知りたいゴシック建築のこと
こんにちは、ringodonです。今回はゴシック建築について解説していきたいと思います。過去に、代表的なゴシック建築物の記事を書いていますので、そちらもご覧いただけたらありがたいです。是非最後までご覧ください。
ゴシック建築とは?特徴も解説!
ゴシック建築は全体的に高く、荘厳さがあります。また、尖頭アーチと薄い壁、広い窓が特徴的です。
ゴシック建築は、フランス発祥の建築様式です。12世紀に始まりました。イギリス北部および中部イタリア、ドイツのライン川流域、ポーランドのバルト海沿岸およびヴィスワ川などの大河川流域にわたる広範囲に伝わりました。
時代背景
ゴシック建築が始まった頃は、ローマ教皇の権力が国王より強く、絶対的なものでした。当時はフランク王国が分裂し、ヨーロッパが混乱してしました。また、当時のヨーロッパは自給自足の生活でした。どの村にも必ず教会があり、そこで人々は祈っていました。
当時のヨーロッパは、神が中心の世界観で、ローマ教皇が言っていることは正しいとされていた時代です。
その事からゴシック建築はローマ教皇の権力を表しているといって良いでしょう。
ゴシック建築の歴史
ゴシック建築は、10世紀末から12世紀頃のロマネスク建築がもとになっています。
ロマネスク建築からゴシック建築への転換
ロマネスク建築からゴシック建築への転換は、11世紀末期から12世紀早初期にかけて、イングランドとノルマンディー地方で行われました。この地方では、すでに交差リブ・ヴォールトを分厚い構造壁に架ける試みが行われていました。それ自体はロンバルディアやアルザス、プファルツのロマネスク建築においても同様に行われてはいました。しかし、ここでは後にゴシック建築に共通する、あるいはそれに発展する要素のいくつか(フライング・バットレスに発展する側廊の屋根裏に設けられた梁状の控壁とトリフォリウムに発展するミュール・エペなど)が含まれています。これらの建築活動は後にゴシック建築の基礎になりました。
ゴシック建築の始まり
1130年、サン=ドニ修道院のシュジェール院長が、修道院付属聖堂の改築工事をしたことが、ゴシック建築の始まりです。
初期ゴシックの教会で創建当時のまま残っているものはひとつもありません。12世紀後期の状態を比較的よく保存しているのは、ノワイヨンのノートルダム大聖堂とランのノートルダム大聖堂、パリのノートルダム大聖堂だけです。
13世紀頃から
13世紀頃からゴシック建築はフランスを中心に広がりました。エレガントなアーチとバラ窓、高い尖塔が特徴の大聖堂や教会が多く建設されました。これらは聖なる神様の場所としてだけでなく、宗教的なメッセージや政治的なメッセージとしても意味をなしました。
ゴシック建築の復興
18世紀後半頃、ゴシックリヴァイヴァルが、イギリスで始まりました。ネオ・ゴシック建築とも呼ばれます。18世紀後半にはフランス、ドイツに、その後イタリア、ロシア、アメリカにまで広がっていきました。
ゴシックリヴァイヴァルで注目されたのは、ケルン大聖堂です。このゴシック建築は、宗教改革などによる財政難で工事が中止になっていました。しかし、多くの芸術家の協力もあり、工事再開から38年、1880年に完成しました。
主なゴシック建築
ミラノ大聖堂
イタリアのミラノ中心部にある大聖堂です。5世紀の時を経て、完成しました。内部にはゴシック建築らしさを感じられる美しさがあります。
ケルン大聖堂
ドイツのケルンにある大聖堂です。高さは157mで、世界最大級のゴシック建築物です。上から見ると、ケルン大聖堂の全体が十字架を描いていることがわかります。
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