刺さったのか。いい響きではあるが、それ単体がめちゃくちゃ深いことを言ってるわけではないし、そもそも私はオードリータンを知らなかった。


出した結論は「私の中にある、むしろ日本政府は積極的に取り残す人を出していくべきという思考が間違っていたと言える人が出てきた可能性がある」という直感が彼へのキラキラを作っていたのだろう。


色々書く前に述べておくべきなのが、ゆいさんは結構極端な思考の持ち主だった。今もなにかインプットしたら似たようなアウトプットが出るかもしれない。


都庁のプロジェクションマッピングを見に行ったあとの感想が「経済施策の面があるなら金を取るべき。そして500円の価値を生み出すだけのプロジェクションマッピングに変えるべき。たとえば人気版権を毎月ごとに何曜日になんの版権を流すかをテレビニュースで流して、売り上げをオタク同士で競い合うシステムを自然に構築出来ればスポンサーまで有り得る。それで誰かが買い取りたいと思ったならそれは経済創出したと言えるじゃない。」であったし、それ以外にも書いたら反感を買いそうな思想は母に話しただけで割と思いつく。


極端な思考の持っていた理由は「今の政治では解決できないから根本のプレイする環境を変えなければいけない」という感情から来ていて、「違いました。ちゃんと政治システム次第では取り残さずにできます。」という風に思いたかったのではないか。


安野はソフトウェア及びAIエンジニアという軸があり、それはそれ単体でも行われてきたが、3つの別の業種でも出力された、という印象を受けた。

デジタル庁構成員、連続起業家、SF作家。

特に既に政治参加を果たしていて、連続起業家であり、100人の有識者に聞いてまで政治を変えようとしたというのはそれだけで期待を持てると思った。

また自分は頭の善し悪しなどそんなに分からないのだが、それでも学歴だけでは無い非常に賢い人であるというのは出馬表明の端々から伝わってきた。当落以上に一番いい政策を都民に提示することを優先し、それができる自信がある、という考え方。何%受かる確率があるか?という質問に対して、「定量的な返答は難しい。でも全然0ではないと思ってる。」と返す。


でも同時にこの人が当選することは無いと思った。ポスター全てでは無いが貼る、と言っている時点でそれを貼れるだけの支持基盤は無いと暴露してるようなもの。私はAIに片足突っ込んだ人間だが安野を知らなかった。無論私の知ってる範囲がRubyの開発者レベルぐらいまでなのもあると思うが。都民なら98%は知ってるであろう小池に勝てるわけが無い。


ー ならどうしたい?


AIあんのを触りたくて安野をとりあえず裏垢でフォローした。

20日になって公約を読んだ。

Not for meだ。真っ先に思った。


インターは公立より私立の方がいいと思った。公立だと都立国際高等学校の良さを潰すが、価格差とブランド性の差があれば上手く共存する。

多摩地区は実験場かい?そっちの印象が先走った。寧ろそちらの方が合理的ではある。でも実験場とひねくれて見てしまう。

これから独身成人を長く駆け抜けないといけない私への施策は?この施策だけでは引っ張れる人数が少ないんじゃない?気になる点が多すぎる。


でも、ここまでやってくれてたら先の区長戦で当時の区長以外にもに興味持ってたんだろうな、とか、こういう人が現れる必要があるという感情とか、続々と私の感情に反して絶賛されてるのを見て、昔のアカウントを掘り返した。ゆいさん垢である。マジでなんでこんな名前にしてたのかよくわからんが、フォロー2フォロワー0のアカウントは暴れ回っているうちに何故か100フォロワーを超えてしまった。


あのキラキラと、公約への不満、どちらを優先すべきか。街頭演説がわりと安く済むところで行われるらしいのでお邪魔すると、挙動がいちいち可愛いので聞きたい事がずっとんでった。もしかしたらそれは後付けで、理解出来る回答をしなかった場合のことを考えて嫌いたくなかったのかもしれない。


テレビでは田母神と石丸というあまり知らない人を加えた4人で報道されたのをみて、「テレビに出ている人から選ぶのが合理的だ。テレビに出ていない人を調べるほどいい意味で狂った有権者がたくさんいて更にそこから1人に集積されると思う方がおかしい。区長選なんてyoutube広告が何回も出てなかったら当選した候補知らずに当日迎えてたしそれすらなかった人たちは今も知らないじゃないか。」そう思った。そうして離れようとも思ったが、結局ここのうち1人は崩して4位にするのを目標として置いた。4位になればテレビにでなければ勝てないという今のシステムを変える大きな礎になる。非合理的な私の戦いが始まった。


だから可能な限り不満を押しこめ、いい所を発信し、アルゴリズムを高め、私の不満を上手く言語化出来る人達、立案できる人たちをまった。


いい所を発信するから余計に好きになる。好きになるからいい所を発信する。


でも自分の1票で順位が変わる方が非現実的だ。だから政策には注視し続けた。より満足できる投票をする為に。最終的に4人の人を信任と置き、そのほかにも4人を投票可能とした。


信任が小池、蓮舫、安野、清水。


小池

〇候補者で都知事に1番ふさわしい

〇方向性すき

×3期は長い

×私の世代を見ることがないのは小池もである


蓮舫

〇いい政策が多く、課題→提案、現状の良さ悪さの説明等の明確さがある。

〇国会議員をやっていて、課題と提案の繋がり方が綺麗

×外苑を争点としているのでnot for me

×無党であるとするなら党派性がですぎ


安野

〇元職を活かした提案であり、誰も取り残さないという詭弁を実際に行えてしまうかもしれない可能性を秘めている

○他のすべての気になる点をスルーしてでも、ブロードリスニングの考え方は夢があり、区役所に置いていた目安箱と組み合わせたり、プラットフォームを日本向けに作り直すことで完全上位互換になれそう

〇シンプルに長らく応援してきたので魅力は1番知っている

〇信頼に足る人間だと私は感じた

×実現するための枝が不満なことが多い

×ながらく応援していた為その分気になる点が目についた数も多い

×都知事にいきなりなるなんてリスクを取りすぎている

×私の代をみえているか見えていないか判別不能

×根拠→改善策がなまじ繋がっているせいでそうかも?と脳死になりもっといい案が思い浮かぶところで他の政治家か流されないかが不安


清水

○政策が端的だがよい

○人柄がいい

×前前日ぐらいまで調べても全く政策に対する情報がネットで上がって来ず、政策を伝える気がないのかと思っていた

×得意分野である防災以外は既存政治家の方が策がある


やはり長く推していた分上手く考えがまとまらなかった。でも、小池蓮舫清水の評価がほぼ横ばいである以上、代わりに入れる人も誰がいいかわからなかった。

そして安野の考えるブロードリスニングは、石丸と田母神が訴えてたことの具体案であり、既に実装例を指し示してくれていたこと、これはどのみち都の会議室まで押し上げないといけない。そう感じた。

結局あの日見たキラキラを、諦めたくはなかった。


目的であった4位に押し上げることは叶わなかった。速報を見た時悔しくて悔しくてたまらなかった。それでもあの17日間を全く後悔していない。

幸せな夢を見させてもらった。そして今も夢の中に居させてもらえている。

理知的に書けば感情移動はこのような感じなのだが、やはり非合理的だと感じる。だって悔し涙の次に出てきたのは、「小池でよかった。」という感情なのだ。負け惜しみ?そう嘲笑ったが安野がどうしても良かったという感情もまたでてこなかった。


とはいえ結果的に5位でも大きな課題提起をなす事に一時的に成功した。

応援した恩恵は十二分に得た。満たされた。


誰も取り残さないなんぞ詭弁だと思う。

これは2つ根拠をもって言える。

1つは港区の事例。全員高所得者だと思われがちだが、案外300万円未満の人が21.6%も占めているらしい。

さすがにそれは嘘だろと思ったが、港区民向けの住宅には単身者には189万以下の所得制限がかかっている。

いわゆる生活の苦しい人の層は色々いる。都営住宅が青山しか当たらず多摩から引っ越してきたお爺さん、元々夜の世界で働いてて生活基準を落としきれずに三田に棲む30代、父母が芝浦すみだが近年の再開発の価格高騰に耐えきれてないが地元への愛着が捨てきれてない人、シングルマザーの母と港南に移り住んだが、都営住宅への不満から学校でも理解を得られきてない港南地区に住む子ども、様々である。

これらなんてもの無視して、多摩格差やホームレス問題に取り組んだ方がよほどいい。中途半端に解決すればするほど、「俺は取り残されている」という不満が出てくる。「そんないつかどうにでもなるやつらよりこっちを優先しろよ」という反感を買う。港区に住んでるならもっと安いところに移動すればいいとしか思われない。この人たちに届く政策というのはホームレスには不要なのだ。ホームレスに対する施策がこの人たちにまだ届いてないように。

そしてそこに行政の金を注ぎ込むなら、全体を強くした方が東京全体は潤う。それをしないことが取り残さないこと、なのか?という疑念も生まれる。何をしても「俺らは取り残されている」という感情が生まれるのだ。

もう1つはこの選挙期間で安野さんは既に取り残した層を産んだ。

石丸支持者で、安野副知事を望んでいた人々だ。

ただ逆に私自身は安野が石丸の副知事になるのであれば取り残される。それは個人的な感情的なものでもあるし、コンサルでありCTOであり劉備のような安野は本人単体の政策立案の方面への強みは感じられないであったり、IT副知事は宮坂さんでいいと思う感情であり、石丸安野両名合理主義的傾向が見られるので、それ自体は悪いことではないのだがそれらが間を挟まずに仲良くなると非建設的、非合理的と判断したものの中に良い解決策があったとしても切り捨てかねないと思う節もあった。

この前の計4万のスパは、私を見ろ、私を取り残すな、いま政治が見向きもしない私の代に届けに来てくれという私からの圧であり、彼への愛情純度100%ではない。

これはトロッコ問題にもなぞらえられると思う。


ー1日以内に助けないと死ぬ支持者1人と、不支持者5人。今の都の予算ではどちらかしか助けられないならどちらを選ぶ?


故にそれができることなんていうのが無理筋なのである。

それでも実は私が小池よりも安野を下に置いた理由の一つは無くなったんじゃないかなと思う。

安野さんは敗戦によって、これまで見えていなかった世界があるんじゃないかなぁ、と漠然と思う。

安野さんが本気でブロードリスニングをするのが国民のためと思うのなら、とっとと小池の「AIを得意とする方を是非東京でも」という発言に乗っかり、小池にアプローチして高給もらって実装すればいい。そうしなかったのは個人的な「快く受け入れるわけでもない」と発言するだけの何かがあるのだろう。でもそうだとするならそこに合理性はない。

その非合理性と、非合理を受け入れた合理主義者になることが、誰も取り残さないにたりなかったパーツであり、都知事の器になりうる第一歩なんじゃないかなと思っている。

ずっとnoteの私は偉そうで申し訳ないが、期待感にずっと突き動かされている。

安野の言う「誰も取り残さない」都政の先に何があるのか、私は見てみたくてたまらないのだ。

あの日見たキラキラが本物であると言いたくてたまらないのだ。

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