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時給比較!!韓国企業会社員VSウェブトゥーン翻訳家

はじめまして、改めてこうして文を書いてみようと思い立ちました。私は韓国生活4年目に突入したりんごと申します。

結婚を機に韓国に移住し、現在は韓国企業で正社員として働く傍らプライベートの時間を使ってありがたいことにウェブトゥーンの翻訳をさせて頂いています。

Twitterや日韓翻訳カフェでは翻訳関係の方とも色々交流させて頂いて、韓国に住むまで知る事もなかった世界を覗かせてもらいほんとに楽しく活動できています。

ウェブトゥーン翻訳の単価が下がってきていることに関連して、
「実際会社員の時給と比較してどうなんだろう?」

という疑問が湧いたので今回は時給に換算して比較記事を書いてみようと思います。

私も現在は会社員をしながら翻訳をするというスタイルに満足していますが、子供が出来たり住む場所が変わったりという理由でこれからも仕事について悩むことがあると思います。

これから韓国へ移住される方や韓国企業の就職を目指している方、ウェブトゥーン翻訳に興味がある方の参考になったら嬉しいなという気持ちでnote執筆を決めました。

初めて自分のブログのような感じで掲載するので、読みにくかったらすみません…。

自己紹介

*りんご
*アラサー
*韓国語歴9年程度

韓国語に関しては、今の夫と出会ってからゆるりと始めましたが独学なので移住前のTOPIKは3級しかありませんでした…。

移住2か月後位からアルバイトをしながら多文化センターの授業に参加し6級を取得して、移住半年後に現在の会社に就職しました。

ウェブトゥーン翻訳はちょうど1年前位から本格的に勉強を始めて、去年の年末にトライアルに合格し、そこから継続してお仕事をいただいています。

韓国生活も4年目に突入し当時英語優先だった私の脳内は完全に韓国語仕様になってしまいました…。使わないとすぐ衰えるので英語は今どれだけ喋れるか自信がないです。

韓国企業会社員生活について

いわゆる中小企業です。創立20年以上、株式は上場していて正社員だけでもある程度の人数が在籍しているので零細企業までではないと思います。

残業手当が申請しないと出ないため、私はこれまで残業はしたことありません。毎日有難いことにカルテグンです。

通勤は片道1時間20分程度でこれが最近の悩みの種です。昼食代と韓国では珍しく通勤手当が出ますが、私は京畿道から通っているので到底足りません…。

気になるお給料は…まあまあ満足できる程度でもらっています。移住する前はネットの情報でどうなるかと心配しましたが、日本で働いていた時(残業少なめ)と月の手取りは同じくらいです。
社会保険料などの天引きはご存じの通り圧倒的に日本が多いです。

ただ…やっぱり年2回たっぷり貰えていたボーナスのありがたみが今になって身に沁みます。日本は基本給によってボーナスに影響が出てくる場合が多いのでその分昇給にも慎重な気がします。(私は今のところ韓国での昇給率の方が高いです。)

ウェブトゥーン翻訳について

現在1社と契約して3作品を担当しています。平日の夜や週末を使って平均で4~5話程度納品しています。充分プライベートも確保できるので今の私にはベストかなと思っています。

新作のスケジュール等で最高で週に12話納品したときはほぼ毎日帰ってパソコンに向かっていました。普段の仕事もデスクワークなので眼精疲労には気を付けなきゃなと思うこの頃です。

ウェブトゥーン翻訳では単価が定価か、作品ごとにジャンルや難易度によって設定される場合が多いですが私の契約している会社は後者で作品ごとに単価が違います。

経験を積んでいけば少しずつ上げてくれそうなのでウェブトゥーン翻訳業界の中で今契約している会社の翻訳単価の位置づけは可もなく不可もなく中間位かなと思います。(自分調べ)

最も苦戦していた少年漫画はこの度晴れて単価を上げてもらえたので、作業効率を上げるには続けていく中で経験を積んで単価交渉や新規開拓が必要になるんだと思います。

担当作品と翻訳所要時間

現在ジャンルも特徴も全く異なる3作品を担当しているので、概要を簡単にまとめてみます。

①ファンタジー(非ローカライズ)
翻訳作業時間:1.5時間
単価:高め(自分調べ)
私が初めて担当した作品で、その分愛着があります。女性向け漫画なのでカット数は多めですがセリフは複雑でなく翻訳はわりとスムーズにできます。

②学園xファンタジーアクション(ローカライズ)
翻訳作業時間:1.5~2.5時間
単価:高め(自分調べ)
途中から引き継いだ作品かつローカライズなので、最初は登場人物の把握や細かい設定を拾うのに苦労しました。俗語が多くなるほど翻訳時間が延びます…。最も翻訳に時間が掛かる作品ですが、少しずつ翻訳時間が短縮できるようになってきました。始めの頃は最高で3時間くらい掛かっていました。

③ロマンス(非ローカライズ)
翻訳作業時間:1時間
単価:低め(自分調べ)
1番新しく担当することになった作品。1話のカット数が最も少なく、ファンタジーのように状況説明が必要ないので翻訳時間は最短です。

「ローカライズ」とはご存じの方も多いですが、設定を読者の居る国に合わせて翻訳することを言い、名前や食べ物、行事などもその都度頭をひねって考える必要があります。

そのためローカライズをしない作品の方が比較的翻訳時間が短い傾向があります。

会社員とウェブトゥーン翻訳の時給比較結果

会社員の方は月給を月の勤務日数(20日で計算します)x8時間で割って算出します。
(今年はことごとく祝日が潰れているので20日以上働いてそうです…。)

まず平均1.5時間で翻訳できる①の作品との比較結果は…
①の作品の時給 >> 会社員の時給
わりと余裕で翻訳の時給が勝っています。

次に翻訳に1.5~2.5時間かかる②の作品との比較結果は…
②の作品の時給(1.5時間) >> 会社員の時給
②の作品の時給(2.5時間) < 会社員の時給

ここで作業時間が2.5時間以上になるとわずかに会社員の時給が勝ってしまいました…。

最後に1時間しか掛からない③の作品との比較結果は…
③の作品の時給 >>> 会社員の時給
これは言うまでもなく圧勝で、単価は3作品の中で最も低いのですがやはり翻訳時間が短縮できるだけ1番時給が高くなりました。

結果の総括としては現在の翻訳スピードを守れば、私のウェブトゥーン翻訳時給も悪くはないのかなと思いました。ただ唯一会社員の時給に負けてしまった②の作品はこれからできるだけ時間を短縮していきたいです。

まとめ

最後に念押しになりますが、ウェブトゥーン翻訳の単価情報は始めて半年のひよっこ翻訳家が1社のみと契約しているという部分を充分にご理解お願いします。

大先輩方が比べてみたら…言うまでもなく翻訳が圧勝するはずです。

私も翻訳時間短縮、作業効率アップという目標の為に今回の比較をしてみました。作業時間が長くなればなるほど作業効率が落ちてしまうので、最も時間がかかる作品に関しても「最高2時間」を目指して頑張ろうと思います。

もちろん作業効率も大事ですが翻訳の質を落とすことがないように、いつも初心を忘れずにやっていこうと思います。

ぼんやりとしかお伝えしていないので分かりにくい部分もあったかと思いますが、なんとなく韓国企業の会社員とウェブトゥーン翻訳の時給をイメージして頂けたら嬉しいです。


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