PEZY-SC のアプリケーションは10年前の既存研究程度(格子量子色力学)

PEZY Computing のスーパーコンピュータのアプリケーションとして,格子量子色力学が挙げられています.それを既存研究と比較すると,10年前(2006年)と変わらない規模で,既存のコードを移植して最適化しただけであることがわかります.つまり,PEZY のプロセッサによって,新しく可能になったことは何もありません.

格子量子色力学シミュレーションの比較

格子量子色力学について, PEZY-SC を用いた [A+16] を [V+06], [A+09] と比較します.シミュレーションするモデルの大きさを表す格子のサイズ(x軸, y軸, z軸, 時間軸)を比較します.

[V+06] 64^3 x 16
[A+09] 32^3 x 64
[A+16] 32^3 x 64

このアプリケーションから計算性能を評価するとき,PEZY プロセッサは10年前,2006年の性能しか持っていないことになります.

参考文献

[A+09] S. Aoki et al. (2009) 2+1 Flavor Lattice QCD toward the Physical Point. Physical Review D, 79, 034503.
[A+16] T. Aoyama et al. (2016) First application of lattice QCD to Pezy-SC processor. Procedia Computer Science, Volume 80, pp. 1418-1142.
[V+06] P. Vranas et al. (2006) The BlueGeneL Supercomputer and Quantum ChromoDynamics. SC '06 Proceedings of the 2006 ACM/IEEE conference on Supercomputing Article No. 50. https://doi.org/10.1145/1188455.1188507

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